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むかしむかし米津町というところに
フカミちゃんというちいさなちいさな
女の子がいました。
フカミちゃんは他の人や魔物とは違い、
あまり目がよくなく、あまり耳がよくありませんでした。
目で見る世界いつも水の中でマジカルゴーグルを つけずにいる時のようにぼんやりとしていて
音は土の中に潜っておそうじをしてる
ときのように
はっきりと、よく聴こえませんでした。
フカミちゃんは、リュカみたいに
二つの言葉しか喋れませんでした。
それは、人の名前と、ごめんなさいという
言葉だけでした。
だから、カフミちゃんは、おいしいものを
食べたときも、綺麗なお洋服を汚しちゃったときも、嫌なことがあった時も、
うまく、それを伝えられなかったのです。
ではフカミちゃんはかわいそうな子だったのでしょうか?ちがうよ、リュカ。
フカミちゃんにはやさしいお父さんとお母さんがいました。
フカミちゃんにはぶっきらぼうだけどやさしいお兄ちゃんがいました。
フカミちゃんはやさしくてかわいかったので
ともだちがたくさんいました。
だからフカミちゃんは毎日ポロポロと泣きながらもいつまでも毎日楽しく、幸せに、暮らしたのでした。