またまた更新が遅くなりました…書くのは楽しいけど納得いかなくて毎回やり直しちゃうんですよ…
リクエストの赤青監禁ですっ!監禁系多くなっちゃうけど許してください
あと力入りすぎて普通に9000字超えてましたすいません
【⚠ATTENTION PLEASE⚠】
irxs
nmmn
赤青
赤さんキャラ崩壊
青さん微キャラ崩壊
🎲メンバーさん出てきます
R18有
通報❌
地雷さん・純粋さんは閲覧を控えることをお勧めします
誤字脱字は脳内変換してください
『俺だけの』
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
目の前のチャイムを連打すると、ゆっくりとドアが開く。
「…なに、」
「りうらぁ〜、風呂貸してや〜」
「、はぁ…とりあえず中入って」
「助かる〜」
中の男に促されながら靴を脱ぐ。
「いやー電気また止まっちゃったんよなぁ」
「何してんの…昨日飲みいったんじゃなかったの?」
「え、うん、行ったけど」
「その呑み代を電気代にあてればよかったじゃん」
「まぁまぁ、こうやってりうらが助けてくれるからええやん」
「…はいはい、風呂湧いてるから勝手に入って」
大神りうら、俺の大学の後輩で、2つ年下だ。今の俺は電気が止まったり、ガスが止まったり、お金が足りなくなることがたまに…というか頻繁にあるのだが、そういう時に助けてくれるのがこの男。年下な癖に世話焼きだし、俺よりちゃんとしてるし、なんか悔しいけどこうやって介抱してくれるのは正直助かっている。
俺がりうらと話すようになったのは、大学の講義の席がたまたま隣になった時からだった。こいつ大人っぽいなとか思ってたらまさかの1年生で驚いた記憶がある。最初こそ話すことはなかったが、俺がその空気に耐えられなくなり話しかけると、あっちからも話してくるようになって仲良くなった。もう二人共社会人で、長い付き合いになる。親友、というものなのか、はたまた知り合いなのか、そんな風に名前を付けられるような関係なのか。俺は付けたくない。
そう、俺はりうらのことが好きなのだ。もちろん、恋愛対象として。俺を世話してくれるから好きとかではなくて(それも少しはあるかもだけど)、多分こいつの性格に惚れたのだと思う。気づいたらこいつのことを考えてたり、他の女子とりうらが話してたらちょっと嫌になったりするようになってから恋を自覚した。だけど世話してもらってる手前こんなこと言えないし、一緒にいれるのは嬉しいけど俺もそろそろ一人で過ごせるようにならなくちゃいけない。だからこの恋心は隠して、それからりうらの前から消えればいい。それが1番だと思う。
_____________
「上がったー」
「うん」
「いつもありがとな」
「いいよ、」
こいつがこうやって少し笑うから、こいつから離れたくなくなるんだよ。
「…ねぇ、まろはさ、いつになったら自分でお金管理できるようになるの?」
「んー、もうちょい先」
「…そう」
「俺が来んの嫌だったら言えよ、別の人んとこ行くから」
「嫌じゃない」
「……え、」
少し食い気味な返事に目を見開く。
「…なんもない、今日泊まってくの、」
「…うん、泊まる」
「わかった、ソファで寝てね」
「…ん」
何なんだこいつは、
「ないこー、なんか良いバイトない?」
「…なに急に」
りうらの家を出て歩いていると、たまたま同級生のないこと出会った。ちょうど暇だしないこと話してくか、と思い二人で近くにあったカフェに入った。
「バイトって…今もバイトしてるんでしょ?」
「んーけどぉー…コスパ悪いからやめよっかなって」
「光熱費も払えない人が何贅沢言ってんの」
「払えないじゃなくて払い忘れたの!」
「ほぼ一緒ね」
「おねがいっ…何か教えてください…」
