テラーノベル
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♦️「アクシアー準備出来たー?」
💠「うん…!」
💠「でも今日どこに行くの?」
ニヤニヤしながらローレンが答える。
♦️「んふふ、水族館デート!」
そう微笑みながらアクシアと手を繋いで玄関の扉を開ける。
あの動画が面白かった。あの新曲が好き。
そんなたわいもない話をしながら電車に乗る。電車に揺られながらキラキラ光る海の景色を眺め、それを見ているローレンの瞳もキラキラと反射して輝いていた。
💠「ローレンどこに行く?」
♦️「ん〜、イルカショー!!」
イルカが大きな水しぶきを上げ観客にアピールするかのように芸を披露する。
「ではでは、このイルカさんに今日のご飯をあげたいと思います!うーん?誰にしましょう……。」
次々と観客が手を上げる。雰囲気に流されるようにアクシアは手を伸ばす。
「そこの黒髪の男性!!」
「下に降りてきてください!」
💠「え、俺?!」
♦️「呼ばれてる!行ってきて!笑笑」
そう言い、アクシアはイルカと触れ合う。
盛大に顔に水をかけられ微妙な顔で****ローレンの元へと足を動かす。
💠「これは聞いてないよ(泣)」
♦️「こっち向いて」
するとローレンは濡れているアクシアをハンカチで拭う。
💠「…///ありがと///」
少し拗ねながらも満更でもないような顔でローレンを見つめる。
♦️「なんか、すごい恋人っぽいかも///」
照れながらも口元が緩くなっていくのを感じる
💠「何言ってんの、恋人だよ///」
やはり満更でもなく嬉しそうだ。
そんな光景に周りの人も、 恥ずかしそうにしながら2人に目線を向ける。
♦️「なんか、すごく視線を感じるんだけど」
💠「これは見せつけるチャンスか?!」
♦️「何言ってんの!…次のところ行くよ!」
そそくさとイルカショーを後にし、クラゲや
ペンギン、ラッコなど色々な海洋生物を回って行った。
これ以上ないほどのデートを楽しみ、水族館を出て****近くの砂浜海岸に足を運ぶ。
砂浜の近くには犬や子供達が遊んでおり、夕焼けに照らされている。
海の音や香りを感じながら手を繋いで砂浜を歩く。
♦️「ねぇアクシア」
ローレンが足を止める。それに合わせてアクシアは体の向きをローレンの方に変える。
♦️「俺アクシアのこと好き!大好きだよ!」
そう大きな声でアクシアの鼓膜と瞳を揺らす。浜辺にいる子供達も犬もいっせいにその声を辿る。
♦️「アクシアの泣き虫なところもヘタレなところも俺からしたら、全部ひっくるめて愛おしいって思うし!これからもアクシアに心配かけさせて、不安な思いもさせちゃうかもだけど、
だけどっ、」
♦️「俺はアクシアの心の中の中心に居たい。誰よりも大切にして欲しい、こんなこと思っちゃうのは傲慢?わがまま?でもそんなこと思っちゃう俺のこともアクシアが責任取って!」
そんな大胆な言葉にアクシアは居ても立っても居られず、ローレンの腰に手を伸ばし抱きしめる。
💠「なんでそんなに可愛いこと言ってくれるの?なんでそんなに俺の事を思ってくれるの?傲慢でもわがままでもなんでもないし、俺にとってローレンは生きて行く中での中心だよ。
来世でだって責任取ってあげる。ローレンのこと世界で一番大事に思ってるのは俺だし、迷惑なぐらいローレンのことが好き。 そんな俺でもい… 」
そう言い終わる前にアクシアの肩に腕を回す。
背伸びをしてアクシアに口付けをする。
♦️「だったらローレンはアクシアのものだって俺に分からせて///?」
背伸びをしながらも濡れた瞳でアクシアを見つめる。
夏の涼しい風、海の匂いがする夕焼けの浜辺で二人はキスを重ねる。ローレンは波に引っ張られ、パシャッと水しぶきを上げる。ローレンは波に腰を吸われ、なだれ込むようにアクシアも海水に浸かる。
♦️「これ濡れたのアクシアのせいだから///」
💠「誘ってきたのはローレンじゃん!///」
2人は身体を濡らしながら言い訳を募らせる。
💠「じゃあ、 責任取ってホテル連れ込むから服乾くまでえっちするの(泣)!」
♦️「ッッはぁ!!!!」
アクシアはもう何回もやってるから良いでしょ?と言わんばかりの表情を見せる。
夏の涼しい海風と熟したメロンのような夕日をバックにローレンは絆されるのであった。
コメント
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16話で最終回になります! ここまで読んで頂きありがとうございました!コメントやハートすごく嬉しいです(^ ̳ - ·̫ - ̳^)ノ♡