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#ご本人様には関係ありません
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引退if
ご本人様とはなんの関係もございません
叶「僕引退しようと思ってるんだよね」
叶のこの言葉は内容と不釣り合いで、あまりにも自然で軽かった。なんでもないことのようにそう言った。
葛葉「は?」
理解ができなかった。何を言っているのだろうかこいつは。
葛葉「…何言ってんだよ、なに?くろなんのドッキリ?この前の俺がしたドッキリ根に持ってんの?」
冗談めかして言った。けどわかってた。叶は冗談やドッキリでこんなことは言わないと。けど信じたくなかった。だって、
叶「冗談じゃないよ。本当に引退しようかなって思ってる」
葛葉「は?なんでだよ、お前この前、僕辞めないから、死ぬまで配信者やるからって言ってたじゃねぇかよ。」
叶「…」
葛葉「それとも何?俺に嫌気がさしたわけ??」
葛葉には自覚があった。
遅刻しすぎたし、提出期限も守らない。
いつ解散って言われてもおかしくないような吸血鬼だった。けど叶はそんな俺とでも一緒に「くろのわーる」をやるって言ってくれてた。
葛葉「…なんでだよ。なんで辞めちまうんだよ。」
涙をグッと堪えてきく
叶
「葛葉さんのせいじゃないよ。 僕も辞めるつもりはなかったんだ。
けどね、なんか疲れちゃうんだよ。
人に優しくあろうとして、 優しくしてもそれを理解してくれる人すごく少なくて、すぐ叩かれる。
空気壊すなよ。とか自己満のやさすだろとか。
気にしないように目を瞑って耳を塞いできた。
綺麗で美しいものだけを掴んでいけるように。
でもそんな上手くいかないね。
僕は元来そういう人間なんだろうね。変わろうとしたから疲れちったんだ」
俺は言葉が出なかった。こいつは、叶は、引くほど優しいんだ。アンチ共の想定を絶するほどいろんなことを人間のちっちゃな頭で考えて優しくあろうとする。それは俺が一番知っているつもりだった。
だから、何も言えなかった
けれど何か言わなければならなう。このままだと消えてしまう。また、叶が消えてしまう。
そう思って言葉を振り絞って出した
葛葉「じゃあ、もう優しくするなんか辞めちまえばいいじゃねえか。おまえがそんなに傷ついてまで優しくする必要ねーだろ、」
叶「…そうしたら、今度は葛葉が僕を好きじゃなくなっちゃうよ?」
葛葉「は?」
叶「だって前言ったじゃん、僕に好きなところは?って聞かれた時。引くほど優しいって。それが僕の好きなところでしょ?」
葛葉「俺のお前の好きなとこそれだけだと思ってんのか?????」
心外だった。それだけで9年も相棒やっていけると思ってんのか。こいつは。
葛葉「んなわけねーだろ!!!!!」
叶「んふ、そうなんだ〜うれしいなあ〜
僕相方に愛されてら」
自分がとんでもなく恥ずかしいことを言っているのだと自覚して顔が真っ赤になる
葛葉「….っ、あったりめーだろ、何年一緒だとおもってんだ」
叶はいつものとびきり優しい顔で微笑んだ
叶「ありがとう、でも、それでも、僕は辞めるよ」
こいつは頑固で、一度決めたらなかなか揺るがない。だから、あぁそうか、本当にこいつは辞めるのかと、どんだけ止めても無駄なんだと理解した。
葛葉「…へーー」
上手く言葉が出ない。
泣きたかったけど泣けなかった。
どうしてだろう。
…俺はどうすれば良いのだろうか。
コメント
1件
「はる。」だわ。第1話読んできた。 これ、叶と葛葉の引退ifか……冒頭の「軽い口調で引退宣言」とのギャップで一気に引き込まれたわ。葛葉の混乱と焦りがビシバシ伝わってきて、特に「好きなところそれだけだと思ってんの?」からの「んなわけねーだろ!!!!!」の畳みかけ、熱すぎるだろ……。でも最後の叶の「辞めるよ」で現実突きつけられて、重い空気のまま終わる感じ、めちゃくちゃ刺さった。 優しさって刃にもなるよなって考えさせられたわ。続きどうなるんだろ、気になる🔥