こいつは昔から真面目で責任感があって、今もちゃんとした会社で働いているのだと思う。仕事のこととかはないこに相談したらすぐ解決してくれるからとても有難い。
「、、んー、まろさ、」
「うん」
「正社員にならない?」
「…はっ?」
「いやさ、俺今社長やってて、」
そう言いながら名刺を差し出してくる。久しぶりに名刺というものを見た。
「…え、いやいやいや、…」
「まぁ小規模なんだけど、社員も3人しかいないし」
「……」
「だから、4人目にならない?」
「、、なる」
名刺を受け取りながらないこの目を見て言う。
「まろならそう言ってくれると思ってた」
ないこが笑うとチラッと八重歯が見えた。
「これから新しい仲間としてここで働く、猫宮いふくんです!」
「よっ…よろしく…お願いします…?」
4人からの視線が痛い。しかも全員男だしなんか怖そうだし。でも俺が1番びっくりしてるんだよ。こんなトントン拍子で職貰えてこんなすぐ会社に来れるなんて思ってもなかったから。
前やっていたバイトはやめて、ないこに誘われた数日後にはもうここの社員の一員だった。ないこの会社は、アクセサリーデザインの会社らしい。ないこ自身ピアスとかネックレスが大好きだからこの会社を建てたらしいけど、そんな勢いで建てていいものなのか。でも、俺も昔からデザインするのとかは憧れてたから少し気になる。というか俺まともにパソコンもいじった事ないのにどうすればいいんだよ!!!ゲームしかやったことないんやぞ!!!!
「よろしく〜いふくん」
「よろしくなー」
「よろしく」
案外みんな優しそうだ。水色と紫の髪と、白っぽい髪と、茶色と金の長髪の人、見た目はチャラそうだけど悪い人達じゃないだろうな。
「右から稲荷ほとけ、有栖しょう、獅子尾ゆうすけね」
「はい、よろしくお願いします」
「んじゃ、まろはあにきにいろいろ教えて貰ってね」
「あにき?」
「あ、俺のことな」
悠佑さんが1歩俺に近づく。
「大丈夫やで、俺がちゃんと教えたるから」
「えっ、ぁ…ありがとうございま、いたっ…」
かなり強めに背中を叩かれる。この人、さては脳筋だな?
_______________
「〜〜で、あ、これはこっちに送ってな」
「はい、」
「んでこれを明日までに送って欲しくて…」
大変だ。いやそりゃあ当たり前だけど、やっぱり単純作業じゃないんだな。ただ、悠佑さんの教え方が上手いから、なんとなく俺でもできるようになった。
「はい、じゃあ頑張ってな」
「はいっ、ありがとうございます」
「なぁ、いふくんはさ、」
「はい」
「この会社で働きたかった理由とかあんの?」
「えっ…まぁないこに誘われたからなんですけど…」
「あぁそういう…笑」
「あぁでもっ!僕自身、金がなくて、後輩に家の風呂借りたりしてるくらいには…」
「…だいぶやな…笑」
「そいつに申し訳ないし…だからないこに仕事ないかって訊いたんです」
「なるほどなー、その後輩はすぐ出てけって言ってんの?」
「…」
そういえば、りうらにもう来るな、って言われたことないな。それだけあいつの器が広いのか。余計罪悪感がすごい。ただ甘えちゃっているのは事実だ。早くりうらの家から離れないと。
でないと、もっと好きになってしまいそうで。
「…言われたことはないです、けど、流石に…」
「まぁな、後輩に頼りっぱなしもな」
「…はい」
そうだ、あいつにはあいつの人生がある。
俺が邪魔をする権利はない。
会社からの帰り、なんとなくりうらの家に寄り道する。最近は仕事が忙しくて行ってなかったから、少し緊張しながらチャイムを鳴らす。
がちゃり、
「…まろ、」
「あ、り、りうら…」
気まずい空気が流れる。少し会わなかっただけでこんなに気まずくなるものなのか。
