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「あっ、やっぱりいいです」


佐藤隆の話を聞いて何となく言葉に出してしまった。

何事も無かった風を装ってバスルームへ行こうとしたら、一瞬困ったような表情をした竜基さんがソファをポンポンと叩いた。


「あの・・・」


「俺はどうしたって亜由美よりも長く生きているし色々と叩けば埃もでる。でも今誤魔化して後から亜由美が知ることになった時に今よりも嫌な気持ちになるかもしれないからね」


そう言うと、もう一度ソファたたいたので戻ってそこに座った。


「YESかNOで言ったら答えはYESだ。ただ、付き合っている人がいるときは誓ってパートナー以外とはしないよ今までもこれからも。だからこの先は亜由美だけだ」


なんて返事をしたらいいんだろう。

そりゃあ、少しはモヤるけど過去のことを言っても仕方がないのはわかってる。


「俺のことが嫌になった?」


頭を横に振る。

嫌いになるわけがない。


「おやすみ」とだけ答えてバスルームに向かう。


シャワーを頭から被ると少しずつ落ち着いてくる。


過去に嫉妬しても竜基さんだって困るし答えが出るわけじゃない。

そもそも佐藤隆がゲスな事を言うから気になってしまった。


佐藤隆が悪い!


そう考えると幾分気分も良くなってバスルームを出たが、ベッドに入ると竜基さんがどんな女性たちと過ごしていたのかが気になって眠れずに何度も寝返りを打っていると仕事が終わってベッドに入っていた竜基さんに背中から抱きしめられた。

そうすると安心していつのまにか眠りについた。





乃乃に関しては弁護士さんにすべて任せてある。

私がやるべきは明日、両親に竜基さんのことを伝えないといけない。

両親に心配をかけたくなくて、竜基さんと住んでいることも乃乃関連の事も両親には話して無かった。

つくづく自分が成人していてよかった。

じゃなかったら実家に連絡がいっただろうし、何度もあれば心配をかけただろうから。

でもきっと、後から知らされるのもショックかもしれない。


はぁ、今から緊張してきた。


1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜

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