「わぁぁぁ!」
遊園地を後にしてかっちゃんに連れてこられたのは
「キレイなイルミネーション!」
でした。
「お前、こういうの好きそうだからな。」
と言ってふっと鼻で笑う。
かっちゃんは好きそうじゃないけど、これは優しさだよね。
目を輝かせていると、ギュッと手を握られた。
「…はぐれねぇように」
と少し顔を赤らめながらそっぽを向くかっちゃん。
ふふっと笑い私も手を握り返す。
2人でイルミネーションを見て回りながら、歩く。
光のトンネルだったり、壁だったりを見ているととても幸せだった。
かっちゃんといるから。余計?
横からチラリとかっちゃんを見るとバチッと目が合ってそのまま見つめ合う。
「…んだよ」
と言われるけど言葉が返せない。
昔から思ってたけど、顔が整っているからこれが彼氏なんだと思ったら一気に顔が赤くなった。
周りには人が居なくて、私たちだけだった。
そのままかっちゃんの顔が近づいてきて、私の顔に影が落ちる。
チュッと暖かい温もりが唇に触れて、少しづつ離れていく。
それがキスだとわかるまでそんなに時間がかからなかった。
だけど、ファーストキスということもあり、思考が停止してしまった。
「…嫌だったかよ」
と言われて我に返り、
「嫌じゃなかった!全然!」
と返すと顔を赤らめてそっぽを向かれる。
「ファーストキスだったから、びっくりして。」
と返すと、
「俺が1番って訳だ。」
と言われて優しく微笑まれる。
そんな笑顔見せるなんて反則だよ。
少し冷える空気が火照った頬に触れて心地いい。
これからも彼といられるなんて。
「幸せ者だな。私」
「俺もだ。」
声に出てしまっている事に気づき、その後に帰ってきた返事にも驚く。
好きという思いが込み上げてきて、私はもう一度しっかりと手を握り直した。
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んっふ❤ 好き