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スタゼノ
（作戦終了後。夜の研究室。ゼノはひとり、レポートのまとめ作業をしている）
⸻
ゼノ（独り言）：「この補給線の処理、非効率だな……。次からは補正が必要だ……」
（扉がノックもなく開き、スタンリーが入ってくる）
スタンリー：「やっぱりここにいたか。まったく、少しは休めって言っただろ。」
ゼノ（眉をひそめて）：「まだデータの整理が……って、なぜ勝手に入ってくる？」
スタンリー（ニヤッと笑って、手に持ったコーヒーをゼノの前に置く）：「お前が“休め”って言葉を聞き入れる確率、3.6％。なら行動で示すしかないだろ？」
⸻
ゼノ（軽く睨んで）：「統計を出すな。鬱陶しい……」
スタンリー：「でも、飲むんだろ？ 砂糖多めにしといた。お前、甘いの好きだよな。」
ゼノ（少し間を置いて、小声で）：「……別に、好きではない。ただ……苦味よりは、マシというだけで……」
スタンリー（クスクス笑う）：「はいはい、ツンデレ博士さんごちそうさま。」
⸻
（ゼノ、むっとして顔をそらす）
ゼノ：「……茶化すな。君には、機密情報の扱いというものがないのか？」
スタンリー：「機密じゃないだろ。俺の目には丸見えだ。お前がどれだけ無茶して、頑張って、今日も全部完璧にこなしたか。」
⸻
（ゼノ、ぴくりと反応して、でも顔を伏せる）
ゼノ：「……当たり前のことをしただけだ。」
スタンリー（声を柔らかくして）：「でも、俺にとっては特別だ。……お前が今日も無事で、成果を出して、ここにいる。それが、何より嬉しい。」
⸻
（ゼノ、ぴたりと手を止めて、少し沈黙）
ゼノ：「……そういう言い方、卑怯だ。……理性が乱れる。」
スタンリー（一歩近づいて、ゼノの頭をぽんと撫でる）：「乱れていいよ。俺の前だけ、素直でいてくれたら、それでいい。」
ゼノ（頭を押さえて、赤面してぷいっとそっぽを向く）：「……馬鹿か、君は……」
スタンリー（ふわっと笑う）：「そう言うお前の顔が、いちばん好きだよ。」
⸻
（ゼノ、耳まで真っ赤にして）
ゼノ：「……調子に乗るな、スタンリー。」
スタンリー（笑って、自分のコーヒーを片手に椅子に座る）：「乗るよ。お前が可愛すぎて我慢できない。」
