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見覚えのない方、地雷などは🔙
・irxs
・nmmn
・青桃
・Rー18
恋人の真似事をはじめようと言い出したのは俺からだった。
きっかけは胸の苦しさを紛らわすため。俺はまろの優しさにつけ込み、まろに助けを求めた。
俺はどうしようもない卑怯者だ。
「今日もいい?」
会社に二人しかいない特別な時間。
「ええよ」
嫌な顔一つせずに快諾してくれる。そんなまろの優しさに頼ってばかり。
こんなリーダーじゃダメだと分かってる。分かってるけど、その優しさがないと俺の苦しさを紛らわすことなんて出来ないんだ。
「ん…っ、ぁ、」
「は、っないこ…」
すぐ近くで聞こえる切羽詰まった声。
素肌で感じられる体温。
その全てに俺は溺れてしまう。
「あ…っ、そこ…」
「ん、っ?ここ?」
イイところを優しく、ねっとりと味わうよにゆっくり、ゆっくりと攻められる。
苦しさなんて微塵も感じない、なんなら幸せと思えてしまう。
「あ、っもう…」
「ん、っイッてええよ」
「あ、っああ…っ!」
俺は思い切り背中を反らせて欲を吐き出した。
後処理を終わらせ、2人でベットに入る。
「まろ、おやすみ」
「おやすみ。ないこ」
大きくて男らしいまろの手が俺の頭を撫でてくれる。心地が良くて、一生このままがいいなんて思ってしまう。
意識が朦朧とする中、本物の恋人になれたらいいのに、なんて淡い期待を抱いてしまった自分が悔しくて仕方がない。
本物の恋人になんてなれやしないのに。
さっさと諦めないといけないのに。
「ごめんな」
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