コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ごめんなさいお父様、お母様。
今日オレは、護廷十三隊の十三番隊隊長である浮竹十四郎で童貞卒業します。しかも同意ナシで。
オレが浮竹隊長に恋焦がれたのは初めてお見かけしたときからだった。
あの明るく元気で太陽のような人間にオレという陰湿で薄暗いジメジメした人間は一目で恋に落ちた。
そしてもっとひどい劣情を持つようになったのは、彼が病弱だと聞いてから。
フラフラと歩いている浮竹隊長を遠目で薄暗い影から見ていたらその場にしゃがみ込んで血を吐いていた。
オレはその姿を見て、えも言われぬ高揚感を感じた。
その日からオレは浮竹隊長にぞっこんだった。
臆病者のオレは告白することも、ましてや近づく事すら出来なかったけれど浮竹隊長の姿をオカズに自慰行為にふける夜は何度もあった。
ずっと考えていた。あの太陽がオレだけを愛してくれたらどれほど幸せなのだろうかと。
あの笑顔をオレだけに向けてくれたら、きっとオレはこんな性格からおさらば出来ると思ってしまった。
風のうわさで聞いたのだ。
浮竹隊長は一度眠るとしばらく起きないと。
だからオレは浮竹隊長のお茶に、こっそり睡眠薬を仕込んだ。
睡眠薬と言っても強力な物ではなく市販の効き目の軽いものを選んだ。
浮竹隊長を薬で苦しめたくない気持ちはあったから。
そして薬を盛ったお茶を飲んだ浮竹隊長はすぐ目をシパシパさせて布団の用意をして眠ってしまった。
周りに誰もいないことを確認してからそっと浮竹隊長の部屋の戸を開け、忍び込んだ。
いけないことをやっているという罪悪感と、もう少しで浮竹隊長を自分のモノにできるという幸福感と、もし嫌われたら如何しようかという不安感が入り混じってなんとも言えない気持ちだったが、浮竹隊長の眠っている姿を見たらそんなこと如何でも良くなった。
月明かりに照らされている浮竹隊長の顔は何とも美しくてまるで永遠の眠りについた白雪姫のようだった。
オレはゆっくり近づいて、いざ起きてしまったとき抵抗されてもいいように手を縛ったのだが本当にすやすやと眠っている。
噂は本当らしく相当眠りが深いらしい。
「……浮竹隊長、オレ、ずっと貴方のこと見てたんです」
そう言いながら頬を撫でてさらりと髪を梳かす。
「ねえ、浮竹隊長。オレ心配ですよ。もしオレ以外の人に夜這いされたらどうするんですか?少しくらい起きる素振り見せたらどうです?」
反応が無いことに少し寂しさを感じながらもオレは既に主張し始めている自身を浮竹隊長の頬に擦り付ける。
「ふふ、オレので顔汚されちゃいましたね」
綺麗な顔をオレが汚してしまったという背徳感にゾクゾクと背筋が震える。
もう我慢出来ない。オレは自分のモノを取り出して浮竹隊長の口に近づけた。
「ほら、舐めてください」
やはり反応は無いが、小さな寝息が当たるだけで結構クるものがあった。もうオレは我慢ができなくて、その小さい口に自分のモノを突っ込んだ。
「うっ……、はぁ……」
暖かい口に包まれて思わず喘いでしまう。そしてゆっくりとピストンを始める。
浮竹隊長は眠っているのにオレのモノを一生懸命舐めているように見えて可愛らしい。
もうこのままずっと舐めていて欲しくて喉奥まで突くけれどやはり起きる気配はなくて少し物足りなさを感じたがちゃんとイけそうだから良しとする。
「はあっ……浮竹隊長っ……浮竹隊長の口、暖かくて、キツくて……あっ……、気持ちいいですっ……」
腰を動かすスピードが速くなる。もうそろそろ達しそうだ。浮竹隊長の小さい口にオレのが入っている光景を見るだけで興奮で頭がどうにかなりそうになる。
「んっ……、イきますっ……!受け止めてくださいっ……!」
オレは勢いよく欲を吐き出した。浮竹隊長の小さな口では収まりきらず口の端から白い液体が垂れ出てしまっている。それがまた厭らしくて出したばかりだというのに再び自身が主張し始めた。
「ごめんなさい、ごめんなさい浮竹隊長……どうか起きても嫌わないでください……」
そう言いながらオレは羽織と死覇装を脱がせてその美しい裸体を顕にさせる。
美しい白い身体に思わず唾を飲み込んでしまう。
「ごめんなさい、でも浮竹隊長がいけないんですよ……こんなにも無防備で可愛らしい貴方が……」
浮竹隊長のモノはゆるく勃ち上がっていて、浮竹隊長も興奮していたということが分かりオレは嬉しくて仕方がなかった。
「そうだ、今日はお尻でしてみましょうか。慣らさないといけないから」
