テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
この作品はurjpです。ご本人様とは何ら関係がないので、本人様の目に届くような行為は辞めてください。
かなり捏造していたり、jpさんが女装をしています。
地雷、苦手と感じた方は見ることをやめる、又は見ないことを推奨します。
王子×女装お姫様
さて問題、俺は今何処にいるでしょうか?正解は馬車の中です。そう、目の前にはにやにや顔のくそ王子。昨日突如婚約宣言をされ、破棄することも出来ず多くの拍手喝采に包まれてしまった。何とかにこやかな笑顔を浮かべていたがさぞかし頬が痙攣していたことでしょう。それを見ていた父は真っ青な顔をしていて、他の人に心配されていた。そりゃあそうだろう、女装させた息子が突然王子と婚約すると言い出したのだから。寧ろ失神しなかっただけ凄いと思う。その後何があったかはよく分からないが、去り際に王子に腕を掴まれた。
「明日の昼、迎えに行く。逃げるなよ?」
「…承知しました」
俺の言葉を聞いてニヤリと笑った王子に心底腹が立ったが、何も言い返せないのでそのまま帰った。馬車の中ではずっとお父様に謝られ続け、家に着いたらお母様に事の発端を全て話した。お母様は目を見開き驚いていて、それでも冷静に今晩は寝ましょう、と提案してくださったので一旦落ち着くことにした。次の日の朝、部屋から出てきた俺に対してお父様は相変わらず謝ってきた。
「すまない、すまないjp…」
「もう気にしなくていいんですよ、」
然し、幾らこちらの身分が高かった所で国の王子に叶うはずもない。向こうが婚約を望んでいるのなら従う他に道なんてない。勿論問題点は山のようにある。そもそも男だとバレたら一体どうなってしまうのか、追い出されるだけで済むのなら喜ばしいが、王子を騙した罪は重いだろう。最悪処刑なんかになったら、そう考えるだけで鳥肌が立つ。それでも、もう此方に拒否権なんて存在しないので諦めていくしかない。すると、突然後ろからお母様に呼び止められたので振り向くと、お母様の手が俺の頬に当たった。そして、心配そうな瞳で見つめてきた。
「jp」
「なんでしょう、お母様…」
「行かなくたっていいのよ」
突然のお母様の言葉に驚いてしまったが、その後納得した。 そうだ、相手はあの極悪非道で有名なur王子。あの王子のもとに行ってしまえば最後、何をされても文句は言えなくなってしまう。此方にとって泣きたくなるようなことでも許容しなければならない。それでも、行かなければならない。拳をぎゅっと握りしめ、強い瞳でお母様を見つめる。心配しないで、俺は強いから。遠くから馬車が迫りくる音が聞こえてきた、そろそろ家を出なければならない。
「俺は、行きます。今まで有難うございました」
「…そう、jpがそう判断したのなら、これ以上の心配は不要ね」
「でも、忘れないで。間違ってもあの王子に心を許してはいけない。心を許してしまえば最後、きっと泣く側に立つのは貴方になってしまう」
「分かってます、お母様」
「jp」
「行ってまいります」
心配そうなお父様と、それを宥めながらも頑張れと応援してくれたお母様を背に、迎えの馬車の元へ歩いていった。すると、颯爽と馬車から王子が降りてきて、こちらに跪いた。
「お待ちしていました、お姫サマ?」
「それはどうも、第一王子サマ」
「そんな堅苦しくならないでください、俺のことは気軽にurとでも呼んでください」
「私のことも、jpとでも好きなように呼んでください。それに、私は敬語を使われるような身分ではないので、使わなくて構いませんよ」
なんて、外から見れば仲睦まじいかもしれないがそんな訳あるか!!王子スマイルを見たまま、手を取られ馬車に入れられた。その時の手つきがいやらしいわエスコートが上手かったわ兎に角腹立たしいことこの上なかった。馬車が発進され、暫くした頃に王子が突然大きなため息をついた。
「怒ってる?」
「怒る、とは?」
「勝手に婚約発言して、連れ去ったこと」
突然の質問に目をパチクリとさせていると、その顔が面白かったのかくつくつと笑い声が聞こえてきた。何時もの王子スマイルとは違って、何だか子供らしい笑顔だった。
「俺は欲しいと思ったものは手に入れるし、飽きたら捨てる。お前がどうなるかは未知数だけどな」
「さようですか」
「まるで侍女みたいな口調は癖なの?」
「気の所為です」
すると、何を血迷ったのか突然腕を引っ張られてしまった。バランスを崩して前に倒れた俺を華麗に受け止められ、所謂抱き締められてしまった。離れようにも力が強くて叶わない。心のなかで舌打ちをしていると、ぐい、と顎を持ち上げられてしまった。
「よろしく?jpお嬢サマ?笑」
「…!? 」
そのまま、王子の顔が近付いてきたので何事かと目を瞑ると、唇に何か柔らかい感触が降ってきた。目を開けるとurがにやにやしていて、初めて口吻されたことに気が付いた。
この、この…クソ王子がっ!!!!
コメント
1件
めちゃくちゃ続き楽しみにしてました‼︎ 最高です✨