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己を以て人を量る

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己を以て人を量る

♥

800

2024年02月10日

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brsha


高校生の時の話


長いです

kr sm 友情出演

knnk要素有


br side__________



ある日の放課後の帰り道シャークんがぼそっと呟いた


「俺たちって付き合っててもいいのかな」


僕は黙っていられず反抗した


br「どうして?なんでそんな事言うの?」


sha「ブルークにわかる訳がない」


br「なんで?」


sha「俺の辛さなんて、知りたくもないでしょ?」


僕は無神経だったと深く反省した


あんなにも苦しそうで辛そうなシャークんの顔を初めて見たと思う。


僕はその顔を見るのが辛くて仕方なかった


br「ごめん、わかってあげられなくて。一旦距離起こっか。あれだったら別れる事考えるから」


シャークんは俯いたまんまだった。


br「ごめんね?じゃ、僕帰るから」


家の方向に足を向けて夕焼けに向かって足早に帰り道を歩いた。


嫌になって走った走って走って、苦しくなって止まって、僕は泣いた。


どうしてシャークんを辛い思いをさせてしまったのだろう。


もっと早く気づいてあげれば、まだ今もシャークんの隣歩けてたかな?


僕はもう高校生なのに1人帰り道夕日に照らされて泣きじゃくっている。


ははっ、、もういい歳じゃんか


泣くなよ僕。子供じゃないんだ。


わかってる。わかってるけど。


不意に脳にチラつくシャークんがフラッシュバックして涙が止まらなくなる。


kr「ブルーク、、?」


br「!?、きりっ、やん、、」


kr「おいおい、何があったんだよ」


sm「、どうしたの」


きりやんの後ろから顔を出してくるスマイル


僕はどうしても誰かにさっきの事を聞いて欲しくて、少しでも気持ちの整理をつけたくてきりやん達に話を聞いて貰った。


kr「なるほどね、とりあえずもう泣くな」


br「、、うん」


kr「シャークんはお前を信用してない訳じゃない。逆に信用してるからこそ言い難い事だったんじゃないか?」


br「そうであって欲しい、僕シャークんがいないと死んじゃう、、」


kr「ひとまず、シャークんの方の話も聞いてみないとわかんないしなかむとかに頼んで見る」


br「ありがと、」


kr「あたり前だろ〜?」


暗くてもわかるぐらいにはきりやんの笑顔は煌びやかだった。


僕の家まできりやん達は送ってくれた


あえてスマイルは僕に干渉してこなかった。


それはきっとスマイルなりの優しさなんだと思う。



家に入りすぐに部屋に閉じ籠った。


これからシャークんにどんな対応をすればいいんだろう。


距離置くなんてしたくないし、別れるなんて言わずもがなだ。


もっとシャークんの話聞いてあげればよかったのかな


色んな想像をしてしまう。


やっぱちゃんと話がしたい。このまま放置するなんて無理。


まずきりやんに、シャークんとちゃんと話すからなかむにお願いしなくていいよと連絡を入れた。


その後にシャークんとのトーク画面を開いて


br「今日電話しよ」


と送った。数分後に


sha「わかった」


とだけ返って来た。




sha side______________



「俺たちって付き合っててもいいのかな」


最近ずっとこればっかり思っている


ブルークと付き合って俺は本当に幸せだ。


幸せなんだけど、チラつく周りの目を俺はどうしても気にしている。


いつしか分からない、クラスメイトの女の子に言われた


「シャークんって同性が好きってほんと?ホモってやつ?」


sha「、ははっ、そんな事ないよ、?」


「へぇ〜、でもブルークくんと出来てるんだと思ってた〜」


「ちょっと気持ち悪いけどさ〜」


少し小馬鹿にされた様にクスクスと笑われたあの時。


応援するのに〜とニヤニヤした顔でこちらを見る。


気持ち悪いって思ってんじゃん、何が応援するだ、思ってもない事を言わないで欲しい


俺の世界の色が暗くなった気がした。


あんなにも鮮やかだったブルークとの青春の色は、周りの人に黒く塗りつぶされていた。


汚くて今にも吐きそうだった。


それからは言うものの生活が苦しくなっていった。


br「シャークん〜!ご飯食べよ〜」


クラスが違ったから毎回俺のクラスまで呼びに来てくれた


sha「俺が迎えに行くって言ったよね?」


br「えへへ〜、会いたくて早く来ちゃった」


チラッとクラスを見ると、固まっている女の子がこっちをみて喋る


コソコソと陰口を言われているだろう


ブルークが俺のクラスに来れば来るほど、俺の居場所がなくなっていた。


しかもブルークは女の子からモテたので俺は恰好の的だった。


俺は限界が来ていた。


周りなんて所詮他人だし会う機会も学校しかないしどうでもいいと思っている。


いや、思っていたんだ。


ブルークに関する事になると弱くなる俺はほんとに情けない。



ある日の帰りに色んなことがフラッシュバックして、ブルークに聞こえるかもしれない声量で


「俺たちって付き合ってていいのかな」


と呟いた。


最悪な事にブルークは聞き取れていたようで、ブルークに悲しい顔させてしまった。


br「どうして?なんでそんな事言うの?」


sha「ブルークにわかる訳がない」


わかって欲しくない。気づいて欲しくない。


他人の目を気にして生きずらくなって欲しくない


br「なんで?」


楽観的な平和主義者の君だからこそ、俺の辛さを知りたくないでしょ?