そう呟きながら予め用意していた潤滑油を手に取り、温めてから浮竹隊長のアナルに指を這わせる。
誰にも触れられていない秘された穴に自分の指の先端をチュプチュプと抜き差しする。
そして少し解れてきた辺りで指先をゆっくりと入れ込んでいく。
「ん、ぁ……」
浮竹隊長から初めて出た声に驚く。まだ起きないとは薬の効き目は相当強いらしい。少し心配になるが好都合だ。今のうちに開発してしまおうと思う。
オレは前立腺を探しながら指を折り曲げたり伸ばしたりして穴を広げていく。すると1箇所だけ他とは違う感触の場所を見つけた。そこを軽く押し込むと今まで反応が無かった浮竹隊長の身体がピクリと動いた。どうやらココが前立腺らしい。
ソコを重点的に責めていると浮竹隊長のモノはすっかり勃ち上がって、トプトプと先走りを漏らしていた。
「んっ、ふぅっ……ああっ」
浮竹隊長の息が段々と荒くなってくる。しかしそれでもまだ起きないところを見ると相当深い眠りについているらしい。
「ッ……これで起きないなんて……オレ以外に睡眠姦されないようにしてくださいよ……?」
オレはもう我慢ができず、指を一気に3本まで増やしてそのまま抜き差しを繰り返す。
グチュグチュという音が部屋に響いて何だか厭らしい気分になる。
「浮竹隊長のナカ、こんなにグチュグチュ鳴ってますよ……」
そして指を引き抜いて代わりに自身を宛がい、ゆっくりと挿れていく。
「ふふ、初めてはやっぱりオレじゃ無いと嫌ですか?でも、すみません……もう我慢の限界で……っ」
ズブズブとオレのモノが浮竹隊長の中にどんどん入っていく。
暖かくて包み込むような締め付けにすぐに達してしまいそうになるが何とか堪えて収めることが出来た。
(ああ、やっと一つになれた……)
オレは嬉しくて思わず泣いてしまう。
「ごめんなさい浮竹隊長……オレ、ずっと貴方のことが欲しかったんです」
そう言いながらオレはゆっくりと腰を動かし始める。
「んっ……ふぁ……」
「……っ、ふ、ううッ……、浮竹隊長っ……!」
段々とスピードを早めていく。ぱちゅんぱちゅんと結合部から水音が聞こえる。
「ごめ、ごめんなさい……浮竹隊長、でもオレ、童貞で、こんなこと初めてなんです……!腰、腰止まらないんですよ……!浮竹隊長の中暖かくて、気持ちよくて、ヌルヌルしてて、気持よすぎます……!」
オレは夢中で腰を動かす。止まらないピストンに浮竹隊長の最奥をゴツゴツと突いていく。
「ふっ、んあっ、ああっ」
段々と声が大きくなる浮竹隊長の反応を見てますます興奮してしまう。
「浮竹隊長……浮竹隊長ッ……!中に、中に出してもいいですよね……?初めてなのに、中に出しちゃっても大丈夫ですよね……?」
「あっ……ああッ……」
段々と浮竹隊長の口から喘ぎ声が出るようになった。グチュグチュという音が部屋に響き渡る。
もう限界だ。オレはラストスパートをかけてガツンガツンと最奥を突く。そしてそのまま欲を吐き出した。
「うっ……ああっ……!」
ドクンドクンと脈打ちながら大量の精液を流し込む。その刺激に浮竹隊長の身体がビクンと跳ねる。けれど起きた気配はない。
これではまだ足りない。もっと、もっと欲しい。
オレは何度も何度も浮竹隊長を犯した。そして気付いた時にはもう朝を迎えていた。
「オレ、ついにやっちゃったんだ……」
冷静になってみると自分がどれだけ酷いことをやっていたのか分かる。罪悪感で押しつぶされそうになるが、同時に満たされた気持ちもあった。オレだけしか知らない浮竹隊長の乱れた姿。きっと誰にも見せたことのないであろう表情だったと思う。それだけでも本当に幸せだと感じた。
しかし、そんな幸福感も罪悪感と絶望感でかき消される。
「どうしよう、隊長格の人に薬を盛っただけじゃなく同意ナシで夜通し無理やり犯しまくったなんて……やっぱりオレ、死んだほうがいいかも……
浮竹隊長の身体オレが汚したりなんかして、どうしたらいいんだろう、責任取って腹切るべきかな。
ああこんなに後悔するならやめとけばよかった……
むしろ生きてるオレに価値なんか無いんだから今死ぬべきでは?」
「おいおい、物騒なことを言うんじゃないよ」
突然背後から声がしたので驚いて振り向くとそこには京楽隊長が立っていた。
「ひゃいっ!?き、京楽隊長!?」
驚きすぎて声が裏返る。
「やあ、おはよう。いやあ朝から元気だねえ」
「す、すみません!!こんな朝早くに!!」
「いやいやいいんだよ」
そう言いながらもニコニコと笑顔を崩さない京楽隊長。なんだか全て見透かされているような気がして背筋が凍る。
