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「なぁ、好きってなんだと思う?」
僕の家でお菓子を食べながら急に聞かれた
いつもはそんなこと言わないのにどうしたんだ
「よく聞くのは会わない間も相手のことをずっと考える、とか?」
「、、じゃあ、さ…」
言葉を待っているのにいつまでも続きが聞こえてこない
ほんとにどうしたんだ
「おーい、葛葉?だいじょう…」
「、、俺はずっと叶のこと考えてるよ」
消えるような声で呟いた言葉は、はっきりと僕の耳に届いた
「えっと、この流れだとお前が僕のこと好きってことになるけど?笑」
冗談はやめろって言うつもりだったのに
言えなかった
「、、そう、だよな、ごめん…笑」
あまりにも悲しそうに笑うから
「ごめ、明日朝早いからそろそろ帰るわ! 」
あ、こいつ、泣いてる
なぜかそう思った
「ちょ、どこ行くんだよ」
「さっき言った言葉、ほんと?」
「、、離せよ」
僕に掴まれた右手を必死に引き離そうとするから
葛葉の両手を捕まえて、壁に追いやった
「答えて、どうなの」
「、、ほんとって言っ〜〜〜」
「なに?ごめん、聞こえなかった」
「ほんとだって言ったらこの関係が壊れんだろ!!!」
「、、え…?」
「、、俺らはビジネスパートナーだから成り立ってんだよ」
「恋愛感情なんて持っちゃダメなんだよ…」
「なんだ、そんなことか」
僕はその唇にキスをした
「僕も恋愛感情持ってたらさ、関係って壊れるのかなぁ」
「は?おまえなにして…」
葛葉の顔がみるみるうちに赤くなっていく
「付き合おーよ、葛葉 」
「いやでも、俺らはビジネス…」
「また変なこと言いたいなら止めないけど、体借りるからね?」
ちょっと汚い手使っちゃうけど、ここまで来たらセーフでしょ
僕はそのまま葛葉をベッドに押し倒した
「ん、ちょ、かな、え、、!」
「喋ってるとどんどん舌入っちゃうけどいいの〜? 」
「んふ、キスだけでこんなになっちゃって…えっち」
「、、はやく、いれてよ…」
かわい、笑
「あ?!まって!いきなりおく、は、だめだから、!」
「はぁ、ねぇ、僕のこと、好き…? 」
「ん、すき、!だいすき、!まっ、はや、い!」
「ねえくず、僕と付き合うって、言ってよ!」
「あぁ!つきあう、!ん!つきあうからぁ!」
「ふふ、かわいーね、ん、出すよ?」
「いっしょ、!いっしょがいい、!」
ああ、飛んじゃった
『あぁ!つきあう、!ん!つきあうからぁ!』
「んー、かわいい」
よかった、録音してて
朝起きて記憶なかったらこれ聞かせてあげよっと♡
「これからは恋人としても、よろしくね」
大好きな彼の額にそっと口付けをした