「…わ、わる「なんで最近来なかったの」
「えっ、?」
言葉が遮られる。ふとりうらの表情を見ると、冷ややかな目で俺の事を見つめていた。
「いや…その、忙しくて…」
「…」
「なっ、なんでそんな怒ってんねん!笑 別にええやろっ笑」
りうらが怒る理由が分からない。普通、こんな先輩が後輩に頼りっきりだったら嫌だと思うものだろう。自分でお金が管理できない先輩なんて、俺だったらすぐ出ていって欲しいと思う。
「…今日は?何?」
「えっ?」
「風呂?料理?」
「、あ、いや…」
来たかったから来た、と言う言葉を飲み込んだ。きっとそう言ったら、なら帰って、と言うりうらが想像できる。せっかく好きなやつに会えたのに、もう帰るなんて嫌だ。
「り、料理…作ってほしい…」
「…わかった」
そう言いながらりうらが微笑んだのは気のせいだろうか。
_____________
「う、んまぁ…」
「でしょ」
やっぱりこいつの料理はそこらへんのファミレスより美味い。素直に褒めるといつも嬉しそうな顔をするのが可愛い。
「食事代は何に使ったの?」
「えっ…あー…の、飲み代、?」
「馬鹿じゃん」
あぁ、本当に馬鹿だよ俺は。ここでちゃんと「お金稼げるようになった」って言えば、りうらも助かるだろうに。なんではっきり言えないんだ。
そんなのりうらが好きだからだよ。
「年上ならちゃんとしてよね」
「わ、悪い…」
「………なんか今日気持ち悪い」
「はぁ!?何やねん急に!?」
「いつもだったらもっと流すのに、しっかり謝んないで欲しい」
「ええやろ別に…反抗期か?」
「違うし、」
「りうらくんはまだ子供やねぇ〜」
「違うって!うるさいなぁ」
「___ww」
「__!!!」
こういうところだ、
こいつと一緒にいると、嫌なことも全部忘れられるんだ。
こいつが沢山甘やかして、俺をこんな気持ちにさせるから、
もうちょっとだけ、言い訳を続けながら、
りうらのそばにいたい。
パソコンと睨めっこして3時間、隣から男らしい声で話しかけられる。
「なぁ、まろってさ、彼女おんの?」
「え゙っ!!?」
悠佑さんが何気ない表情で訊いてくる。いつしかまろと呼ばれるようにまで仲良くなったが、こんなストレートに訊いてくるような人だったのか。知らなかった。
「いや、めっちゃおりそうな顔しとるよな、イケメンやし」
「俺も思った!まろちゃんイケメンよな!」
「わかる〜、いふくんは顔整ってるよ」
「いやいや…みなさんの方がイケメンですよ?」
いつの間にかほとけさんとしょうさんまで話に参加してきた。机に身を乗り出して俺の方をじっと見つめてくる。
「…いないですよ」
「えーほんまかぁ?」
「ほんまですよっ!というかお金持ってない人と付き合いたくないでしょ」
「いや俺やったらお金とかより顔やけどな」
「僕はお金」
「いやいむくんは顔やろ」
「はぁ!?どっちも必要だよ!!!」
「欲張りか」
「まぁな〜この歳になってくるといつの間にか知り合いに彼女出来てたりするからなー」
「それはそう、俺の友達みんな彼女持ちなんだよふざけんなカスが」
「しょうちゃん落ち着こ」
いつの間にか彼女…りうらにも、おるんかな、
いやいやいや、いてもおかしくないよな。普段そういう会話しないだけで、もしかしたらこっそりいるかもしれない。あいつはイケメンやし、優しいし、なんでも出来て…モテない方のがおかしいよな。
いても俺は邪魔はしない。りうらの人生なんだから。
「…ろ、まろ?」
「えっ?」
「大丈夫か?顔すごいことなってたけど」
「あぁいや、笑 なんもないです、すいません」
顔に出るぐらいりうらのこと好きなんだな、俺、
好きならそいつの幸せを願うこと以外、しちゃいけない。
そばにあったコーヒーが、いつもより苦く感じた。
