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イ ギ ア メ 書 こ う と し た け ど
無 理 だ っ た 。
っ て こ と で 。
旧 国
卍 × ☭ ( こ の 表 示 に 受 け 攻 め 無 し )
ほ わ ほ わ 。
あ る あ る 。
政 治 的 意 図 ・ 戦 争 賛 美 ❌ 。
『 似 た 物 同 士 。』
朝一番。
目を覚まして最初に見る生きた顔がコレ。
最悪だ。
澄んだ暖かいヨーロッパの風。
到底私には似合わない綺麗な空気が
一瞬でくすんだ気がする。
外に新聞を取りに行っただけ。
朝の珈琲のお供を取りに行っただけ。
ただそれだけだったはずなのに。
「何故、家の前にいる?」
そういい、扉を閉めた。
私は新聞を取ることも許されないのだろうか
「なにも、閉めなくてもいいだろ?」
「連れないな」
連れなくて結構。心の中で拒絶し、
「連れなくて結構。」
口にも出す。
心中で毒を吐いたとて伝わりやしない。
当たり前のことだろう。
「まあまあ、また扉壊される前にさ」
「開けろよ」
即座に私は諦めて扉を開けた
2度壊された経験をすれば、
それが本気かどうかなど直ぐわかる。
「いい子だな」
そういいキャップの形が
一時的に潰れるくらい強く押し撫でられる。
直ぐ様、バシッ。と払い除けた
「触るな」
鋭く、馴れ馴れしい態度を叩き切り、
奥の部屋へ連れて行く。
「…なにかしらあっても」
「いつも結局連れてってくれるんだよな」
面白そうに、少し嬉しそうに
だが、嘲笑しながら言う。
私はどう、コイツの感情を読み取ればいい?
「ドアを壊されるのも」
「別室に入られるのも困るからな」
端的に、だが正直に答えれば
腹を燻るような返答が飛んだ。
「別室入っていいか?」
私は考えずに回し蹴りと毒を繰り出した。
「口を慎めクソ客」
だが、、 。
腹立たしいことに毒も蹴りも交わされる
「おーおー、っぶねぇな」
「クソ客入れてるテメェは屑入れか何かか?」
余裕そうに嘲られる。
「貴様……」
胸元から拳銃を取り出そうとした私を
慌てて止めた
「ちょ、んな危ねぇモン仕舞えって、、」
今回だけは見逃してやる。
そう言い、最大限の優しさを振り撒き、
拳銃を仕舞う。
訳もなく……
お情けで安全バーを掛けたまま
拳銃の持ち手で力を込めて殴った。
「いって"」
「謝ってやったのにひでぇな」
でた。
「〜してやった」別に頼んでいない
それにアレは謝罪に入らないだろう
私の行動を止めただけではないか。
「殴るで済ませて"やった"んだ。」
「感謝しろ」
「たのんでねぇー、、」
何故、私がこんなやつと
『似た者同士』『お似合い』などと
ほざけられるのか……
「お前の家廊下長いよな」
「つかれた 」
ことある事に口出しをする畜生に
釘を刺した。
「次、ごちゃごちゃ言ったら撃つ」
「文句があるならば上がろうとするな」
「Да да」
「貴様の言葉で喋るな分からん。」
「дурак xa-xa」
「もうしらん」
「今思ったけどよ」
「なんでここだけいいんだよ?」
奥の部屋に入り、添えの飲料を渡した。
「貴様がここに侵入したからだろう、、」
そう。
コイツ、夜……といっても早朝の四時。
戦時中の頃。
この部屋の窓から侵入してきやがった。
「あー、んな事もあったなぁ」
呑気に言っているが
窓の鍵を壊し、土でカーペットを汚し、
己の鎌にひっかかってカーテンまで破き、
殺しに来たかと思えば
顔だけ見に来たという迷惑行為をした。
正直、今にでも弁償させてやりたい。
「にしても、綺麗に直したよな」
「真っ二つに破けてたのによ」
そして、コイツが裂いたのは
代々受け継がれてきた1品ものだった。
「……逆に直さなければ貴様もろとも先代に呪われるだろうが……。」
そう返せば「んなわけ……」と笑う
よく四六時中小馬鹿に出来るものだ。
私が悶々と毒を吐いていれば
気付かぬ間に別の事をしている。
自己中にも程があるというものだろう。
「ところでだが、」
少し声のトーンを下げ
申し訳なさそうな、
少しだけ小馬鹿にしたような
そんな声だった。
「なんだ」
また余計な事を言うのだろう。と
腕を組むように見せかけ
服の内ポケットに入った銃を掴んだ。
「お前、なんか腹出てね?」
「腹というか、腰周り?」
「昨日もその前も、」
失礼過ぎる言葉だ
普段なら、撃っている。
が、、
「は、?!」
今回は違う、、!
