onkn / nksr
初のテラーで初のノベルで、
文系を置いていってしまったので
文があやふやですが暖かい目で見てもらえると恐縮です…
感動かどうかは人それぞれだと思いますが、
ハピエンだと思います。
注意 病み リスカ ちょっとグロいかも…?
書いてて足がすくみました。
大丈夫な方だけお願いします。
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「……、」
時刻は午前2時。
最近活動からなにまで上手くいかなくて。
気づくと刃物に手を伸ばしている。
傷跡の手当てさえやる気が起きず、
血液が床にボタボタと落ちて。
じっと落ちた跡を見ていると、花のように見えてきて、彼を思い出す。赤い薔薇。
自分の血液で思い出すとか洗脳かよ、と思いつつも、それも悪くないなという自分がいて。
「会いたいな…」
別に話して無いわけじゃない。
決して仲が悪い訳でもない。
ただこんな時に居てくれたら。
抱きしめて貰えたら。
どれだけ幸せ者だろうか。
ただこんなことしてるなんて言ってないし、言ったら言ったで距離を置かれると思うと現実的じゃないな、とため息をつく。
もう夏で夜中も暑い。熱帯夜だ。
なのに俺の左手は神経が傷つけられ、
血液が抜け、人形のように冷たく、
脱力している。もう戻らないと思う。
自分を傷つけるようになってから、人間って無意識に利き手以外も多く使っていると改めて実感した。
このまま動かなくなるのだろうか。
動かなくなったら、彼は心配してそばに居てくれるかもしれない。
あいつは優しいから。
また非現実的なことを考えた自分を軽く、でも強く叩いた。
もう何も考えたくなくて血液が咲いた床で寝た。
「…ビー!…の!?」
…なんだよ朝からうるせえな。
疲れてるんだよ寝かせろよ。
「…て、!ねえ!」
「ねえってば!!」
「ニキ!?」
びっくりして思いっきり体を上げる。
「う”っ…、」
床で寝てたもんだから血液が張り付いていた。にも関わらず起き上がった反動で勢いよく剥がれた。腕に鈍い痛みが走る。
「…、ねえ、ボビー、?」
最悪だ。
寝起きで頭が回ってないといえど
バレたこと。それだけはわかる。
「…なんだよ、つーかなんで家に…、」
「言ったじゃん、今日家行くよって」
あーそういえば先週くらいに話してたな。
全然頭に入ってなかった。
「あー、うん…そうか…」
「…あのさ、?その…」
ニキは腕と俺の顔を交互に見ながら口を開けたり閉じたりしている。
痛い。苦しい。見るな、見るな。
「それ…大丈夫、なの、?」
すごく気を使って言ってくれているのは自分でもよく理解している。
だけど。
嘘だろと、優しい自分に浸りたいだけだろという最悪な自分ばかりが頭を支配する。
「ねえ、なんか答えてよ…、」
優しい顔で。でもすごく不安な顔で。
それが強く何かを抉ってくる。
「別に…大丈夫…」
「そう…、?」
あまりこういうのは慣れてないのだろうかおしゃべりな彼にしては珍しい、沈黙が流れる。
「なんかあるなら…聞くよ?」
「…、」
やめろ。その優しい顔で見るな。
「…ボビーはどうしたい?」
急にかけ離れたようなそうでも無いような答え方に困る質問をされた。
どうしたいって。何が。
腕か。精神か。それともこれからのこと?
考えすぎて頭痛がする。
胃液が暴れて中で回っている。
途端に視界がぼやけた。口に感触がある。
「ん…、?」
頭が回らない。
ニキの顔がすごく近くにあって。
綺麗だなとか暖かいなとか。呑気なこと。
でも数秒もすればそんな考えは飛んだ。
「ちょ、!」
軽くニキの肩を突き放す。
「あ、ごめん…」
なんで急に。
したことないのに。とか同性なのに。なんて考えは後回しにした。
「泣いてるから…」
俺の心を読むかのように理由を言う。
あんまり理由になってない気もするが。
「ごめんね…」
なんでお前が謝ってるんだよ。
「なんか僕にできることない、?」
普段とは大違いの落ち着いた、真剣で悲しい表情をしたニキにぐるぐるとした訳の分からない感情が芽生える。
「…別にねえよ、 」
本当は心配が嬉しいはずなのに。
今だけとか嘘かもしれないとか。
あることないこと考えて。
余計に辛くて苦しくなっていく。
「ねえ、ボビー、」
「俺本気だよ」
本気?何が。
「別に傷つけるのやめろとは言わないよ」
だったらなんだって言うのか。
彼の事をまるで他人を見るかのように眺めた。
「でも…でもさ、」
ニキの声が若干震えている。
顔を覗くと、瞳が潤んでいた。
「大切で、大好きな人がこんなになってるの…みたくないよ…、」
初めてのニキの声と表情に呆然としていると。
「俺じゃ、幸せにできなかった…?」
心を抉られる。
違う。そんなことない。
彼といると楽しかった。幸せだった。
きちんと言いたいけれど声が出ない。
「難しいね、」
ほとんど感覚のない、赤くなった腕の方が暖かく感じて。
見るとニキが俺の手を優しく握っていた。
相手は沢山俺の事を考えてくれていると言うのに。
拒絶してばかりの自分に嫌気が指す。
「…で、…よ、」
「…?なあに?」
声が上手く出なくて伝わらない。
疑問を浮かべる顔。
「そのままでいいよ。」
「そのまま?どういうこと?」
「…特別なことなんかしなくていい、 」
「え?」
「今どんなに綺麗な言葉聞いたって、全部嘘に聞こえるから… 」
「いつもみたいに笑わせて。」
文がぐちゃぐちゃだが、言いたいことは言えた。
「っ、ふははっ、笑」
「え、?え?」
なんで笑った?変なことでも言ったか?
「そっか…、僕笑わせれてた?」
良かった、と安堵していた。
「大丈夫、言われなくてもそばにいるよ」
優しい言葉に視界が滲む。
「手当てだけするから、その後ゲームでもしようよ、飲み物とかも買ってきたし」
そう彼は言い、いつものように笑った。
手当ての最中の彼は、何も言わず、
手際良く手当してくれた。
終わったよ、と腕を離す。
礼を言おうと前を向くと、
思い切り抱きしめられた。
「ぐっ…う”…な、に…?」
静まり返った部屋に、心臓の音だけが耳を支配する。
暫くすると、ニキが口を開いた。
「…大好きだよ。」
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関東生まれ関東育ちには方言なんて知りません。
BLCPに地雷はないですけど、
NLが書けません…
(リクエストください)
けど18姉さん大好きです。
いつか踏んでもらうのが夢です。
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