____________
今日も疲れた。まさかあんなことを悠佑さんに訊かれるとは。歩きながら小さなため息が出る。
すると、数十メートル先に見覚えのある赤髪が見えた。
「…りうら…?」
そこにはベンチに座っているりうらがいた。だが、それだけじゃない。りうらの隣には、女の子がいた。小柄で、ショートカットで、とても可愛らしい。遠くからでもわかるぐらい、笑顔が素敵だった。その隣には、その子を見つめながら微笑むりうらがいた。
それを見て思ってしまったのだ。
お似合いだ、と。
やっぱり、彼女がいたのか。あんなに可愛くて、優しそうで、綺麗な彼女が。そりゃそうだ。りうらがモテることなんて、俺だってわかっていたじゃないか。あんな表情を、俺以外に向けているりうらなんて見たことない。あいつは、俺なんかといるより、彼女といた方が幸せだ。お金が無い先輩なんて捨てて、早くいい人生を送って欲しい。結婚して、子供を産んで、いい家庭を築いて欲しい。
俺は、邪魔だ。
______________
気づいたら、俺はりうらの家の前にいた。 りうらが来るまでここで待っていて、ちゃんと伝えよう。それが一番いい。
「まろ?」
やっと来た。いつもより困惑した様子で俺の名前を呼ぶりうら。
「…待ってたの?俺が来るまで」
「……おん、」
「連絡してくれればよかったのに」
「…」
「…まろ?」
「とりあえず、中入れてくれや」
「……うん」
りうらが鍵を開けて、入って、と促す。
「……りうら、」
「…なに?」
「俺、もう、りうらに頼んのやめるわ」
「…は、?」
「ははっ笑 やっぱり俺がおらん方がええやろ?」
声が震える。だけど、ちゃんと言えば、もうりうらから離れられる。
「俺さ、バイトやめて、今会社に勤めてるんよ、やからお金も自分で稼いで、管理できるようになった」
「…」
「それに、今日りうらが彼女といるとこ見て、俺いけないことしとるなって思ったんよ」
「…」
「こんな先輩嫌やろ?笑 ごめんな、いままでいろいろありがとな、やけどもう、俺は大丈夫やから」
そうだ、もう、
「さようなら、りうら、」
ドアの取っ手に手をかける。ここを開けて、閉めた時にはもうりうらとはお別れだ。
がちゃん、がちゃん、
「はっ…?」
開かない。鍵は開いてるはずなのに。
「まろ、」
「うわっ、!」
急にりうらが距離を詰めてくる。いつの間にか俺の背中がドアにぴったりくっついていた。
「り、りう「駄目だよ、まろ」
な、なにしてんだよ、こいつ、駄目って、なにが、
「もう外には行かせない」
「…は…、?」
両手を掴まれ、顔の横に押し付けられる。
「俺が嫌だって一度でも言った?」
「…」
「言ってないよね、俺、嫌じゃないって言ったよね」
怖い、こんなりうら、知らない
「や、やめっ…ろよ、離せって、」
「…いいよ、離してもいいけど、まろはもう行く場所なんてないでしょ」
行く場所?そんなのたくさんある、りうらの家以外にも。
「仕事だってなくなったし、家だってないでしょ、まろは」
「……え…?な、なにいって」
「確認してみなよ」
俺のポケットに手を突っ込んで、俺のスマホを差し出してくる。
スマホを開くと、ないこからメッセージが来ていた。
『ごめんまろ、来月で会社潰れることになった』
『俺が誘ったのにごめん』
「……うそ、」
その下には、不在着信通知が来ていた。それを押すと、電話の奥からアパートの大家さんの声がする。
『もしもし、猫宮さん?』
「は、い…」
『ごめんね、うちのアパートもう取り壊すことになったから、退去してくれるかしら』
「……ぇ」
『あと数日で出てって欲しいんだけど、お願いね』
そう言われ、電話が切れる。
「…な、んで…?なんで…」
足の力が抜け、床に手を着く。涙がぼろぼろと溢れ出てくる。
