テラーノベル
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…イッタいな…なんなんだよ、もう…。
どうせ、この世界には俺しかいない。
俺しか入れないんだよ。
これで
これで完全な孤独…。
笑っちゃうよなぁ。
でも、俺もこのゲームのキャラみたいに強くなりたかったんだし。
どうせ一人だし。
探検、してみるかなぁ。
というかこのゲームなんか不気味なんだよな。
敵キャラが襲ってきてそれに立ち向かって勝利するゲーム。
最初「冒険」からはじまって「終演」でおわる。
冒険→深淵→危険→終末→虚空→終演
勇者らしき人物、主人公のようなものはレベルアップし
進化という職業選択のようなものがある。
最初はレベル20で職業選択でき、
「剣」「弓」「鞭」「魔」の選択肢がある。
レベル50になると二回目の進化ができ、二種類の選択がある。
レベル80になり、3回目の進化、姿が少し変化する。
レベル100になるとイケメンになる。二種類職業選択ができ、それによって
攻撃力、体力、防御力の大きさが変わっていく。
レベル110、これが職業覚醒。これで進化は終了。ゲームは継続。
時々イベントが有って報酬がもらえる。
確か、このゲームはアニメ化されていた気がする。
広告はたくさん流れていたしな。
まぁ、こういうゲームである。
なんか不気味。
ステージが進むに連れ火山やら氷山やら茂みやらいろいろ…変わる。
俺は、最初、0レベルから始まる。
最初は雑魚。ランプレをレベル上げまくって宝箱を上げるだけ。
いやでも、これはあくまで操作する側の人間。
…
これ自分でランプこすって自分で農業して自分でたたかわないといけないってことだよな?
これが不気味なのである。
ま、まぁとりあえず、ランプをこすらないと・・・
ってランプどこだよ!?w
一人だしなぁ探すかぁ…。でもここ…暗いジャングル…。むずかしいなぁ。
ガサ…
「!?」
もしかして…敵!?や、やばいやばい俺なんもしてないんだけど…
だから、弱いんだろうな。”アイツ”ならそんな弱くなかった。
最初から計画通りに動いていた。
「…んッ」
人間…の声…??
「だ、誰かぁぁ…」
泣き声…。
絶対に人間だ。
「誰ですか?」
「ッ!?」
やばい、声かけちゃったから驚いちゃってる…。
これ、不気味に思われてるんじゃ…警戒心が見える…。
「…だ、誰かいるんですか??」
「あ、はい。なんかスマホ見てたらいつのまにかここに…。」
「!?ぼ、僕も…。町中の広告見てたら…なんか…。」
…やっぱあのゲームの広告か…
「お名前なんですか…??」
え。
これ、言っちゃってもいいんかな?
…えぇぇ‥。
「あ、無理しないんでいいんですけど…」
…うーん‥。
言ってみるか。損はしないし。
「名前…、俺、ぷりっつです。ぴりっつって言います。逆にあなたは?」
「…僕は‥」
ためらってるな。
「僕は、ちぐさっていいます。」
「ちぐさか。ところで、このゲーム知ってるか?」
「…知らない、、、です。‥失礼ですけども」
ぷりちゃん、怒ってますか?と、ちぐは続けた。
「怒ってないですw。おれずっと一人だったからぶっきらぼうになってるかも…ってえ!?ぷりちゃん!!?w」
「あ、だめでしたか?w」
「いやいいんやけど。俺ゲームしってるから説明するわ」
俺は説明した。
「ランプ…。なんか見たかも」
「えぇ?!まじ?」
「うん!wついてきてください」
俺は言われたとおりに行った。
そこには、ランプと言うより
巨大な岩のようなものがあった。
「これ、俺ら以外にいないんかな?ここに入ってしまった人」
「わからないけど、見かけたら仲良くしたいよね。」
…?
「…あれって」
「やっぱそうやんな」
ちぐさも同じことを思ったみたいだ
「「あれって」」