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・・・・・
沙也加 niis
酔いしれて
・・・
劇場も無事終了して、先輩の芸人さん数名に飲みに誘われ二つ返事で了承した。
isも鉢合わせ、どんどん人数が膨れ上がり最終的には居酒屋バイトが顔をしかめるくらいの人数になってしまったが、適当にぶらつきいい店を見つけ入った。
「沙也加、隣りちゃうけどええんか?」
「まぁ、それなりに不仲なんでね」
いつも通りのかわし方で、どっと笑いが起きる。
生ビールが数杯きて、みんな飲み始めた。
・・・
「isくんええ飲みっぷりやな」
「えー、まぁ、ありがとうございます」
isがあの先輩と喋ってんの珍しいなと横目で見た。isはこういう場じゃセーブしてさらっと帰るタイプやから、なんかやな事でもあったんかなとアルコールを煽った。
・・・
「ん….ふふ」
「おかしなってもてるて、水飲みぃや」
「はぁい….niぁ….?」
「niくんとちゃうよ」
やけに向こうの会話が大きく聞こえてきて、is酔っとんなぁと他人事のように思っていれば、先輩芸人が「niくん変わってや!isくん寂しそうやで!」と笑っていた。
「ええですよ、変わります?」
生ビール片手に移動すれば、isは「niや」とへらへら笑った。
「お前ほんまどうしたん、飲みすぎやって」
「なんか、のみたくなった」
「ふーん…..」
座れば、こてんと首を肩にのせて目をつぶり出す。頼むから寝んなよ。
「ni、いつもありがとうな」
「isくん素直やん!」
「どんなけ飲ませたんすか…?」
「全然のんでへん」と上目遣いで言われて、やけにあざといなぁと顔を歪めた。
・・・
「はぁ…..」
「ん…,ぅ」
結局この酔っぱらいを持ち帰ることになったのは俺。そりゃあそうだろうけど納得は行かない。
「お前、家どこ」
「ん〜….あっち」
それじゃ分からんだろと頭を抱えるも、放置して帰るわけにも行かず、結局俺の家へと連れ帰ってしまった。俺ら不仲やぞ。介抱する中ちゃうねん。
・・・
「ソファでいいか?」
「ん….」
適当な返事しかしないisに呆れながらもソファに寝かせる。
「ni、俺さぁ…」
「なに」
言い淀んだisはじっとこっちを見て、数秒間見つめあった。なんだか、そんな雰囲気だったから。
「ずっとお前んことすきやったんよな」
「は?」
ぐいっとネクタイを引っ張られて唇に妙に柔い感覚がした。
「さいごの思い出でいいから、いっかいだけ抱いてくれん?」
酒で火照った頬が熱くて熱くて、しょうがなかった。これはそういう、気の迷い。
沙也加 niis
取り返しがつかない
(こちらのみ全文載せております)
・・・
「isさんってほんと男前っすよね、芸人じゃなくても顔で食っていけそう」
「えぇ、まぁ…ありがとう」
ぴたりと足が止まった。芸人数人が、相方兼恋人
と何やら盛り上がっていてとめどなく聞こえてくる会話に、なんとなく聞き耳を立ててしまった。
よく言われる事だろう。俺だってそう思うし。
「isならイケそうだよな〜!まじそのレベル」
「はぁ….」
自分がなんとなく苦手意識のある先輩の声が聞こえ、眉間に皺が寄った。まぁ、その先輩は男でも女でも手を出す節操なしという噂を小耳に挟んだことはあるが….。
ってか、「はぁ」じゃねぇよ。「気持ち悪いです」って言えよ。
「いやぁ、まじで、今夜どう?」
先程まで、場を繋ぐような苦笑いが止まらなかったのに、その言葉が響いた瞬間シンと空気が静まり返った。
「….あ〜、今夜仕事あるんで」
テンプレートのような断り方に、こちらがどうにかなってしまいそう。
怒りのままにドアノブを掴んで、ふぅと一息着けばノブを回す。さっきの会話を忘れるように。
「あ、is、ネタ合わせ。」
「うん」
呼び込むように手首を2回曲げれば、チッと小さく舌打ちが聞こえた。ふざけんなよマジで、あー…苛つく。
