テラーノベル
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キューアグ暴走🐺✕不憫で可哀想な🌟🐙
視点移動あり。
首絞め描写、年齢操作あります。
rb視点
(…ど、どうしよう…これ…)
いつにも増してダボついた服の袖。一歩踏み出せば引き摺られるズボンと、腰布。短くなってしまった髪の毛が、爆風で浚われ頬に当たってくすぐったい。一緒に任務を熟していたライは、救助の為に何処かへ行ってしまった。目の前には、暴れ回るKOZAKA-Cと困ったように浮遊するオトモしかおらず。
(あいつの能力、血でも効力発揮するとか聞いてないんですけど〜〜!?!?)
数分前の、ライの言葉が頭を過ぎる。
『今のとこあいつが撒き散らしてるビームに、当たった対象の成長を退化させる能力があるっぽい。他にもなんかあるだろうから気を付けて。じゃ、俺救助行くわ!』
去り際に、そう言い残してくれたにも関わらず、この有様である。
「……らいのいうこと、ちゃんと聞いとけばよかった……」
ビーム以外は大丈夫だろうと驕り、返り血を全身に浴びた。どうやらソレが、マズかったようで敵の血液を浴びた瞬間体がどんどん縮んでしまった。木の陰で何とか避けているものの、敵に見つかってしまったら終わり。変身もできない今、ぺちゃんこに伸される未来しか見えない。Dytica全体への連絡用無線も序盤の戦闘で壊れてしまっているし、でも、下手に動いたら、まずいし。
「マジ、ホントに…どーしよ………。」
ru視点
アジトでカゲツとゲームしたり、なんかんやオフを満喫していたらライからの緊急連絡が届いた。どうやら、割と面倒なことになっているらしい。まぁ、俺等に比べて前線を張ることが多くないライからの緊急連絡がすごく珍しい訳では無い、が。
「タコがおるのに連絡とか、初めてやない?」
「だな。…アイツ、どっかでヘマしてるかも知れん。」
該当地区へ向かうえば、不機嫌そうに巨体を揺らしながら暴れ回るKOZAKA-Cの姿と救助に勤しむライの姿が見える。星導の姿は、そこにはない。
「ライ。」
「!やっときたぁ!ごめ〜ん、ロウもカゲツもオフなのに…」
「いや、まぁそれはしゃーない。状況は?」
「まぁ見ての通りって感じかな。それと、るべが今どこいるか分かんなくて…ドローンでも探索しきれてない。」
これは本格的にやらかした路線だろう。ライのメカで粗方の場所すら見つけられてないのは少々面倒だが、そこはオトモと感覚を頼ればいい。
「…カゲツとライにここ任せるわ。星導探すついでに討伐してくる。」
「おけ。ヤバなったら呼べよ。」
「はいはい。」
「ふー…っしっかし…ほんとにデカいな。コイツ…。」
ずぅん…っと重たい音と共に地面が大きく振動する。ヤツの周りを飛び回っていたKOZAKA-C達は、四方へ飛び散って逃げていった。数匹取り逃してしまったが、しばらくしたら呪いで潰されていくだろう。そろそろ星導を探しに行こうかと後ろを振り向こうとした時、草むらからがさりと音がした。近付いてきた気配に反射で剣先を突き付ける。そこには。
「……こやなぎ…くん…?」
「は?星導…??」
「…そ、うです、ぁの、それ、いたい…」
小さくて細い首筋に沿わされた剣先。破れた肌から垂れていく朱。それが筋を伝って、襟に滲んでいく。血液特有の鉄臭さが鼻に付いた。急いで剣を納め、星導に駆け寄る。
「ごめ、ッてか、なにその…姿、ホントに星導であってんだよな??」
「あってますけど。…疑うんですか、俺のこと」
「疑いはしないけど…」
じと…と俺を見つめる瞳も、短くなってしまった髪も、服装もオーバーサイズになっているくらいでその他は特に変化がない。彼の纏う雰囲気に妖気を感じることも無く、サイズ以外は本当の星導だ。
「…あんまジロジロ見ないでよ」
「…ふッwいや、隨分可愛くなったなって。」
「なんでよりによって小柳くんが来るの……。てか、ライは無事?カゲツは?」
「あー二人とも大丈夫だろ。特に何も来てないし。」
「…よかった………も〜…ライに顔向けできない、今。」
「あーもう、いたいなぁ、」なんて零しながら、先程俺の剣先で傷付いた患部に触れる星導。指先に血が付いて、白い指先が赤く染まる。顰めれた眉と痛そうな、嫌そうな声が脳裏に、こびりついて。背筋が、ぞわぞわして。
「知ってる?小柳くんの武器で傷付いたとこ治りにくいんですよ??」
「…そう。」
「ちょっとぉ、真面目な話ね?これ。何、そのそっけない返事ぃ!」
彼の傷から、血液から、目が離せない。
「…?どうしたの。」
「…………。」
「小柳くん…ッ、ちょ、ちょっとなにッ離して!」
「…は、」
「おま、ッ舐めんな!!ばか、ばかっ!!ねぇッッ、なに盛ってんの!ここ外なんですけど!!!!」
「…るせェから、少し黙っといて」
「ッ、ひ…」
動けないよう、小さな体に馬乗りし細首に片手をかける。暴れる手足を体で地面へ押さえつけて、呼吸を段々狭めるように、ゆるりと絞めていく。かひゅ、なんてか細い、苦しそうな呼吸音が聞こえた。
「…ふー…っ、ふー……」
「ぁ、ヒュ、ッ…ふ、ぅ”、ぇ…っ」
「くふ、はは…っほしるべ、苦しい?」
「は、ぁ、ッヒュぅ、っん、ふ、ぐッッ…、」
「イテぇじゃん、引っ掻くなよ。」
微かな抵抗か、小さな手でおれの手の甲を引っ掻く星導の両手を空いている片手で取りまとめ、彼の頭上で固定する。じたばたと暴れる手足から段々力が抜けて、口の端からは唾液が、普段より大きな瞳からは涙が溢れている。抵抗する力のなくなる寸前、ぱ、と細首から手を離すと、突然入ったきた空気に大きく噎せ、体を丸め込む星導。
「は、ヒュッッッ…ッゲホッ、ぇ”ほっ……、!!はー、っ、はぁっ、は、げほ、げほ、」
「……ほしるべ。生きてる?」
「なん、とか…ッげほっ……ぁ、と、いっぽ、でっしぬとこ、でした…けど、ッね、」
「……続き、していいか」
「ここ、じゃやだ、いえが、いい」
「るべち、ぃっ、おうち、でいちゃいちゃしたい、かもなぁ、♡」と甘ったるい声で囁かれる。年不相応な色気と、誘惑。ライに無線で一報残し、小さな体を抱え帰路を進む。
「…ちょっと優しくできないかも。」
「あした、世話してくれるならいいですよ。」
額にキスをして肯定の意を伝えれば、目を丸くしたあと微笑まれた。
コメント
5件
最高です、、、、。 天才ですか?🥺 天才ですね!!!(
でゅふ
語彙力が凄すぎてめちゃめちゃよきです…‼️キューアグって素敵だ…🙄