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蘭春【不完全燃焼】




_注意_


蘭春


死ネタ


ストーリーごっちゃ





































「竜胆と遊んでくる。」















_春千夜視点_






蘭が竜胆と遊びに行ってくるなんて当たり前のことだ。ほとんどが竜胆。



俺は灰谷蘭と言う人と恋人で、灰谷竜胆は弟と言う関係だ。だから俺だって蘭と一緒に居たいけど、蘭と竜胆にはいつまでも仲良くして欲しい。最近はずっと竜胆のことだ。



それも無理はないかもな。俺と蘭が同棲したのは半年前に同棲をしたんだ。引越しのこととか、色々大変だった。竜胆とも最近では会ってなかったんだろう。



それでも俺は蘭が好き。

蘭は元々女関係とかが多かったけど、俺と付き合うことになって女関係などぱったり無くなった。



そして明後日は付き合って3年目の記念日だ。


だから別れよう。



誰しも限界と言うのはあるだろう?もう俺は限界を超えてでも我慢してきた。



竜胆と会うのは別に良かったかもしれない、、でも、俺への態度があまりにも違いすぎる。竜胆に対する態度。俺へに対する態度。



最近恋人らしい会話もしてない。話しかけても目を合わせずにスマホだ。

そろそろ潮時かと思ってしまう。



明日は蘭と竜胆と共同任務だ。

何を話したらいいんだろうか。そもそも蘭と話すことがあるのだろうか。こんなことを思ってしまう俺は蘭と付き合ってるのかな。



今日も蘭は帰ってくるのが遅い。

食欲も湧かない。だからもう寝よう。




























はぁ、、、朝起きても蘭は隣に居ない。

微かに蘭の匂いが鼻につんとくる。それにベットに温もりがある。なんで話すこともないのに一緒に寝るのか、、



ベットから起き上がるが妙に身体が重く感じる。やっぱり昨日何も食べてないからか。

でも食う気がない。今日は朝ごはんは食べずにさっさと仕事に行こう。












ドアノブに手を置いて引くとそこには首領と蘭と竜胆が居る。



春千夜

「おはようございます」



マイキー

「あぁおはよう。」


竜胆

「おはよ三途」



「はよ」



相変わらず蘭はその2文字で返してくる。

俺と喋るのがそんなに面倒なのか、、

いや面倒臭いのは俺の方か。こんな事を考えてしまってる俺も俺だ。



竜胆

「兄貴、三途そろそろ任務行くぞ」



「おけ〜」



春千夜

「ん」










部下が運転する車の中は何とも言えない空気だ


隣には竜胆、蘭となっているが何も話せてない。話すことがないのだ。


蘭に話しかけようとしても隣ではないから話しかけにくい。到着するまで約5分。

何も話さずにいる。何とも言えない空間で気まずくなってしまう。




部下

「到着致しました。」



「あぁ。」



車から3人は降りる。

今の時刻は5時まだ明るい。













後ろで竜胆と蘭は他愛のない話をする。

その他愛のない話を聞いて廃墟に足を進めるとコツコツと足音が響く。そこの先には裏切り者が居る。








銃を手に持って裏切り者の頭を狙う。

今回は10人集まっている。


今日は薬でもキメたい気分でもない。

大声で叫びたくもない。薬を飲んでないせいか後ろで竜胆と蘭は俺の話をする。


薬キメてないの珍しいなと蘭は言う。

そりゃそうだ。毎回裏切り者を殺す時は薬をキメて殺す。これが基本だ。


薬は裏切らない。嫌なことを忘れられる。




発砲すれば頭から勢いよく血が飛ぶ。

一人倒れ込むと裏切り者はビクッと肩を跳ねらせる。2人、3人、4人と発砲すればいつの間にか終わった。



竜胆と蘭は死体処理に手を動かす。



面倒くさそうに竜胆と蘭は手を動かせば血が着く。俺は殺し方が上手いのか返り血はつかない。



でも任務で1番大変なのは死体処理。

1番大変で面倒臭い。



そう思ってると死体処理は終わり帰ろうとする。

すると竜胆が問いかけてきた。



竜胆

「なぁ三途。今から飯食いに行こうぜ?」



「あ、兄ちゃんも行きたーい。」



