hbr死ネタ
重い、重すぎる。
捏造
ご本人様とは関係ありません。
彼が死んだ。
大好きだった彼が。
「雲雀…。」
病気だった。
急な心臓発作で逝ってしまった。
きれいな死体に寄り添う。
僕は彼が死んでから彼の死体から離れられなかった。
セラもアキラもそんな僕を止めることはなかった。
それどころか、アキラは死体をきれいに保つため、とドライアイスを持ってきてくれる。
セラは何かを準備しているようだった。
「ねぇ、なんで死んじゃったんだよ。まだまだやりたいことがいっぱいあったのに。」
自分が崩れていくような感覚だった。
そんな感覚を持ったのは僕だけじゃないだろう。
アキラだってセラフだって雲雀を愛していた。
だから火葬したくないんだろ?
セラフが冷やされた部屋に入ってくる。
「奏斗、準備できた。」
「…何の?」
「雲雀を永遠にそのままにしておくための。」
その言葉に僕は立ち上がる。
そんなことができるのか。
うれしくてうれしくて涙が出そうだ。
「こっち来て。」
セラが案内してくれる。
その部屋には大きな瓶があった。
「これは?」
「雲雀をホルマリン漬けにしようと思うんだ。」
「ホルマリン漬け?」
「そう。いろいろと道具があればできそうだし、ちゃんと管理していればきれいなままで保てる。」
セラが恍惚といった表情を浮かべる。
「セラらしいね。」
「でしょ?」
「二人とも、そこでどうしたんです?」
「アキラ。」
「雲雀をホルマリン漬けにしないかって話をしてたんだ。」
「へぇ。」
アキラの表情が少し変わる。
「それは一生きれいなままなんですか?」
「管理してればね。」
「なら、やりましょう。」
小さく微笑んだ。
「よし、じゃあはじめよっか。」
いろいろな道具を集めて。
数々の工程を踏んで。
他の生物で実験もして。
ようやく、完成した。
「きれい。」
雲雀がキラキラと輝いて見える。
まるで神様みたいだ。
死んでしまった人をホルマリン漬けにするなんて僕らは狂っているのかもしれない。
でも、失いたくないから。
と、いうか。
雲雀がいなくなった時点でもう僕らは狂ってしまった。
心の安定剤を失ってしまったんだからそれはそうだろう。
でも、誰にも迷惑をかけてないんだからいいだろ?
暗いくらい部屋にその便をしまっておく。
僕たち以外にその姿がみられることがないように。
どこかでずっとこうしたかったと思っている自分がいる。
ヒカリを閉じ込めて自分だけのものにしたかった。
アキラもセラもうれしそうだからイイコトなんだろう。
…え?実は僕が雲雀を殺したんじゃないかって?
いやだなぁ。
僕がそんなことするわけないじゃない。
君は死んでね?
秘密を知っちゃったんだから。
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