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第5話
nmmn
rimn
付き合っていて同棲している設定
R18シーンなし
第4話の続き
数日後。
すっかり仲直りしたライとマナは、同期からの提案もあって「お祝いコラボ配信」を行うことになった。
画面にはライとマナ、そして同期たちの姿が並んでいる。
「いやぁ~ついに公認カップルっすか! どうなんですか? 同棲生活は!」
「やめろや! 配信で聞くことちゃうやろ!」
マナが慌てて突っ込むと、チャットは「www」「もっと聞け!」と盛り上がる。ライは少し照れながらも、わざと肩を組んでみせた。
「まあ……楽しいよ。毎日、隣にいてくれるし」
「おいライ! 配信中やって!」
「だって事実じゃん」
あっさり言ってのけるライに、マナの耳が赤く染まる。同期たちが一斉に「うわー!」「ラブラブだね~」とからかいの声を上げ、チャット欄も「てぇてぇ」の嵐となった。
コラボ配信が終わり、マナはぐったりとソファに倒れ込んだ。
「はぁ~……あんなん、もうイジられ放題やん」
「でも、楽しそうだったじゃん」
「……まあ、嫌じゃなかったけど」
頬を膨らませながらも、どこか嬉しそうに笑うマナ。ライはその隣に腰を下ろし、肩をそっと抱き寄せた。
「俺たち、もう秘密じゃないんだよ。からかわれても、祝福されても……全部、俺とマナが一緒にいる証拠だ」
「……そうやな」
マナはライの胸に額を押し当て、息を吐く。
視聴者にも仲間にも受け入れられて、隠すことなく愛せる。そんな安心感が、胸の奥からじんわり広がっていく。
「なぁライ」
「ん?」
「ライと一緒に住んで、配信して、笑って……俺、めっちゃ幸せや」
「俺もだよ。……だから、これからもずっと一緒に」
ライが優しく囁き、唇を重ねる。
もう秘密に隠れる必要のない、堂々としたキス。
互いの温もりを確かめながら、二人は新しい未来に向けて歩み始めていた。