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桃赤♀久しぶりにかくのめっさ楽しかった
俺はよく頑張りすぎちゃう。
そんな俺のクセから、周りはよく「無理すんな」って声をかけてくれる。
でもそんなん、俺にとっては言葉の枷になってしまってる。
人間、無理しないとなにも頑張れない。それこそ廃人とかになってしまうだろう。
それに俺は今見てくれてるリスナーに人生をかけると誓った。
俺達に期待をしてくれて、俺達にすべて捧げてくれてるリスナーに俺達も恩返ししないといけない。
それなのに無理しないで活動を頑張れ。なんて手を抜いているようなもんだ。
桃「あ、○○さん!そっちの資料社長室に運んどいてくれる?」
桃「にき〜!悪いけど今度のあれをやっといてくれる?すぐに俺変わるから一瞬だけ!」
周りに素早く、効率よく指示を出す。
俺自身が効率の悪いことをやるのが好きじゃないというのもあるのだろうけど、それのせいで無理してると思われがちらしい。
いれいすメンバーだけじゃなくて他の社員とかにも心配そうに聞かれることもある。
m「あの、無理しないでくださいね…?」
ほら、今日だってこういう風に言われる。
別に自分がやりたいから無理して、仕事してるわけなのにそんなことを言われるとやる気もなくすし、イライラもしてしまう。
桃「はぁ……」
自分の高ぶった気持ちを抑えるためにため息をつくと俺の肩を軽く2回ぽんぽんと叩かれる。
それに気がついて後ろを振り向くとうちのメンバー、りうらが居た。
小柄で華奢な体型をしている彼女は、唯一俺に「無理すんな」って言ってこないメンバー。
りうらは人のことをよく見ていて、どういう人でどういう事を言ったら不快になるか。というのを1番最初に来づけるタイプ。
だからこそ、よく疲れ切っちゃうタイプでもある。
赤♀「またなにか言われたの?」
桃「俺の1番嫌いな言葉を。」
赤♀「あぁ…」
納得したのか小さくそう笑いながら呟く。
きっと周りの人で1回もあの言葉を発したことのない人だったら「お疲れ様。」とかもしかしたら無意識に「無理すんな。」って言ってくるかもしれない。
でもりうらは違う、りうらならきっと…
赤♀「…りうらがいつでも味方でいるからね。」
赤♀「りうらだけのないくんになって…」
なんて俺の想像通りでいつもの言葉をかけてくる。
それに俺は甘えてしまい、思わずグー…!と抱き寄せる。
りうらも俺の肩に顔を埋めてくれる。
桃「ありがと……っ」
赤♀「大好きだからね、りうらのないくん愛ナメんな。」
桃「あはは…」
桃「そっかぁ……」
今日は普段よりも疲れていたのだろう。
普段ならすぐに離れたはずのこのハグも今は離れたくない。
ずっとりうらと一緒に居たいって思ってしまう。
少しだけ離れて社長室に彼女を呼び込むとまたハグし直す。
このまま、ずっとこのまま時間が過ぎていけばいいのに。
なんて考えながら今日も彼女を愛してる。
end