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今日は、年に一度の特別な日
そして、毎年私のポストには私への手紙がある
差出人は不明。
「…今年もある、」
桃色の可愛い便箋に、綺麗な字で書いてある
『17歳になった君へ。
誕生日おめでと。
元気? 自分はわかんない笑
彼氏とか、できた頃ですか? 好きかはわからないけど、似合いそうな髪止めがあったので誕生日プレゼント。
返事はいりません
今年も、君にとって素敵な一年になりますように。
繧�≠繧� より』
毎年、孤独な私へ届くプレゼントと手紙。
便箋は少し茶色っぽくくすんでいて、まるで昔のものみたい。
入っていたのは、クッキーの形の私好みな可愛い髪飾りが二つほど。
でも、少し毎年不思議に思うことがある。
名前の部分が読めないのだ
どんなに頑張っても読めない
ただ、私は毎年届く手紙を見るたびにその人のことを好きになっていたのはわかった
名前も、顔も知らない貴方が好き
私は、貴方に会ってみたくて郵便局の人に尋ねた
「あの…この手紙って、なんなんですか?毎年届くんですけど…」
「あぁ、それは黒髪の人が毎年この住所に送ってくれ〜、って言ってましたよ?」
その言葉に、私は少し戸惑った
だって、私のことを知ってるのになんでわざわざ会わずに手紙で伝えるんだろう、と。
「…その人って、今どこにいるんですか?」
「数年前に亡くなったそうですよ。」
「…え?」
その瞬間、私は全ての記憶が蘇ったような気がした
「その人、どこで亡くなりましたか、ッ!?」
「新聞によると虹山総合病院らしいですよ」
「ありがとうございます!」
そう聞くなり、私は走っていた。
虹山総合病院まで。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あの、ゆあんさんって知ってますか?」
私は、少し食い気味に受付の人に聞く
受付の人は、少し考えてから口を開いた
「桜井さんで間違い無いでしょうか?」
「はい、ッ」
苗字をきかれて、私は大きく頷いた。
数分後、見慣れた桃色の便箋が差し出され、無言で手紙を開く
『のあさんへ。
これ読んでるってことは、俺のこと思い出した?
最後の俺からのあさんへの手紙。
読んでくれてたら嬉しい。
銀行の人にも、病院の人にも言うの大変だった笑
本当は思い出さないで欲しかったけど、ちょっとは夢見たくなっちゃって。
もしかしたら、思い出してくれるかも?って。
俺に会いたくなったかな?
待ってて、会いに行くから。
その日まで。
ゆあんより』
気がつくと、私は床に座り込んでいた。
頬に伝う宝石がぽたぽたと手紙を濡らしていた
「ばぁか、ッ」
もう2度と会えないのに。
「もぅ、ッ” 手遅れだよ、ッ?」
君を忘れ、君を思い出した、
この秋の日を忘れない。
真っ赤に染まった紅葉の下、黒い髪に赤いメッシュ。
ルビーのような瞳の男の子が、微笑んでいた