コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
白い箱の中で私は生きた
生まれた時から白い箱の様な場所に
閉じ込められた私。
特に何かさせられる訳でもないのに
監禁……??されていた。
丸一日、手錠をかけられて
手首には手錠の跡があった。
お風呂は入らせて貰えなかった
だから外の世界に初めて行った時
“臭い”と言われた。
言葉を話す事も出来なかった
私からすれば
泣くことしか出来なくて悔しかった
空白の時間だった。
私にとっては普通の人達と違って
空白の時間が存在する。
やってきた事を
やらされていなくて
出来るはずの事が
出来ない。
君が私をここから連れ出して
くれなかったら
きっと今も
あの白い箱の中で
世間を知ることなんて
なかったかもしれない
君が手を引いてくれなかったら
この生活もなかったかもしれない
自由って素晴らしいんだって
気がつけなかった
だから
私の中にあった空白の世界は
空白じゃなくて
君の世界で埋められたものになった
終わり