sha「俺の辛さなんて、知りたくもないでしょ?」


br「ごめん、わかってあげられなくて。一旦距離起こっか。あれだったら別れる事考えるから」


俺は俯いた。


周りの人に陰湿な事されても、ブルークだけは俺の見方であって欲しかった。


でもそんな都合のいい現実は存在しない


ブルークには他に幸せを見つけて欲しい


だから自分からブルークを突き放した。


泣くな俺。自分でした事じゃないか。


br「ごめんね?じゃ、僕帰るから」


バイバイもまたねもじゃあねも俺はいえなかった。


日が暮れるこの時間。1人道の傍らにしゃがんで涙を流す。


俺の気持ちわかって欲しくないけど、ブルークだけには嘘はつきたくなくて


矛盾が俺を駆け巡って息苦しくなる


sha「はっ、はァ、、ひゅっ、、かっ、、かひゅっ、、」


苦しい苦しい、、、息できない


息の仕方がわからない



つらい


助けて、、助けてブルーク、、


nk「っえ?!シャケっ大丈夫!?」


kn「ええ!!ちょっ、、どしたっ」


あ、、なかむときんときだ、、


朦朧とする意識の中で2人だと判断がついた


息できない。誰でもいい助けて、


nk「落ち着いてシャケ、深呼吸して」


sha「ふぅー、ふー、、」


kn「あれ、ぶるっくと一緒に帰ってたよね?」


俺は返す気も起きないし息がまだしにくい。


なかむときんときがいる時に泣きたくない


nk「確かに、ブルークは?」


ブルークと言う言葉を聞くただけ色んな思い出やさっき起きた事を思い出して、泣きたくないのに泣いてしまい2人に迷惑をかける。


kn「ちょ、、場所変えよ」


nk「だね」


2人に連れられて、公園まできた。


nk「シャケどうしたの?」


なかむときんときはクラスメイトであり、クラスの中で仲良くしてくれる2人である。


2人は俺がブルークと付き合ってる事を知っているのでこれまで俺が思っていた事を話した。


ブルークを敵に回してしまった以上2人を手放す事は出来なかった。


kn「なるほどね?」


nk「それってさ、ブルークに言いたくない理由って、ブルークを傷つけたくないからだよね?」


sha「うん、俺のせいで高校生活を台無しにしたくない」


nk「俺ブルークじゃないからわかんないけど、シャケと一緒じゃないとあいつの高校生活台無しになるんじゃない?」


kn「俺もそう思うな。逆にシャケがいないと生きてけないよ」


sha「そうかな、」


nk「お互い言葉足らずだと思う、って!やべ!俺電車間に合わなくなるかもだから帰るわ!じゃあね!」


なかむは走って駅の方向に走って行った。


なかむは電車も2回乗り継ぎが必要な程家が遠いはずなのに俺の話も聞いてくれたし、呼吸を落ち着かせてくれた。


kn「じゃあシャケ帰ろっか?」


sha「そうだな」


しばらく沈黙の時間が続いた。その沈黙を破ったのはきんときだった


kn「俺ね」


sha「うん」


kn「なかむの事好きなんだよ」


sha「えっ?そうだったんだ、」


kn「なかむは俺を良き友達だと思ってるはずだから俺がいなくても生きていけるでも、俺はなかむがいないと生きてけないけどね」


きんときの声はいつもどうりまっすぐしていて爽やかだった。


彼に嘘偽りのない素直さに驚いた


kn「好きな人って俺の生きてる意味なんだよね、大袈裟すぎるけどさ」


俺が横を向くと、きんときの横顔がはっきり見え、はにかむ様に笑うきんときは予想以上に見蕩れた。


好きな人を思う友人の顔は、俺を勇気ずけるものだった。


