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主要登場人物一覧

蔵島壱成(21)…2代目主人公ULTIMATE中央指令部員

中島佑紀弥(21)…元警衛官 亜細亜連合メンバー

松浦風雅(21)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属

長内貴也(54)…ULTIMATE中央指令部長

水崎一躍(25)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長

室口翔平(44)…ULTIMATE3代目総監

福良啓示(31)…ULTIMATE総監秘書

岸田正龍(27)…警衛局中央監察部首席監察官

工藤哲也(47)…6代目総統

赤木龍一(35)…警衛局最高監察部主任

大野勝之(48)…警衛局航空警戒部隊隊長


赤木が最高指揮官に就いて1週間が経過した。

就任してからの1週間既に2桁の殉職者を連続して出ていた。

一日に出動する前線部隊は5部隊ずつで前線部隊は、午前9時に基地を出発し午後5時に戻ってくる。一部隊50人で編成されており、一部隊分の人数が欠ければ本部から東日本方面本部、北日本方面本部から一部隊ずつ派遣される。そういうシステムになっている。

ある日、赤木はこの後出動する予定の前線部隊員らに早朝、緊急招集をかけた。

「まだ朝の5時だぜ。人間の起きる時間じゃねーよ。これ」

松浦は欠伸をしながら言った。

「教育隊の時、5時起きじゃなかたっけ?」

蔵島が言うと松浦は欠伸をした。

「あれそうだっけ?覚えてねーよ。教育隊の時の事なんか」

蔵島達、前線部隊員らがざわついていると赤木がゆっくりとやってきた。

「赤木指揮官に敬礼。休め」指揮官補佐役の水崎が怒鳴った。

「これまでに450人の殉職者を出した。どういうことか分かるか?無能がただ集まっただけの集団には何も価値がないということだ。つまり価値のない部隊で価値のない死に方をしてきたというわけだ。室口、何か亜連について追加情報はないか?戦争ともなれば何かしら対策等してくるだろう」

「今のところは…まだ判明してないかな」

室口が言うと赤木はため息をついた。

「何も情報を得ていない。その状態でただ戦っても何も生まれない。それぐらいお前らでもわかるだろ?」

赤木の言葉に眠気が漂っていた隊員達の顔は一気に引き締まっていった。

「じゃあどうすればいいんですか?あなたは、我々と同じく前線で戦ってきたんですか?そんなに偉そうに言われる筋合いはねーぞ」

松浦は赤木の胸ぐらを掴んだ。

「上官に対する暴力か。次規律違反を犯せばお前を除隊にする」

そう言うと赤木は松浦を蹴飛ばし除隊届けを見せた。

「くそが」

松浦は小さくつぶやくと元の位置に戻った。

「とにかくこれからは、調査部隊として任務を行ってもらう。このままただ闇雲に武器を振り回していても何も起こらないだろう。その調査部隊の護衛役として前線部隊も結成する。調査部隊役として3部隊、前線部隊役として5部隊毎日派遣する」

そう言うと赤木は隊員達を睨みつけた。

「返事は?無いのか?」

赤木からの言葉にその場にいた隊員達は急いで敬礼の姿勢をとった。

午前9時調査部隊役の3部隊、前線部隊役の5部隊が基地を出発した。

人数にするとおよそ450人だ。隊員達は銃を構えながらひたすら隊列を組みながら走り続けた。

「調査っていたって何を調べるんだ?」調査部隊を率いていた蔵島に松浦が聞いた。

「わからん。とにかく奴らの本部が変わったのだけはわかっている。まずは本部の場所捜索からだな。」

そう言うと蔵島は無線機を手に持った。

「調査部隊から航空隊、これより対象部隊の指令塔捜索を行いたい。現在時より上空からの捜索を要請する」

「航空隊、了解」蔵島からの無線連絡を受け航空隊員らは急いでヘリに乗り込んでいった。

「5機飛ばすぞ。早く準備をしろ。離陸した部隊から状況報告を忘れるな」

航空隊長の大野は、航空隊員に指示を送り続けた。

午前9時30分5機のヘリが人数にすると20人の航空隊員が出動した。その様子を基地の窓から赤木は見つめていた。

「赤木さん、お疲れ様です。これコーヒーです。」福良は、入れたてのコーヒーを赤木に渡した。

「ありがと。今日は何人帰ってくると思う」「今日は調査部隊は蔵島が前線部隊は室口さんが統率してます。おそらく全員帰ってくるのではないでしょうか?」

「なぜそう言える?」

「室口さんは総監として部隊統率の経験があります。蔵島は、まだ統率経験はありませんが、彼は慎重に事を進めていくタイプです。今の現状からの進展は期待しにくいですが殉職者は出さないでしょう」

「そうか。君は人を見る目があるな」

そう言うと赤木は福良にある紙を渡した。

部隊移動願い。その紙にはそう書かれていた。

「封鎖区域内にいる間君には、総監秘書という立場から離れてもらう。その代わりに部隊統率者になってもらう。明日から調査部隊の統率者をやれ。」

「い、いきなりですか?」

「何だ?死ぬのが怖いか?総監秘書の殉職は滅多なことがない限り無いよな?それと比べて部隊統率ともなれば殉職率はあがる。死ぬのが怖いならここから立ち去れ」そう言うと赤木は除隊届けを福良に突きつけた。

「どっちだ?やめるか、やるか」

赤木は福良を睨みつけた

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