「ボクがちょっと様子を見にきたら浮竹の部屋から物音がしたからね。覗いてみたらこんなことになってたなんてねぇ……」
「あ、えと、その、処分でも何でも受けます……だから、浮竹隊長は、その……巻き込まないでください……オレが無理やり汚したんです……オレが全部悪いんですよ……素直になれない、こんな卑怯なやり方しかできないオレが……」
「落ち着きなよ。別にボクは君を責めるつもりは無いし浮竹だってきっとそんなこと望んでないよ」
「でも、でもオレは浮竹隊長を汚してしまったんです……!許されないことをしてしまったんですよ……!」
「うーん、そうだねえ。じゃあ本人に聞いてみる?」「え?」
「……浮竹、起きてたんでしょ?」
「……ああ」
京楽隊長が浮竹隊長に声をかけると浮竹隊長はゆっくりと目を開いた。
「ほら、教えてあげてよ。本当のコト」
京楽隊長は楽しそうに浮竹隊長に声をかける。オレはこの先に起こることを想像すると怖くて仕方がなかった。軽蔑されたらどうしよう、嫌われたらどうしよう。そんな気持ちがぐるぐると頭の中を駆け巡る。
しかし浮竹隊長から返ってきた言葉は意外なものだった。
「実を言うとだな、俺は君の事が好きなんだ。
部下としてじゃなく、一人の男として」
「えっ……!?」
まさかの言葉にオレは驚く。そんな、オレの都合のいい夢じゃないのか?だって浮竹隊長はあんなにも無防備で可愛らしい姿を見せてくれていたし、もしかしたら脈があるんじゃないかと期待していたけれど、やっぱりただの自惚れに過ぎなかったと思っていたから。
「……君が俺に好意を抱いてくれることが嬉しくてな。影から見守ってくれているのも知っていたさ」「えっ、え……?知ってたんですか……!?」
「そりゃあな。俺だって隊長だぞ?部下の様子くらい分かるさ」
浮竹隊長はニコニコと優しい笑顔を浮かべながらオレに語りかける。しかしオレは未だに混乱していた。
だって今起こっていることが信じられないんだ。
「……なら、どうしてオレの事を拒まなかったんですか?」
「そうだなあ、最初は戸惑ったよ。まだ俺も若かったし同性同士だったしな」
懐かしむように微笑む浮竹隊長。
「でもな、俺も好きだったんだ。お前の真っ直ぐで純粋な気持ちが」
オレはもう何も言えなかった。ただ呆然として浮竹隊長の言葉に耳を傾けることしかできない。
「最初は嬉しかったよ。俺を好いてくれる人が現れたんだからな。だけどやっぱり罪悪感もあったし、それに俺は女でもないしなあ……」
「あ……そう、ですよね……」
オレは思わずシュンとしてしまう。やはり浮竹隊長は男が恋愛対象というわけではないのだろう。分かっていたはずなのに心が少し痛む。
「ああでも、今考えると俺も悪かったんだよなあ。君に気付いていたのに、わざと知らんふりをしていた。君がどういう風に俺に接してくれるのか気になってなあ」
「え……?」
それってどういう意味だろう。オレは訳が分からず首を傾げる。
「俺も君が好きで仕方がなかったんだ。だから君に俺を意識させようと思ってわざと無防備にしたりしてな」
浮竹隊長は恥ずかしそうに頬をポリポリと搔く。その仕草すら愛おしいと思ってしまう自分がいるから重症なのかもしれない。
「でも、まさか睡眠薬を盛られるだなんて思ってなかったよ。夜這いなんて手段に出るのも想定外だった。だから君が寝てる俺に興奮してるところを見て、つい興奮しちまってなあ」
そう言って頬を赤らめる浮竹隊長。その様子がとても色っぽくて思わずドキリとする。
「本当は君が眠りこけるまで寝たふりを続けようと思ったんだが……必死で腰を振る君が可愛くて、ついつい喘ぎ声が抑えきれなくてなあ……」
そう言ってあははと笑う浮竹隊長。なんだか色々と暴露されてオレは頭がパンクしそうだった。
「まあでも、それだけ君が俺を求めてくれてたんだと思うと嬉しいよ」
優しく微笑まれて、オレはもうどうにでもなれという気持ちになった。
「でも、オレ……貴方に酷いことを……無理矢理犯して……」
「いいんだ。俺の初めては君に捧げた。君の初めては俺がもらった。それだけで俺はなんだって許せるぞ」
そう言ってふわりと笑う浮竹隊長。オレはもう我慢ができなかった。気付いた時には浮竹隊長に抱きついていた。
「ごめんなさい!ごめんなさい……!オレ、浮竹隊長のこと大好きです!」
「ああ、知ってるよ」
優しく頭を撫でられて嬉しくて泣きそうになる。ああ、本当にこの人には敵わないなあと思った瞬間だった。