りうらがその場にしゃがみこむ。
「あぁ、可哀想なまろ、俺が助けてあげなきゃ」
俺の髪をりうらの大きな手が撫でる。
「うぅ、ッ…ひっ、く…ぅ…」
「大丈夫だよ、俺が助けてあげる」
「っ…嫌やっ!!!!」
「…は?」
「り、りうら、は、…ダメや…もう、迷惑かけられん…」
「……だから、迷惑じゃないって言ってるじゃん」
顎を上げられ、目線が合う。
「それで俺以外の人のところに行くって言うなら、俺が許さない」
「…え、ぁ…」
「もうどこにも行けない、まろはりうらだけ頼ればいいんだよ」
そういうりうらの目には、光がないように見えた。
疲れで視界が暗くなっていく、
りうらが優しく抱きしめるのを最後に、意識が途絶えた。
______________
「…ん、…?」
ゆっくりと意識が浮上する。泣いたからか、少し頭が痛い。体を起こすと、手をついたところが沈んだ。ベットで寝ていたのか。そして周りを見渡すと、机とカーテンがある小さな部屋だった。もしかして、りうらがここに連れてきてくれたのか?と思ったのと同時に、部屋の扉が開く。
「…起きた?まろ」
「、、りうら…」
「…ふ、どうしてそんな顔してるの」
りうらが近づいてきて、優しく頬を撫でる。
「…そ、んな顔って…」
「なんか、強ばってたよ?」
それは、当たり前だ。この状況で冷静な表情ができるわけが無い。職も、家も、全部失ったのに、平然とできるわけが無い。
「ここは、どこ、?」
「あぁ、まろの部屋だよ」
「…俺の?」
「そう、さっき言ったでしょ、俺が助けてあげるって」
そういえば、さっきりうらは「迷惑じゃない」と言っていた。助けてあげる、って、俺が嫌じゃないのか?俺の部屋ってどういうことだ。
「まろにはこれから一生、ここで過ごしてもらうよ」
「……は、?な、…ぇ?」
「?だって、行く場所がないんでしょ?」
一生って、なんでそこまで、
「今までと一緒だよ、だけど今まではまろはお金がないからりうらの家に来てたでしょ?」
「…」
「でも今は家も仕事もなくなった、だからりうらが家もお金も全部まろにあげるの」
「…な、…なんで…」
「なんで、って…」
とさ、とベットに押し倒される。
「まろのことが好きだからだよ」
「…へ、?」
すき、?好きって、好き?
俺と、おんなじ気持ちの、すき?
「…ずっと、まろが好きだった」
「…」
俺とまろが出会ったのは、大学からじゃない。高校のときだ。まろは大学だと思ってるだろうけど。
高校の頃、俺は地味だった。特別得意なことがある訳でもないし、どんなこともやれと言われたらやれた。クラスの陽キャみたいにうるさくて、誰かと話すことが得意なわけでも、明るい性格なわけでもなかった。だからこき使われることも度々あった。
ある時、荷物を運んでいるクラスの陽キャとすれ違った。
「ガチさー先生俺らに頼むとかウザすぎね?」
「それな、普通にだるいし、」
「あっ、大神じゃん」
「おーラッキー、大神これ2つとも職員室持ってってくんね?」
「えっ…あ、う、うん、いいよ、」
「さんきゅー笑」
「助かるわー」
「あいつマジで地味だよな笑」
「陰キャすぎるだろ笑」
聞こえてるけど、別になんとも思わない。事実だから。
その時、後ろから声をかけられた。
「え゙っ、何その量の荷物…!?大丈夫!?」
「…えっ、い、いや、大丈夫です」
それがまろだった。
「いやいや大丈夫じゃないやろ!1個持つで!」
「……ありがとう、ございます、」
「全然ー」
何だこの人、先輩なのに、こんな後輩のこと気にかけてくれるのか、
「こんな荷物ひとりで持てって頼まれたん?先生も嫌な奴やなー」
「あぁいや…、二人のクラスメイトに頼まれたから…」
「はぁ?それ断ってええのに、こんなん持たすとか最低やな!」
