クラスメイト、酷いわ、、私のせいで琴音をいじめるなんて、、
私、琴音と仲良くしない方がいいんじゃない_
私はこころの中でそうつぶやいた。
「麗奈ちゃん!」
琴音が息を切らしてやってきた
「私のせいでごめん」
「いいえ、私の方が悪いわ。」
そうすると、私はなぜか涙が溢れてきた。
悲しいのは、琴音の方なのに__
私は泣き顔を見せたくなくて、琴音に背を向けた。
そして、「琴音、友達やめよう」と力強く言った。
そして力いっぱい駆け出した__
チャイムが鳴った。1時間目が始まるチャイムだ。
教室に戻らないといけないのに、足が動かない。
琴音は、「友達やめよう」の言葉を頭で繰り返していた。
今友達やめようって…
琴音は、へなへなと座り込むと、女子生徒のグループが琴音を囲んでいた。
「ぎゃははは、友達いなくなったね」
女子生徒の言葉に琴音はショックを受けてわっと泣き出した。
「泣き虫」
女子生徒はいっせいに声を上げて大笑いして、その場を去った。
もう、麗奈と仲良くしちゃいけないんだ….また一人ぼっちか….
琴音は、ハンカチでしっかり涙を拭くと、力任せに立ち上がって、ゆっくりと教室へ行った
私は学校の裏庭に行くと、花壇の前にしゃがんだ。
本当は琴音と友達を辞めたくない。
でも、これ以上傷つけたくない….
うつむいていると、誰かが私の隣にやってきた
「やあ」
私の酷い泣き顔を見ても何も言わない。
広瀬くんか….
「こんにちは」
小さく挨拶を返す
「なにをしてるの?」
広瀬くんが優しい声で聞いた。広瀬くんの優しい声を聞いて、また涙が溢れてきた。
もう泣きたくないのに…
「空を眺めていたのよ」
「そうなんだ。じゃあ、ちょっとココで待ってて」
広瀬くんが立ち上がった。
5分後、また広瀬くんが戻ってきた。
「はい、どうぞ」
私は広瀬くんの手元を見ると、ピンク色のアイスキャンディーを握っていた。
なんて優しいの….
私は広瀬くんの優しさに感謝しながらアイスキャンディーを手にとって、ぺろりと舐めた。
「おいしい…」
ようやく落ち着いて、涙をぬぐうと、広瀬くんの顔を見た
「ありがとう。感謝します。」
「いいよ、ねえ何があったか話してみない?」
「いいえ、自分で解決したいの。」
「そうか。」
広瀬くんはくるりと背を向けると、「教室でみんなが心配してる」とだけ言うと、振り向いて、折りたたまれた紙を私に渡すと、先に歩いて去っていった。
この折りたたまれた紙はなにかしら?
『まの ごめん クラス一同』
きれいな文字でそう書いてあった
これは許していいのかなああ…..
ま、いいやあ。
私は広瀬くんを感謝に思うと、教室へ足早に歩いた
教室の中に入ると、クラスメイトが私を見てほっとしていた。
「真野さん。ごめんなさい。私達、真野さんと松井さんが仲良くしていて….嫉妬していて。それで松井さんに八つ当たりしちゃった。ほんとにごめんなさい」
「俺も」
「私も!」
クラスメイトが次々と立ち上がる。
なーんだ反省してるじゃない。素直なクラスね
「誤ってくれてありがとう。もう琴音を八つ当たりしないでね。」
先生用のイスに座っていた、先生は、「もうみんな大丈夫だな」と言って、クラスメイトはうなずいた。
休み時間になったら、琴音に誤りにいこう。
私は琴音の隣に座るとそう誓った_
さっきの出来事で広瀬くんのことが
もっともっと!
好きになっちゃったわ…
「琴音」
休み時間。
私は、ありたっけの勇気を持って琴音に話しかけた。
「あ、はい」
琴音は背をピンと伸ばした
「さっきはごめんなさい。謝りにきたの」
「ううん、私こそ…」
「友達やめようって勝手に言ってごめんなさい。私、これ以上琴音を傷つける姿を見たくなくて…」
「私だって自分だけで解決できなくてごめん」
「やだ、誤ってばかりね。じゃあ、私から言いたいことがあるの」
「うん」
琴音は真剣な目つきで私を見た。
「もう一度お友達になってください」
お辞儀をすると、琴音は、「かっ、顔上げて!」という声がした。
私は顔を上げると、琴音は優しい笑顔を見せていた。
「真野、松井」
気がつくと広瀬くんが、いた。
「また友達になったんだな!」
広瀬くんが微笑んだ
「うん」
琴音と私が声をそろえる
「そうか。じゃあさ、今日暇?」
広瀬くんが訪ねた。え、暇って?
暇だけど….
「う、うん。」
私はうなずいた
「私も。」
「そうか。じゃあ、真野と松井が友だちになったお祝いにパーティしよう!」
パーティ!あの、パーティ!?キャ~
広瀬くんに誘われちゃった!
「い、行くわ!琴音も行くでしょ?」
「うん!」
琴音が大きくうなずくと、いたずらっぽい微笑みで笑った。
その笑顔は、『広瀬くんに誘われてよかったね!』というような笑顔。
私はVサインを見せる
「じゃ、決まりな。」
広瀬くんはそう言うと、サッカーボールを持って、去っていった。
「はああ、やっぱり広瀬くんって良い人!」
「うんうん!広瀬くんと麗奈ちゃんお似合いだと思うよ!」
「ありがとう!感謝します」
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