「太ったわけじゃねーだろ?」
「誰かとヤるような性格でもねぇーし」
「どうして膨らんでんだ?」
確かに太った訳じゃない
コイツのいうように邪なこともしない
だが、回答を渡すのは少し。
いや、かなり恥ずかしい事だ。
「知らなくていいだろう……」
そういい、飲料を渡したまま話していた状態を崩した。
「あー、おい!背を向けるな〜」
鬱陶しいと思いつつも
体の向きを直した。
「……っ!」
私の体は驚きで跳ねた。
「あ、悪ぃ。驚かせたかー?」
また揶揄ったような言い回し。
コイツに驚いてしまう私も馬鹿らしい気がしてくる。
さっきまで座っていたはずの椅子から
音もなく立ち上がり真後ろに立っていた。
「誰であろうと驚くだろうが」
「音もなく近寄るな」
「どけ 」と、目の前の相手の胸を突き、
さっきまでソイツが座っていた椅子に、 逆に
私が座った。
「驚かせたのは悪かったけどよ」
「その膨らんでるのが何か教えろよ」
性懲りもなく同じ事を聞いてくるが、
「無理だ」と即答する。
そうすれば、
気になるだろ。と言っていそうな顔で黙った
「言いたい事が顔に出るとは、」
「まだまだ餓鬼だな」
普段揶揄われているのだ。
少しくらい私が揶揄ってもバチは当たらないだろう。
だが、その考えこそ阿呆の考える事だった。
「ほう、?餓鬼か」
そういい、ずんずんと近ずいて来る
何か言う間もなく、
狭い部屋の遠い距離は一瞬で縮んだ
そして、壁際にあった椅子ごと
ドン。と壁に押し付けられた。
「オレは餓鬼じゃねぇ」
「その証拠がねぇから信じないんだろ?」
「今から教えてやる」
どこか甘さを纏った、
あまり感じたことの無い毒に一瞬魅了される
「この腕をどけろ、」
すぐに正気に戻り、そう言ったが
腕はどかされるどころか
まだ使われていない、もう片方の腕までも
私に迫ってきた。
「捕まえた」
そういい、私よりも二回りはデカイ図体と
私の掛けていた椅子で私を包んだ
そしてそのまま、両腕を掴み上に持ち上げられた。
「拘束をするな!離せ…!」
そう言っても離すような奴ではない。
長年の付き合いで分かりきっていた事だ。
離さないなら自分で遠のこうと思い、
腕を動かすが、ぎっちりと握られ
ビクともしない。
「力弱、ガキか?」
そういいまたもや嘲笑を受けた。
私は今すぐにでも解放されるため、
謝った。
「私が悪かった。だから離せ」
「離して欲しいだけだろ?」
そういい、考えまでも弄ばれることになった
「……いつまでそうしているつもりだ、」
かれこれ十数分。
ずっと先程の状態のままで固まっている。
「いつまででも」
心底困る回答。
私にも予定はある。
今日はないが。
「なぁ、知ってるか?」
そういい、更に顔を近づけた。
鼻が当たる距離だ
「っ、近い。」
「貴様がそういって切り出すことは」
「私が大体知らない事だろう……」
私が知らず、コイツが知っていることがあるというのは実に癪に触った。
「そうか、じゃあ知らないか」
納得したような、嬉しそうな声色で言った
「オレ、もう5分以上手の力緩めてんだぜ」
そう、悪そうな顔で言った。
「……っな!」
コイツは悪魔だ、、!
羞恥が身体中を駆け巡り、顔が火照る。
コイツの言った「手の力を緩めた」
これすなわち、
私の腕は開放された。ということ
それなのに、いつまでもこの状況なのは
私が腕を触られた感覚で逃げられないと錯覚を起こしたから。
だが、これは傍から見れば
私がわざと拘束されているように見える。
コイツは、本当に小賢しい……!!