「…ふはっ笑」
「え、なに?」
「あ、ごめんなさい、なんか面白い人だなって…笑」
「それ褒めとる!?」
「褒めてます褒めてます!!」
この人は、本当に優しい。俺自身をちゃんと見てくれている。
「…俺、地味だから、こうやって人と関わることをあんまりしなくて…」
「地味?どこが?」
「え、み、見た目、とか、」
「見た目がなんだろうと、こうやって誰かに頼まれたことを断らずにやれるくらい良い奴ってことやろ?」
「…え」
「俺は地味じゃなくて、お前のこと”良い奴”やと思ったで!」
この時のまろの笑顔は、今でも忘れることが出来ない。そして、この日からまろが気になるようになって、大学もまろを追って入った。だから、たまたままろの隣の席が空いていた時は、心臓が飛び出るくらい嬉しかった。
「…だから、俺がまろを頼った時みたいに、まろが俺を頼ってくれたら嬉しいなって思ってた」
「…」
「ねぇ、まろ、お願いだから、俺を頼ってよ、…」
縋るように、りうらが俺の膝に頭を乗せる。
…正直、理解できない、
一生ここにいろ?そんなの気が狂ってるとしか思えない。だけど、ここから出たら、俺はどこへ行けばいいんだ。それに、俺はこいつが好きだ。だから、頼りたいと思ってしまう。こいつの幸せとか、そういうのよりも、こいつと一緒にいたいと思ってしまう。
「…いい、頼る、…」
「…えっ、ほ、ほんとに?」
「……うん、」
「絶対ここから出ちゃだめだよ、」
「……うん、」
「俺以外のこと考えちゃだめだよ、」
「……うん、」
「、いい子だね、」
「…」
俺は、馬鹿だ。
_____________
ここからR18⚠
肌を叩きつける音が部屋に響く。
「ん、ぁ…んぅっ…、」
「…っ、まろ、」
なんで、りうらに抱かれてるんだ?
「ふ、…可愛い、まろ、っ…」
「ぁあっ!は、ぅ、…!」
「ずっと、まろを抱きたかった、」
「はっ、…あ、ぁ、ひぅ、っ…」
「ね、気持ちい?まろ、」
「…ぁッ、ぅん、き、も…ちぃ、っ…、」
「ふふ、よかっ、た、っ…」
「ふ、ぁ、っ!んぁっ、!うぅ…ッ、」
「まろ、さっきさ、彼女がどうって言ってたでしょ?」
「ん、…は、…り、うらが、…おんなのこ、と、いるのみた…から、」
「そう、あれ彼女じゃないけどね」
「…へ、…」
うそ、俺、勘違いしてた?でも、笑いあってたし、
「あれ俺の従姉妹、たまたま会ったから話してたんだよ」
「……そ、ぅ…」
少し恥ずかしくなり目を逸らすと、目元を撫でられる。
「俺は彼女なんて作んないよ、まろしか好きじゃないから」
りうらが優しい笑みを浮かべる。やっぱり、この顔が好きだ、
「お、俺、もっ…すき、…」
そう言いながらりうらに抱きつく。
「……あー、もう、」
「ひぁっ!?うぁ、ッ!んん、っ…」
「なんで、そんなに可愛いのっ、…」
「ぁ、やっ、!りう、らぁっ…、」
鎖骨にピリッとした痛みが走る。見ると、紅い花が咲いていた。
「もうどこにも行かせない、」
「あ、ぁ、まっ、…うぁ、!」
「まろの世話するのは俺だけでいい」
「ん、ぅ、…お゙っ!?」
「まろが、俺だけを、俺だけのものになればいい」
「は、ぁ、も…り、うら…」
「すきだよ、愛してる、まろ、俺だけのまろ」
耳元で囁かれ、軽く口付けをされる。
そうか、俺は、もうすでにおかしくなってたんだな。りうらを頼った時から、ずっとおかしかったんだ。
りうらが隣にいてくれるなら、ここから出られなくても、別にいい、
だって、
「おれも、」
愛してるんだ。
コメント
9件
コメントし遅れました!💦 もしかすると私のリクエストだったりしますか...!?!?😭😭赤青最高すぎましたッ😇話の流れ好きすぎておんなじところ何回も見直してます👍
めっちゃすきです т т ♡ 赤青だいすきぃぃぃ