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「涼ちゃん、おはよう。まだ、眠そうね?」
朔玖が私の顔色を伺う。
まるでお母さんだ。家事をこなすし、みんなをまとめるし、朔玖は私達の母そのものである。朝一番に起きた朔玖は今日も元気そうでなによりだ。
「あ、おはよう…んん、ねむいよ…」
自分は目を擦りながら左手に箸を持つ。
すると、ふすまが勢い良く開いた。
「おっはよーー!」
暁月は今日も元気だ。いや、
朝から元気すぎる。
体全体から火が燃え盛りそうなくらい気力があるが、いつか故障して頭上から焦げ臭い煙でも出てくるのでは無いかとか考えていると…
「今日は卵かけご飯じゃの…」
あれ?今は3人しか居ないはず…
と思いすぐ横を見ればまるでお爺さんのような十六夜が座布団の上にいた。
自分より身長が低いからか存在感が薄…貫禄がある。そう。十六夜には何処からかオーラがあるんだ…、。
どんどん清華院の神様達が集まってくる。
「もっと寝させてぇええええ!」
「うるさい。ちゃんと朝から起きろ。」
半泣き状態で白狼におんぶされてやって来たのは凩。
いつも不機嫌そうな顔をしている白狼は朝食を目にすると背負っていた凩を吹っ飛ばし目をキラキラにして座っている。
凩も後を追いかけ座布団に座り込む。
そして6人がやっと揃ったところで
「「いただきます」」
と口を揃えた。
また、いつも通りの朝が始まった。
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