「っ!離れろっっ! 」
顔 が暑い。
「元々綺麗な赤い肌が更に真っ赤だ」
「派手な色だな?」
茹でダコという表現の似合うであろう
今の私に更に追い打ちをかけた。
「貴様も深紅の肌をしているだろうが!!」
そういい、腕を解き、突き放した。
「おっとっと、」
力を込めて押したにも関わらず
数歩後ろに下がっただけ。
私はそれほど非力ではないはずなのに。
「ほーん、じゃあ、お揃いだな?」
また、私の発言の足を掬う。
「もういいだろう!今日は帰れ!」
「今日"は"?」
「なら、明日も来ねえとな」
「私の足を掬うな!!」
「Да даДа да」
「また母国語か……!」
「別に、俺の言葉だ」
「いつ使ってもいいだろう?」
「……ふん」
「拗ねたな〜!」
「黙れ……」
「んじゃ、今日"は"帰るわ」
本当に飽きない奴だ。
「いつまで引っ張る気なんだ、、」
呆れて怒る気も出ない。
扉を開けながら言った。
「いつまでも」
巫山戯た回答に、似合うキザな態度で言った
「……キザな奴だな、」
「お好きなように」
目を細め私を見つめて言った。
「じゃ、今日はありがとよ」
「明日も頼む」
「巫山戯るな」
そういい、優しく奴を蹴った。
もう扉が閉まる。
隙間に見えるヤツのマフラーは
風に靡き、破れた縫目がシワを作っていた
「……ソ連!!」
「は、?」
あって始めて見るような
間抜けで腑抜けた顔で振り返った。
私の視界は
扉の隙間から視野いっぱいに広がる
その中心にヤツを捉え、駆け寄った。
あと数歩で触れ合える距離。
手を伸ばせば胸板に手が当たる距離。
そこまで近づいた。
「お、おい、今なんて」
『ソ連』と呼ばれたことに動揺を隠せない
そんなヤツを放って
私は『膨らんだ』と言われた
服の腰あたりにある内ポケットから
布を取り出した。
「……それは?」
不思議そうな声色で聞かれた。
「貴様にやる。」
「その首の布は捨てろ。」
「いつまでも、昔の贈り物を纏うな…」
コイツの首に巻かれたマフラーは
数年前に×××が渡した物。
「ここ数日ずっと膨らんでたの其れか?」
私は上に向けた視線を斜め後ろに逸らした
「……そうか、」
「…………」
突然喋らなくなり、
要らなかったのではという不安に駆られた
先程から引かない火照りもあって
私は羞恥を普段以上に感じた。
この時間を早く終わらせたくなった私は
顔を上げた。
目の前にいたヤツの顔は想像以上の
初めて見る顔だった。
「………………/// /// 」
マフラーを持ったまま顔を赤くし
固まっていた。
「おい、……おいっ、」
私が見ていることにも気付かず
目を輝かせたままマフラーを見つめている。
そんなヤツの反応に
私がすっかり恥ずかしくなり
和らげるため声をかけた。
「何を、、ぼぅーっとしている、!」
「あ、……いやっ、……ありがと、な、、」
ヤツらしくない、
ギシギシとした物言いに
何故か腹が立った。
「……ソ連。」
「……!、、また名前…………っ」
呼び名如きで動揺する餓鬼を無視して
私は手を伸ばした。
高い位置にある口を
マフラーを引っ張り口元まで引き寄せ
勢いのままに接物をした。
「……Ich mag dich.」
そういい、扉まで走り
ヤツを刻に置き去って扉を閉めた。
扉を閉めたあと、ドアを背面に
私はしゃがみ込んだ。
「…………やってしまった… / / / 」
マフラーを引っ張りキスをし
母国語で喋って
一瞬で引っ込んでいった。
オレはその場所に固まり、置き去られた。
コンマ数秒の短いキス。
だが、それはオレにとって
草臥れるほど長い様に感じた。
そして、草臥れるほど長い間忘れない。
「…………Я т о ж е ./ / 」
END
……下 手 に な っ た か も 、 、 、 な …
無 理 矢 理 感 ඉ ඉ 。
コメント
9件
神作を見つけてしまった!最高です!ありがとうございます!!
てぇてぇ、な、ここのカプが一番好きや
見るの遅れたっっ!!!尊!好き! ガチで神!語彙力が消え失せた!!!