ちゃんとブルークに言って、誤解を生まないようにしてちゃんと話し合おう。


なかむが言ってた通り言葉足らずだったと思うし、きんときが言うように、相手が俺を必要としてなくても、俺が必要としてる。


生きる意味はなんだって話だよな


俺は恋人だけでなく周りの友人にも恵まれていた事を感じた。


きんときは俺の家まで送ってくれた。



家に帰ってスマホを見るとブルークからの一通の連絡が届いていた。


br「今日電話しよ」


と入っていたので、何が目的か分からなかったけど俺は話したいと思っていたから安堵し


sha「わかった」


とだけ返した。


_____________



久しぶりに電話するってなるとなんか変な緊張する。


別にブルークと話すだけなのにドキドキして心臓の音が自分に響いてくる。


静かな部屋に鳴り止まない鼓動と進む時計の秒針。


秒針よりも俺の鼓動の方が早い


電話するだけなのにね?


同性なのにこんなにドキドキできるんだよ?


人の目気になるけど普通の恋愛と何も変わらないよ?


俺は何を恐れていたの?


br「準備出来たら教えて」


sha「もう出来てるよ」


br「かけるね」


__


br「もしもし、?」


sha「もしもし」


軽く沈黙が続いた。先に口を開いたのはブルークだった


br「僕シャークんだけが辛い思いしてるの耐えられない」


同じ要件だったようだ


br「だから話聞きたいなって思って」


言わなきゃ伝わらない。言わないと


sha「そうだよね、簡潔に言うと人の目がずっと怖かった」


br「僕が男の子だから、、?」


sha「、、クラスの女子が俺が同性愛者じゃないかって噂になりだした辺りから俺はどうしたらいいかってずっと悩んでた」


br「うん、」


sha「でもブルークには普通の生活をして欲しくて、他の人の目を気にして生きて欲しくなくて言ってなかった」


br「僕と付き合ってたから悩み始めたって事だよね?原因は僕だったんだ、恋人なのに気付けなくてごめん」


声色からも伝わるほど、悲しそうな声だった。


ルールを破る事もしばしばあるけど、意外と義理堅くて正義感が強い。


sha「ブルークのせいじゃないよ。俺はブルークと付き合えてそれだけで幸せだから」


br「ありがとう、僕も幸せだよ」


sha「俺これからもブルークと楽しい思い出を作って行きたい」


「、、ダメかな?」


br「ダメなわけないじゃ〜ん!いっぱい作ってこ!一般的に同性愛って普通じゃないって捉えられちゃうけど、僕はシャークんがいないと死んじゃうから」


sha「俺もだよ」


電話越しで笑いあった。


好きだけで続く恋愛は続かないと言われがちですが、俺たちはそれで続く。


まだそれで大丈夫なんだ。


いつかは好きだけで生きていく事が出来なくなる。


そういう時は1人で抱え込まずパートナーである恋人に話すべきだと思った。




人の目を気にする事が解決した訳ではないが、1人で悩んでる時より学校に行くのが苦にならなくなった。


周りに恵まれた事に感謝するしか無かった。


これからも俺はブルークの隣にいていいみたいだ、

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「己を以て人を量る」 意: 人はとかく自分を基準にして、他人のことを判断しがちだということ。

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