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揺れる船に少し気持ち悪くなりながらも、気持ちの良い潮風を感じる。
都会から田舎へと近づいてくると、 ミンミンと蝉の鳴く声が聞こえて一気に夏を感じる。
10年前から変わらない港、今日はもう閉まってしまったのであろう駄菓子屋。あの頃の夏休みと全く変わらない風景が俺を出迎えてくれた。
「あれ、ぐっちー?」
真正面からあだ名で俺の名前を呼ぶ声がした。
俺のことを呼ぶ声の方を向くと、あの頃から全く変わっていない謎の被り物、赤色の瞳、そして髪の毛。 背は高いが、女性のような見た目をしている彼がいた。
「レウさんじゃん、久しぶり」
この島に帰ってきても絶対に会えないだろうと思ったいた彼に、なんと1番に会えるとは思ってもいなかった。
「もうあの過保護な毒親からは開放されたのか?」
「開放されてはないけど…俺も大人だし。あの頃よりかは許してくれることが増えたと思う」
「許してくれることってどうせ1個か2個だろ?…ったく、お前ん家の親は全く変わってないんだな」
「あはは、確かにあんまり変わってないかも」
彼の両親は、一般庶民とは遊んではいけないと言い、毎日学校が終わっては家に直行させ、休日も一切家から出ることは許さなかった…というかなりの毒親。
彼は未だに両親からは解放されないものの、彼が言うには、大人になったからかだいぶ自由になったそうだ。
「ねぇぐっちー。今日の夜暇?」
「暇だけど」
「よかった、暇なら俺ん家おいでよ。ぐっちーって俺ん家の中までは来たことないでしょ?」
「え、でも親が許さないんじゃねぇの?」
「大丈夫。実は今、親が旅行中で家を留守にしているからなんでもできちゃうんだよね」
「へぇ、なら邪魔しよっかな」
こうして、俺は彼の家へと邪魔することになった。
あの後、俺らの今までの関係が崩れることなんか知らずに。
…体が熱い。息も上がってきた。
先程まで寝ていたはずなのに、心臓がドクドクと音を鳴らして、脳を蕩けさせる。
「…え?」
目を覚ますと、そこには夕方見た無邪気な彼ではなく、何年も待ち望んだ獲物を捉えた獣のような顔をした彼がいた。
「な、なに…っ♡」
緑色の髪の毛をボサボサにして、無言で俺に喰らいつく。
上から下まで全身を舐められている間に、少しづつ体が敏感になったのか声が出そうになってしまう。
「……っあ、ごめ…」
動きはとめないものの、必死に謝る彼の姿があった。
もともと彼が俺に好意を寄せていたことは知っていた。
なんなら俺も彼に好意を寄せていた。
ただ俺の親が邪魔だった。
親のいない今なら、もう恋人以上の事をしてもいい。俺はそう感じた。
「…ぃいよ…、とめないで」
「…でも」
「好きなんでしょ、おれのこと」
少し黙った後、彼はまた無言で俺に喰らいついた。
「ぁっ…あッ♡……っやめ…っ!」
「やめてじゃないでしょ」
先程の会話が終わってから、彼の動きは更に大きくなり…
ありえないこともしてきた。おれの穴に彼のモノを挿れるという行為。
人間がやることじゃないとすぐ感じとった。
「ね…ッ♡こ、これっ♡にんげん…がッヤるコトなの…っ?♡♡」
「もちろん。お前のお父さんお母さんもヤってきたと思うぞ」
「…じゃ、おや…がこれみッたらどーおもう?♡」
「どう思うだろうな」
頭がぽやぽやしてくる
催眠術をかけられてるみたい
「…ふッ…ぅ”♡……す、きっ♡♡」
「俺も」
パンパンと音が鳴る度に意識を失いそうになる
普段言えなかった本音が勝手に口から出てしまう
これ、新しいお薬みたい
「おれ”、っ♡これっすき…ッ♡」
「好き?」
「うん…」
「ならもっとヤろうな〜」
さっきよりも動きが激しくなって、どんどんおれに近づいて…
「…ッッあ”っ”!?♡♡♡」
「あ、ここ?」
急に一度も味わったことの無いくらいずっしりした快楽がこちらへと押し寄せてきた
「ここ気持ちいいね、れう」
「ゃ…ッ♡そこ…ヤば…ぃッ♡」
「大丈夫大丈夫、気持ちよくなるだけだから」
「…ッあ!ねぇっ!!♡まッ…っ♡」
あ、これだいぶヤバいやつかも
一撃一撃が重すぎて…意識が
「…あれ」
朝起きたら自分のベッドの上にいた。
横には謎の手紙。
読んでみると、俺の親が帰ってくることを恐れたぐっちーの手紙だった。
丁寧に泊まっているホテルの場所まで書いてある。
「行くかぁ…」
ヤるだけヤってお迎えは無しなんて酷いな…と思いつつも、痛い足腰を動かしホテルへ向かった。
かなり前になりますが(6月頃?)、リクエスト本当にありがとうございました!ここまで待たせてしまって本当に申し訳ないです…🙇🏻♀️
夏のうちにこの作品が出せたことにとても安心しております。
Next♡1000