テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
白×赤
⚠病み、過呼吸
随分と長引いた飲み会ももうすぐお開きというころだった。
いちばんドアに近い席にいたりうらが何も言わず静かに立ち上がり外へ出ていくのが見えた。
体調でも悪いのだろうか。
隣にいたいむくんがそれに気がついたであろう顔をしてこちらに目線を送ってきた。
水「りうちゃん外出てったよね?」
俺に近寄り小声で話す彼の声色から、ただりうらが外の空気を吸いに行くためだけに出ていったのではないと、そう感じていることが滲み出ていた。
白「…ちょっと見に行ってくるわ」
小声でいむくんに返したあと席を立ちいつもの調子でメンバーに伝える。
白「ごめーん!!wwちょっと飲みすぎてもうたから外の空気吸ってくるわー!wwちょっと待っとってー!!!」
いつもよりも顔が火照ったようなないちゃんがふにゃりと返す。
桃「もー、なにやってんねん…wwwうさぎお前飲みすぎやろーー 」
白「いちばんあなたができあがってますけどね???」
桃「はぁ?これには事情が…いふお前だろ!!!」
青「なんで俺やねん!!!wwwあにきだろあにき!!!!」
黒「おれぇ…??俺ほとけにしか飲ませてないで??」
青「うそつけ…ってほとけお前赤すぎやろ!!!wwwww」
水「だってアニキが!!!!」
黒「はははwwwwお前顔一時期のりうらの髪くらい赤いやんwwwww」
青「wいいや言いすぎやろ!!!wwww」
いつも以上に出来上がったメンバーといたら一生抜け出せない。
白「はいはいはいwwwほんじゃそこで騒いでてもらって…www俺は行ってきますよ…www」
「あ、それと誰かそこで潰れてるないちゃんの介護よろしく。」
メンバーから背を向けて出入口へと急ぐ。
りうらは一体どこへ行ったのだろうか。
背後からはまだ騒ぎ散らかすメンバーの声が響いていた。
りうらを探し出すのにはそう時間はかからなかった。
居酒屋の裏側のこじんまりとした狭い道に座り込み、膝に顔を埋めるりうらを見て思わず頭に手を置いた。
赤「わッ…!!」
驚いて上げた彼の顔はぐちゃぐちゃで
いたたまれない気持ちになった。
赤「しょ…うちゃん…」
するとごしごしと顔を拭き、にっこりと笑顔までつくった。
赤「なにー!wwわざわざ俺の事追いかけてきたのー?なんか飲みすぎて酔っちゃってさーww別になんもないから大丈夫だよ」
何も聞いていないのにぺらぺらと喋り出す彼。
大丈夫?そんなはずはないだろ。 先程拭ったなみだがまたじわじわと目の縁に溜まってきていた。
それに最年少のくせにお酒に強い彼はあんなくらいでは酔いは回らないはずだ。
白「…」
悔しい。「苦しい」って言わせてやれなかったことがたまらなく悔しかった。平気で笑うふりをさせてしまっていたことが悔しかった。
赤「…?しょー…うちゃーん…?って、わぁ!??」
思わず彼を抱きしめる。本当に、無意識に。
赤「なにー?wどうしたの、めずらしいね、疲れちゃった?」
そっと俺の背中に回ってきた手は酷く震えていた。
どうして。
白「…なんで」
赤「へっ…?」
白「泣いとったやろ、なんかあったん」
赤「…べーつに…なんもないって…言ったじゃーんww」
白「…そんな手ぇぶるぶる震えさせて何を言うとんの」
赤「…」
彼を抱きしめたまま片手で頭を撫でる。
白「なんか苦しかったんやろ。話してみ」
後ろに回された手にぎゅっと力が入る感覚がする。そうして、ぽつぽつと言葉が紡がれた。
赤「気持ち悪いんだけどさ、…最近ね、だれか一緒にいないとなんか…苦しくて」
赤「こうやってみんなで集まって楽しかった後に、家で一人になると…なんも出来なくなっちゃったり…動けなくなっちゃうこと多くて、」
赤「どうしていいかわかんないし、ずっと苦しくてっ…相談も…気持ち悪いって思われたらっ…はっ…どうしよう…って…なっちゃって…けほっ…」
白「…そうやったんやね、ごめんな気がつけんかったね」
赤「ちがうっ…ひっ…おれっわるくて…ひゅっ」
白「りうらりうら、息さ、今苦しくなっちゃってるから、ちょっとゆっくりふーってしてみよ、な」
赤「う…ひゅっ…ふっぁ…」
白「ん、ゆっくりね、焦らんでいいよ」
赤「くっ…は…ぁ…ふーっ…」
少しずつ詰まっていた呼吸が元に戻っていった。
赤「ごっ…めん…ね」
白「いいよいいよ、謝らんで。上手に戻せてえらかったよ」
赤「っ…」
白「泣かんでええやんwほらぎゅー」
白「…りうらがいいならさ、落ち着くまで俺んとこおってええよ」
赤「…ぇ」
白「嫌やったらさ、ゆうくんとこでも、ないちゃんとこでもええからさ。 」
白「落ち着くまで誰かと一緒におるのがええと思うよ 」
白「あでもいむくんちはやめとけ。何がとは言わんけどもやめとけ。」
赤「…ぃむんち…きたない…w」
白「…俺何がとは言わんかったんに言うたな??www」
赤「あ…あはっww 」
白「あはちゃうねん!!!!wwwお前ぇほんまにwwwwww」
白「さ戻ろか。みんな待ってんで」
赤「うん!w」
歩き出した道は前よりも
少し暖かかった。
1,101
1,182
コメント
2件
天才ですか??その後とか良かったら見てみたいなぁぁなんて……ごめんなさい!