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前回の続きです
どうぞ
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私は今、とあるホテルにいる。
何で此処へきたかはわからないが
取り敢えず、私の使命である
“悪霊退治”
という仕事を全うしようと、
ここのシェフと記者と
映写室へ来ている。
何故か前にも来た事があるように
思うが、きっと気のせいだろう。
まず最初に映写室へ入って感じたのは
とても強い悪霊の気配だった。
だがこの強い気配を全く感じずに
「僕がスターだ!!」
なんて叫び散らす記者さんに
かなりヒヤヒヤした。
特にステージ付近で気配を感じた。
3人でステージの周りを見てみよう、と
各々散らばって何かないか探していた。
私は1人でステージの上に感じる悪霊の正体を確かめようと
ステージの上をうろうろしていた。
すると後ろから、1人の青年に声を
掛けられた。
青年の声は、はっきりとしているけど
ゆったりとしていて、
どこか控えめな雰囲気。
でも、なぜか凄い既視感があった。
振り返って誰なのか確認しようとしたが、
自分の視界に青年は居なかった。
目線を下ろすと、足元に少年がいる。
先程聞いた青年の声は、この少年のもの
だったのか?
疑問に思いながらも、少年に目線を合わせ
ようとしゃがんだ。
だが、
ただでさえ大きすぎるシルクハットを
被られてしまっては顔が見えない。
目線を合わせている筈なのに
少年の顔は見える気がしない。
シルクハットの影に
顔を黒く塗り潰されてしまい、
猫のような口元が
かろうじて見えるくらいだった。
自分から話しかけてみようと思い口を開いた瞬間、
少年の方から話しかけてきた。
少年
『ねぇ!
お兄ちゃんは どりーむさーかす って知ってる?
実はね、僕ね、そのさーかすの
だんちょう?なんだって!
ぱんだみたいなピエロさんが教えてくれて、このかっこいいぼうしくれたんだ!
おれが一番似合うって褒めて
くれたんだぁー!』
物凄い勢いで大量の情報を流し込まれながら、引っかかった言葉について考える
ドリームサーカス、、、
ずっとこの言葉が心をぐるぐるしている
そう言えば何処かの部屋で
“DAY DREAM CIRCUS”
と書かれたポスターを見たが、
少年の言うドリームサーカスとは違うみたいだ
しかし、何故”Daydream”なのだろう
意味は確か
“白昼夢”
気になったので少年本人に、”ドリーム”ではなく”デイドリーム”では無いか聞いてみた
声は確かに届いていたはずだ
なのにまるで
“何も聞こえてないし”
なんて言いそうな雰囲気で話しかけてきた。
今度はさっきの元気に溢れる
雰囲気では無く、
苦虫を潰した様な顔をしている。
暫く唇を噛んで下を向いていたが、
何かを決意した様にゆっくりと顔を上げた。
そして、少年は私に言う。
少年
『お兄ちゃん?、、
あの、ね、
ここに、お兄ちゃんの
なまえを書いてほしんだけど、、
いい、、、かな?』
そう言って紙とペンを差し出してきた。
ペンは至って普通の万年筆。
紙は至って普通の、、
チケット?
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長くなりすぎそうなので、わけます。
次回もお楽しみに!