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無名
三途 春千夜・歪愛
第4話・快感
蘭: …”春ちゃん” オレたちは強制しないよ
竜胆: 泣きたい時にないて、笑いたい時に笑え
蘭、 竜: 大 丈 夫 だ よ 。
オレたちが三途に抱いてる多大な愛。
それはある日突然に
生まれ落とされたようなモノだった
⎯⎯⎯数日遡る 。
蘭: ……ウーン…
最近、仕事の手が止まりやすい。
まぁ、前から仕事をせかせかとこなすようなガラではなかったけどね。
こんな無責任なオレでも一応幹部。
ある程度のタスクは終わらせていた。
あとは押し付けちゃえばいいから。
でも、最近は最低限のタスクも期限がギリギリな状態。
何故そんな風になっているのか。
自分自身で分かっている。
理由は単純で、そして、狂っている。
それに自覚した上でも、やはりその感情を捨てきれずにいた。
“それ”は約3週間前に起こった出来事。
春: ちッ、なんでオレがオマエらの任務手伝わねェとなんだよッ”…
その日は任務の情報が本当か怪しいから。とボスの命令で三途が急遽同行していた。
蘭: まぁまぁ~ そぉんなカッカしないで~
竜: ッてか、”オマエら”じゃなくて、兄貴の任務ね!?
春: 知らねェよ、んなこと。
春: 兄弟は連帯責任だろーがッ !
竜: は~ ッ!!意味わッかんねぇ!!
蘭: ヤク中のドケチ〜〜
春: ちッ……はいはい、ド屑共は黙っとけ~
竜: てッ めぇ!!〇す!!
春: あ ~ 怖い怖い。
怒る時は表情はコロコロと変わる。でも、
笑う時も揶揄う時も表情は薄く
どこかぎこちなくて、気になっていた
今思えばこの時から
三途に気を持っていたんだろう。
そして、
その気持ちはこの後に露になったんだ
春: ~ ~ ~ ッ!!!💢
竜: ーーーー!?!
蘭: あ - うるせぇ ~ w
春、竜: オマエ/兄貴が原因だろ ッ !!!
蘭: ッ え、オレ〜?
そうふざけあってた瞬間だ。
春: ……!?
春: おい蘭”!!! 避けろ ッ !!
この時、反社として仲間になってから
初めて。名前を呼ばれた。
蘭: えっ……
ふざけあってたオレらはギリギリまで、存在を消して潜んでいた敵に気づけなかった
ヒュ ん ッ ⎯⎯⎯⎯⎯ .
音を出さず発砲された玉は
僅かな血飛沫をあげて三途の脇腹を
的確に撃ち抜いた
春: っ”あ……!!!
蘭: ッ!!!
この時。
普通なら真っ先に心配が過ぎるのだろう。
でも、この時”オレら”に過ぎったのは
普段揺らぎもしない表情が大きく歪んだ
驚きと_____
それに反応して
大きく心を揺さぶる快感だった。
胸 を突き抜けるように過ぎ去った快感が
無性に気持ちよく、一瞬で虜になってしまった
でも、すぐに心配の感情が戻り、三途のそばに駆け寄る。
蘭: 三途 ッ !!!
竜: アイツは撃ち殺しといた……ッ
竜: 三途は……!?
春: っ”……ふぅ~___
春: あ゙ーーーー うるせぇうるせぇ。
蘭: …ごめん
普段なら絶対謝らなかった。
反社なら誰のせいであれ撃たれるのは仕方ない事だったから。
その上今回は全員が気を抜いていた。
でも、この時のオレは、謝らずにはいられない。
そんな感情が押し寄せるのを感じた気がしていた。
その癖、謝る言葉は出て来ず、
あれやこれやと考えた結果、
シンプルかつ、短い謝罪になってしまった。
春: ……テメェらしくねぇ…キメェな…
蘭: え?
竜: 大丈夫……かよ…?
春: おう、大丈夫に決まってる…!
オレらは動揺した
三途はあの一瞬っきり、
顔を歪ませず、 ぎこちなく、
それでも恐ろしく完璧な笑顔を見せたから。
まずそもそも、梵天のNo.2がこんな事で折れてちゃやってけねぇだろうが。
そういい血を滲ませながら
簡単に立ち上がってしまった。
蘭: ……ヤク中…ほんとに、人間?
春: は?
竜: 普通、立てねぇよ。人間超えたヤク中だな…
オレらは同様を隠すように
通常を装うように
いつものように揶揄ってみせた。
そうすれば、怪我してんのに暴れだして、流石に焦った。
春: ッ テメェら…やっぱ馬鹿にしてんだろ!!
蘭: ッ ちょ!暴れないで!?
竜: しぬぞ?オマエ!!
春: テメェらのせいだろうが”ッ !!
⎯⎯後日
蘭: 竜胆。
竜: ?、どうしたの兄貴。
蘭: ……あのさヤク中なんだけど
竜: …………わかるよ
蘭: え……!!! まさか……
竜: ああ、……
蘭: アイツ、あんな顔出来たんだねぇ、
竜: 唆られたよね、
*蘭、竜: 好きだなぁ……❤︎*
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