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都希くんが部屋に来た時に甥っ子の拓真と俺が一緒に写っている写真を咄嗟に片付けた。正月に実家へ帰省した際に撮ったものだ。「2人共可愛いく撮れてるから現像しちゃったの。」と義理姉さんからもらった物だった。見られても特に気付かれる事は無いものだった。でも、後ろめたい気持ちがあった。俺と都希くんはこれ以上の関係にはなれない。この先を望んでしまったら、全てが終わってしまう。
でも手に入れたい。
どうしたら本当の事を都希くんへ伝えられるのか…。最近はその事ばかり考えている。この人の身体も心も独占したくてたまらない。都希くんとセフレになったあの日から、俺の気持ちも全て塗り替えられてしまった。
『都希くんの傍に居たい…』
今の俺にあるのはその気持ちだけだ。
・・・・
それぞれ風呂から上がり、都希くんの頭をタオルで拭いてあげていると、都希くんが話し始めた。
「僕、水族館楽しかった。イルカさんもありがと。」恥ずかしそうにお礼を言われた。
「うん!俺もスッゲー楽しかった!行く場所は俺が勝手に決めちゃったから、次は一緒に考えて違うとこ行こ。」
「…うん。そうしてみる。」
「じゃ、電気消すぞ。」
そう言って電気を消そうとすると、また都希くんが話しかけてきた。
「ねぇ、まさかこのまま一緒に寝るだけじゃないよね?」
誘われて嬉しい筈なのに、急に寝言で尚人の名前を呼んでいたあの日の都希くんの姿を思い出してしまった。でも、今日は何もかもいつもと違う。
「んな訳ないじゃんっっ!!!」
バカデカい声で返事をすると都希くんがビクっと驚いていた。驚いた勢いで笑っている。昔の様にクスクス笑う都希くんが愛しくて、ぎゅっと抱き寄せた。
『このまま俺の中にメリ込んでしまって、都希くんの全てが俺だけのものになれば良いのに。だけど独占欲を出したところで手には入らない。本当は一秒も離れたくないんだ。ずっと一緒にいたいよ…。都希くん…。』
・・・・
今日のこの時間が永遠に続けば良い。丁寧に探るように愛撫し続ける。都希くんは挿入までに何度もイッていた。俺にバックで突かれながら今日プレゼントしたイルカのぬいぐるみを必死に抱きしめている。
「んっ!んっ、あっ。」
「そんな必死に抱きしめて、イルカ、そんなに気に入ったの?」ま、聞こえてないか…。
このままイルカが汚れてしまうと正気に戻った都希くんが悲しんでしまうかもしれない。動きを止めてから「都ー希、こっち向いて。」
都希くんの背中に頬を付けて話しかけると、都希くんが振り向いた。
「んんっ。」
そのまま深くキスをする。キスだけで締め付けられてヤバい。大切な都希くんのイルカさんにはベッドの下で待っていてもらおうと思い、背ビレを掴んで移動させようとすると「イルカさん…。あっ。」手を伸ばそうとしている。
「イルカさん、汚れちゃうと可哀想だろ?ちょっと待っててもらおうな。」
「あ、あっ。」
ゆっくり腰を動かしながら都希くんに言う。都希くんは気持ち良さそうにしながらも何度も頷いていた。
一度抜いて向かい合う。都希くんの首には俺がプレゼントしたネックレスが光っている。この先の快楽への期待の眼差しと、自分がプレゼントした物を裸で身に付ける姿は視覚的にもかなりくる。
「お前の中気持ち良すぎ。そろそろイクからな。」
「早く来て。」そう言って俺に向かって手を広げている。ゆっくりと奥まで挿入してから再度激しく突き上げる。
「あっ、あっ!も、うイク!イクっ!イクっっ!!!」
都希くんが達するのと同時に、俺も都希くん一番深いところへ大量に出した。
「はは、都希すっご…。」
意識を飛ばしている都希くんを見ると、よっぽど気持ち良かったのか、自分の首に掛かるほど出していた。
「気持ち良かったな。」
そう言って手の甲で頬を撫でると都希くんがその手に擦り寄って来てくれた。
『都希くん大好きだよ。』
何度も心の中で呟いた。
・・・・
翌朝、布団に包まる都希の塊から怒りのオーラを感じる。
「動けない。立てない!無理!」
都希くんが珍しくプンプン怒っている事に笑ってしまった。
「まさか。いつもへっちゃらだろ。歳か?」
「違う!歳じゃない!僕も性欲は強い方だけど、千景は何かレベルそのものが違う!動けない!」
『動けないって同じ事また言ってるし』
「まぁ俺は都希より6個も若いし?それ、褒められてるって事で良いですか〜?」
イルカを抱えて布団を被るまん丸の物体の傍に腰を掛けて聞いてみた。
「褒めてない!!」
「ははは。褒めてよ。そんな怒るなって、今夜は優しくするから。」
「もう今日はやらない!」
こんなに怒っている姿も初めてだったけど、昨日から都希くんの初めてがどんどん更新されている事が素直に嬉しかった。
「都希ー。風呂に行った後、飯にしよう。なっ!!」
語尾と同時にバサっと布団を勢いよく剥がすと、髪の毛がボサボサのまま驚いた顔の都希くんが俺を見上げていた。髪の毛ボサボサとか可愛い過ぎだろ。
「なぁ、…あと一回だけ良い?」
「やらない!!」
めちゃくちゃ睨まれた。