「じゃ、失礼しました」
その男だけを見つめて、isの腕を引っ張りながら後にする。ちゃんと大袈裟に扉を閉めるのも忘れずに。
「ni、どこ行くん…ネタ合わせならその辺で」
「分かってないん?」
男子トイレの、1番奥の個室に入り、ガチャりと手探りで鍵をかける。流石に理解したのか、ちょっとまって、と制止の声をかけ出したisを便蓋の上へ座らせた。
「え、どこから….」
「isさんって男前ですよね、からやで。」
あ”ー..となんとも言えない返事が帰ってくる。
やけに合わない目線にはぁとため息を1つ。
「恋人がいるのでごめんなさいキショいねん死ねでいいやろ」
「お前後半えぐいやろ」
それぐらい言え自衛しろの気持ちで、ため息を2つ目。
ゆっくり顔を近づけると、ふにゃりと柔らかい唇の感覚がした。いきなりの事に驚いたのか、俺のスーツはくしゃりと歪んでいるだろう。
左手を後頭部に添えて、半開きの唇に舌を侵入させる。ぐちゅぐちゅと唾液が泡立つ音が個室に響いて、バカになりそうだ。
「ん….ぁ..う」
両手をisの耳元に持って行き、すりすりと耳朶を触って、水音が脳みそに響くようぐっと耳を塞ぐと、意味のない言葉が漏れている。
限界なのかドンドンと肩を叩かれるも、こっちには離す気が更々ないため無意味だ。
不定期に繰り返される鼻息がかかって、分泌された唾液を飲ませるよう上へ上へと傾けて、ゴクリと喉が上下した時に口を離した。
「っ、は…あ」
「生きてる?」
「じ、ぬかとおもっ、た」
途切れ途切れに呼吸しながらこちらを睨みつけるisに、可愛いと思ってしまうのはもう末期なのか。いや、ずっと前から狂っている。この男のせいで。
じっとり、湿めるような生暖かい雰囲気に熱が浮かされて、あぁ、isだってそう。
「…….絶対ここでやらんから」
「は?」
まさかのお預け発言になんともまぁ間抜けな声が出た。それは酷すぎる。俺にも、俺の息子にも。
「トイレぶっ壊れるやろ流石に。」
「お前声デカイしな….」
「うるさいアホ」
男子トイレの床に、ずるずると座り込む。汚いとかはもうどうでもいい。本番までに昂った体を沈めなければいけないことしか考えられないのだか
ら。
「手え出したらあかんのやったら出ていって….絶対に襲うから」
「いや、まぁ抜くくらいなら」
「絶対に突っ込みたくなるからやめろ」
不満気に分かったと告げたisは個室から出た。
まじで今夜覚悟しとけよ。
壁貼 nghm
lucky7!
・・・
「じゃあ〜….3番と5番がキス!」
酔いもそこそこに、男しか居ないというのにも関わらず始まった王様ゲームに半数は乗り気だった。
「3番だれー!」
「うわ〜….」
tnが歪な割り箸を見て肩を落としているのを見て、可哀想だなと他人事のように思った。
ちらりと自身の番号を見れば4番。危ない餌食にされる所だったと一息つくも、その安心感が全て無駄になるのはすぐの事だった。
「hm5番やん」
「ぇ…なに?」
先輩の奢りという言葉を聞いて無心で飲み食いしながら適当にくじを引いていたのが運の尽きだったのだろう。僕が片思い中の相方は、罰ゲームでキスをすることになってしまったらしい。
「え、hmさんですか?」
tnが異様にhmに懐いていることは、割と周知の事実なので、冗談だろうが良かったなと周りがtnの背中をバシバシ叩く。
「なにぃ…?」
いやーな先輩がtnをhmの前まで連れてきた。
hmは酔いが回っているのか少しふわふわしていて頬が赤い。
tnは突然hmの頬を掴んで、大袈裟に唇を尖らせながらキスをした。
「は?」
「めっちゃ酒臭い…..」
今更内容を認識したのか、目を白黒させながら困惑するhm。かわいいけど、今じゃない。僕にそうなって欲しいし、そんな顔僕にしか見せないで欲しい。
渦巻くドス黒い感情に、学生の恋愛じゃないんだからと力を抜くも、気が収まりそうにない。
酒癖が悪いとよく言われるが、飲まずにはいられなかった。