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悪猫魔子(小説更新気分
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鈴 木 .
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芸能界には、一流の芸能人やスポンサーなど限られた人だけが招待されるパーティーがある。
ある日、バンドチームにも招待状が届いたが、スタッフは「お酒も入り、距離感の近い人も多い」と話し、涼架を参加させない方針だった。
ところが、代理で行く予定だったスタッフが当日に高熱を出してしまう。
困っているスタッフを見た涼架は、
「顔を出すだけなら、僕が行きます」
と、自分から代理を引き受けた。
「みんな仕事がありますし、内緒で行って帰ってきます」
そう言って、一人でパーティーへ向かった。
数時間後、リハーサル中に元貴と若井が涼架の姿がないことに気づく。
スタッフから事情を聞いた二人は、すぐに会場へ向かった。
会場を探し回り、ようやく見つけた個室。
そこでは、涼架が数人の参加者に囲まれていた。
「すみません……。」
涼架は何度も断っていたが、相手はしつこく距離を縮めてくる。
その瞬間、元貴が涼架の前に立った。
「涼ちゃん、大丈夫?」
若井もすぐに涼架の肩へ自分のジャケットを掛ける。
「帰ろう。」
安心した涼架の目には、涙が浮かんでいた。
車の中で、元貴が静かに尋ねる。
「どうして一人で行ったの?」
「スタッフさんが困っていたから……僕が役に立てるかなって。」
若井が心配そうに言う。
「涼ちゃんは、人に迷惑をかけたくなくて、何でも一人で抱え込むから心配なんだよ。」
元貴も涼架の手を握る。
「俺たちが一番大事にしたいのは、涼ちゃんが役に立つことじゃない。」
「無事に帰ってきてくれることだよ。」
涼架は涙をこぼしながら、
「……ごめんなさい。」
と小さく謝った。
それ以来、スケジュールや移動は必ず共有し、一人で危険な現場へ行かないよう徹底するようになった。
最初は「そこまでしなくても」と笑っていた涼架だったが、スタッフから、
「涼架さんが笑って帰ってきてくれるだけで、みんな安心するんですよ」
と言われる。
涼架は少し照れながら、
「……じゃあ、これからはちゃんと頼ります。」
と約束した。
元貴と若井は、その言葉に安心して笑った。
もう、涼架が一人で無理をする必要はない。
これからは、何でも一緒に乗り越えていくのだから
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