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恵
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美咲が
両目を失った
強敵を前にして
猛攻を広げていた私は、あっけなく魔法によって壁に叩きつけられてしまった
敵は大きく、鋭く尖った鋭利な爪で私の頭を貫くように振り上げた
(ここまで…か…)
目をぎゅぅっと瞑った
「神子ちゃ!」
カァァァァン!
凄まじい音は、美咲の得意分野であった防御シールドと敵の爪がぶつかり合って鳴った
「うぅぅぅ…苦しいよぉ…」
「みさー」
謝ろうとした、瞬間だった
パリィィィィィー…
シールドが壊れた
魔法でできた破片が、私の頬をすっと刺す
刺すくらいに硬かった、美咲は防御魔法が十八番なだけありなかなか鍛えられた防御力だったが、
たった一つ。疲労という原因があるだけで、それは簡単に崩れてしまった
ザキッ
ぐしゃぁぁぁぁぁぁ!
私の前髪に大量の血と肉がかかる
「ぁ…ぁ…」
そこには、右肩から左腰まで、斜めに綺麗に裂け目ができている美咲
「ぐうっ…?あ…え?
い”、いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
今まで体験したことすらない痛みに美咲はその場で立ったまま悲鳴に似た奇声を上げた
無理もない、その傷は美咲の体を一刀両断するレベルのものだった。
美咲は過度なボディタッチとやらをしやすい。
ほっぺにキスしたり…でも一番やる行為は後ろ前問わず抱きつき体を擦り付けることだった。
ふわふわで優しかった美咲の肌は、今や血に塗りつぶされ、肉が溢れ出し、生臭さと鉄のにおいを醸し出すような香水液のようだった。
「っっあ”ぁぁぁぁぁぁ!」
美咲は力任せに、敵の脳みそ目掛けて横から武器をぶっ刺した
敵はその衝撃に腕を振り回す
そのとき、美咲の両目に綺麗に爪が当たった
じゃきぃぃぃぃぃぃぃぃ!
慣れない料理人が、肉を乱雑に捌くような、そんな音
私の前髪に再度肉と血が降りかかる。先程はなかった血管のようなものも一緒に
前にいる美咲から生臭い鉄の匂いが強くなる。
「い…あ…………
あ…あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁいだぁぁぁぁぁぁ!
ひぃづぃぃぃぃぃぃ!」
私は持っていた古びた包帯で、美咲の両目を覆った
いや、両目を覆うという表現は合っていない
美咲にはもうそれがないのだから
コメント
3件
こういうエグめな作品、大声で言いにくいんですが、好きなんです🫢タイトルと内容のギャップがまた残酷さを際立たせてますね。。 神子さんがどこの擬人化かすごく気になります…!
いや……冒頭からえぐい展開が来たな……。第1話でここまで容赦なくくるとは思わなかった。美咲が庇って、シールド破られて、文字通り体を半分にされて、さらに両目まで抉られる——その一連の流れが無駄に濃密で、読んでるこっちまで息が詰まるような痛みが伝わってきた。最後の「美咲にはもうそれがない」の一文が、タイトル回収も含めてすごく効いてる。伏線とかより、まずこの衝撃をどう受け止めればいいんだろう……続きが怖いけど気になる。