春千夜

「俺は別にいいかな、、、食欲も無いし。」



竜胆

「そっか。」



「何お前、竜胆の誘い断ってんの?」



春千夜

「……..」



「何黙んまり?」



竜胆

「兄ちゃんいいよ、、三途最近元気無かったから誘ったし、急に誘った俺も悪いから。」



「竜胆は優しいなぁ。」



「せっかく元気がないから誘ったって言ってんのに断るとか、」



どうしよ。何も喋れない。



「ったくそういうところ嫌い」




春千夜

「ッ、、、、」



“嫌い”


頭の中で響く。

蘭のこと好きなのに、嫌いって言わちゃった。


涙を必死に堪える。

ズクリと胸が痛む。


春千夜

「わかった、、、」



春千夜

「わか、、れる。」



「なんて?」



春千夜

「別れるつってんだろがッ!!」



多分ここで別れた方がいいのだろう。

もう声を聞きたくない。これ以上耐えられない。



「は、」



竜胆

「え、」



蘭と竜胆はびっくりしたような声で言う。

俺はその場から逃げるように横断歩道を走る。

さっさと家に帰りたい。もちろん蘭と俺の家じゃなくて俺だけの家に。







走ろうとするとトラックがこちらにやってくる。



春千夜

「あっ、、」



竜胆がこっちにやって来て俺を庇おうとする。

結果竜胆が助かなくなる。

それじゃ蘭と竜胆が可哀想になる。せめてあいつらとは死んで欲しくない。



そんな思いで、竜胆を押す。


すれば蘭は竜胆の身体を腕の中に入れる。

あぁこれが兄弟愛か。


結局俺は誰も一番になれない。恋人だとしても






トラックに引かれる寸前からスローモーションになる。



蘭と目が合う。





















ドン





















_蘭視点_





俺は春千夜と付き合ってる。

同棲して半年。竜胆とも会ってない。なんとなく会いたくなった。



ココ最近竜胆と遊びすぎてた。



なのに俺は大好きな恋人である春千夜に散々な態度を取ってた。もちろん竜胆からも心配されてた。



だから丁度共同任務である今日。この日に一緒に話そうと思ってた。



だけど今更冷たい態度を取っておいて誘うなんて俺は出来なかった。

夜には任務があり春千夜と喋る時間なんて無かった。



なので竜胆に飯を誘ってくれないかとお願いしたらいいよと承諾してくれた。



だけど飯に誘ったら断られた。

俺はなんでかも分からず”嫌い”と言ってしまった。



あの時は必死に涙を堪えてた顔だった。

そんな顔をして「別れる」と言われてしまった。



驚きを隠せなかったが、今思い返せば当たり前の事だ。



春千夜は他の女と違った。

他の女は「私と竜胆君どっちが大切なの」と言ってくる女ばかり。

でも春千夜は「わかった。楽しんで来いよ」と言われてた。



春千夜は優しい。他の女と違い、春千夜と一緒に居たいと初めて思えた。






春千夜が引かれる寸前目が合うと笑顔で、


「好き」


と言った。声には発してなかった。

だけど何となく分かった。




急いで春千夜に駆け寄る。



「はるちよ、起きろよ。」



「なぁ、起きて?」



竜胆

「兄ちゃん、、三途は」



竜胆のほうから鼻をすする音がする。


知ってる。どんなに声をかけても揺らしても春千夜の身体は冷たくなるだけ。

頭から血が出る。



とうとう脈が無くなった。


はるちよしんじゃった。



ごめんねと何回も言っても変わらない。

どうしよう。何度も後悔をしてもしんじゃったのには変わらない。思いたくもない。



「ごめんね。はるちよ。ごめんね。」



はるちよは寂しがり屋で甘えんぼなところもある。

一人にしちゃうと泣きながら俺に抱きついてくる。そんなところもかわいい。



「はるちよは1人は嫌いだもんね。」



「今逝くからさ、、」




ちゅ



























バン






































【不完全燃焼】END


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