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「雅哉」
「マネージャー、戻ってくるって」
突然だった
怪我で休んでいた皆のマネージャーさんが回復したから来週から戻ってくるらしい
そこまで驚きはしなかった
わかってたから
いつかこの日が来るって。
雅哉 「そぅ、なんですか…」
「…マネージャーさん、元気になって良かったです!!!」
頑張って笑った。
げんじぶ 「…。」
自分のわがままな気持ちなんて心の奥底に沈めて。
俺、ちゃんと笑えてるかな…
皆の顔見れないや、
雅哉 「えっと俺、いつまでここに入れる感じっすか?」
要人 「一応、来週の月曜から復帰だから、日曜までは仕事あるね」
雅哉 「あとちょうど1週間…」
潤 「やだなぁ…」
光咲 「さびしい……」
雅哉 「…あと1週間しかないけど、頑張ります!!あと1週間よろしくですっ!!!」
顔に出すな、態度に出すな、声に出すな
最後まで笑顔でこの人達を送り届けろ
自分に何回も言い聞かせる
げんじぶ 「……」
和人 「…雅哉さ、このまま続ける気ない?」
雅哉 「ぇ…」
空人 「雅哉が嫌じゃないならさ、このまま俺らのこと支えてっ、!」
『…行かないでよ…。』
なんでそんな事言うの、
そんな事言われちゃったらさ、………
雅哉 「……ごめんなさい…」
げんじぶ 「ッ……」
雅哉 「そんなふうに言ってくれるのは本当に嬉しい、」
「でも、そういう風にズルズル先延ばしにするの、甘えが出てきちゃうからあんまり好きじゃない。決めたことは決めた事だから、!(ニコ」
凌大 「まさや…」
要人 「…そっか、雅哉がそう思うならそうしよう」
潤 「…そうだな!!じゃぁあと1週間よろしくな、雅哉!!」
雅哉 「うんっ!!!!」
Sunday.
今日で終わりかぁ……
まぁ、もう会えない訳じゃないから、!
雅哉 「今日まで本当にお世話になりました!」
潤 「本当に辞めちゃうの…?」
雅哉 「うん、もう決めた。」
凌大 「明日から騒がしいのがいなくなって静かになっちゃうなぁ」
雅哉 「それ俺の事?!笑」
和人 「LIVE全部見に来てよ」
雅哉 「あったりまえよ!!!」
空人 「行かないで。ずっと俺らのこと支えててよ…」
雅哉 「ごめんね。」
光咲 「雅哉最後にぎゅーして」
雅哉 「んふふ、いいよ笑」
要人 「本当にありがとね、雅哉」
「俺ら、最高に楽しくて幸せだったよ」
雅哉 「うんっ…おれも、幸せだった、!」
「ありがとう、!」
時間が過ぎてくにつれて
どんどん胸が苦しくなっていく
皆はまだ仕事の話とかをしなきゃいけないから
事務所で皆に見送られることになった
皆、眉が下がって悲しそうな顔をする
やめてよ、そんな顔しないでよ、、
せっかく最後まで笑顔でいようと思ってるのに、
みんなの方を向いて一礼してから手を振る
俺今ちゃんと笑えてるかな、笑
「じゃぁね」
そう言ってみんなに背を向けて部屋を出る
絶対に振り向かない
振り向いたら今まで閉じ込めておいた俺のこの気持ちが溢れ出すのがわかるから
俺の足音だけが響く廊下
あぁ、ここを歩くのも最後だ。
放課後走ってここまで来て
皆と一緒に仕事をして
皆とどうでもいいような話をしてバカ笑いして
LIVEやリリイベとかじゃ絶対に見れない、俺だけが知ってる皆はもう見れない
あぁ、考えれば考えるほど楽しかった時間が頭の中をいっぱいにする
視界がどんどんぼやけてきちゃって前が見えないよ…
泣かないって、決めたのに。
事務所の入口の前、
ここから外に足を出してしまったらもう、戻れない
もうこの気持ちを抑えるのが限界だった。
ぽつりと
出て言った言葉
『…ここにいたいよ ⎯⎯⎯。』
『『じゃぁ、戻っておいでよ。』』
「ぇ…、?」
思わず出てしまった言葉
言わないって決めてたのに
1人だったはずの場所から、それの言葉に反応する大好きな声が聞こえた
凌大 「やっぱりここに居たいんじゃん」
和人 「顔がぐちゃぐちゃになるまで泣くほど」
光咲 「ほんと素直じゃないんだから」
空人 「世話がやけるなぁ」
潤 「ずっとその言葉、待ってたんだよ」
雅哉 「な、んで…皆……」
要人 「雅哉、戻っておいで」
落ち着く優しい声
眉が垂れてて、微笑むような優しい顔
優しく差し出す手
やっぱりこの人達には敵わないなぁ…
少しためらいながらも
顔を縦に1度落とす ⎯⎯⎯
潤 「よかったぁぁぁ!!!おかえり雅哉!!!」
空人 「もぉ雅哉顔ぐちゃぐちゃ笑笑」
和人 「写真撮っとこw」
要人 「俺らは、雅哉 “が” いいんだよ」
光咲 「雅哉じゃなきゃだめなの」
凌大 「これからもずっと、俺達のこと支えててよ」
雅哉 「うん、」
今度はちゃんと、最後まで ⎯⎯⎯⎯⎯⎯。
コメント
2件
雅哉君最初は甘えちゃうで断ったのに皆とバイバイしてからここ歩くのも最後だってなって事務所出る前に泣いちゃうの可愛いです! 結局皆来て続けるってなって良かったです!
ああもう、読んでて胸がぎゅってなりました……。頑張って笑顔でいようとする雅哉くんの必死さが、手に取るように伝わってきて。「ここにいたいよ」って言葉が自然にこぼれ落ちた瞬間、そしてそれに応える「戻っておいでよ」の声、あそこはもう……涙が止まらなかったです。決めたことを最後までやり通そうとする強さと、それでも溢れてしまう本音の両方、すごく丁寧に描かれてるなって思いました。本当に、いいお話でした🌷