〈 注意!! 〉
・これは完全妄想の物語となっております。
・御本人様とは一切関係がございません。
・キャラ崩壊にご注意ください。
・本番描写はないです
※『視点主』「その他の人」です
[皇帝視点]
今日はバレンタインという日らしい。
大切な人に贈り物をして、愛や感謝を伝えるとか。
この街では女性が男性にあげるそうだが、。
『ま、我から渡しても問題はないだろう』
手元には鍊先輩に買ったチョコレート。
今日はあまり事件も多くなく、午後には事務作業なども片付いた。
今なら時間もあるし南署へ向かうか、と席を立てば、さぶ郎に声をかけられる。
「皇帝さーん、今少しいい?」
『あぁもちろんだ、どうした?』
「バレンタインだから、これあげる!」
渡されたのは、さぶ郎カラーの可愛らしいチョコレート。
『いいのか、我がもらっても?』
「うん、いっぱいお世話になってるからね」
いつもありがとう、と去ろうとする。
『こちらこそありがとうな!』
とその背中に声を飛ばせば、にこにこで歩いていった。
その後ろ姿を眺め切ってから、今度こそ南署へ向かった。
やはりというか何と言うか、煉先輩の周りにはたくさんの人集りができていた。
目を凝らして奥を覗けば、机の上にもいくつもの紙袋が乗っているようだ。
流石彼氏にしたいランキング一位の男だな。
人だかりが落ち着いた頃、煉先輩の元へ向かう。
『たくさん貰ってるようだな』
「あぁ皇帝、まー…結構な量頂いたね」
どうしようかな、と苦笑いを浮かべている。
『そんな様子じゃ、我からのは要らないな』
そういってチョコの入った箱を目の前で振って見せた。
一瞬で先輩の目に光が戻り、箱を持つ手ごと両手で包みこまれた。
「要る。」
『いやでも他にもいっぱ…「要るから。」』
想像よりもがっつかれたが、まぁ渡せたし良しとしよう。
『じゃ用事も済んだし、そろそろ失礼するから……早く手を離せ!』
「いいじゃん、一緒にチョコ食べよーよ♡」
ね?と掛けてくる圧に負け、諦めて食べることにした。
「はい皇帝、そのまま挟んでてね」
丁寧に包装を剥がしてチョコをひとつ、我の唇に挟ませた。
状況が読めず首を傾げていれば、くすくすと笑う煉先輩との距離が縮んで…
ちゅ♡
ふたりの熱で、チョコレートが甘く溶けだす。
『んっ、ふぁ…♡ッはっ//』
チョコの原型がなくなった所で、煉先輩は離れて行った。
『き、、さまッ、何考えて……』
息も絶え絶えに問いを投げかける。
「何って…一緒に食べるって言ったでしょ?」
心の底から楽しそうに、唇のチョコレートを舐め取っていった。
我がぴくんと肩を震わせれば、また目を細めて続けた。
「一回でこんなトロトロになっちゃって…どうするの、まだたくさんあるのに…♡」
そういって、あげた箱をチラつかせる。
『ッだからって…こんな場所で、、//』
誰か来てもおかしくないのに、という声は遮られた。
「じゃあ俺の家ならいいってこと?」
『っ…!//』
返す言葉も見つからず、煉先輩から目が逸らせない。
しばらくの間固まっていれば、先輩が口を開いた。
「その沈黙は、、了承と捉えていいんだね?」
返答は分かっているだろうに、わざわざ問いかけてくる。
動揺と歓喜の感情が入り混じる中、何とか首を縦に振った。
すれば、待ってましたと言わんばかりに煉に持ち上げられる。
ふわりとブレる重心に怯え首に手を回せば、上から嬉しそうな笑い声が聞こえた。
今からを待つのは甘い夜。
溶かされ心地よさに溺れる夜に期待を寄せ、深く、深く目を閉じた。
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