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次の日、明日香が学校に登校すると、晃河の元へ行く。
「おはよう」
「おはよう」
晃河は少し恥ずかしそうにそう言う。そんな晃河に笑いかけて明日香は席に向かった。
そんな二人の様子を見ていた利久は晃河に聞く。
「仲直りしたの?」
「うん。やっぱり明日香は俺のことが大好きみたい」
晃河はそう言ってニコッと笑う。そんな晃河を見て、利久もふふっと笑った後、小声で呟く。
「やっぱり明日香には敵わないな」
「ん?なに?」
不思議そうにそう聞く晃河に利久はニコッと笑った。
「なんでもないよ」
利久はそう言って晃河の頭を撫でようとしたが、触れる寸前で手を止め、引っ込める。
「晃河」
「なに?」
「これからも友達としてよろしくね」
そう言って微笑む利久に晃河も微笑み返した。
「うん」
一方、明日香は席につき、颯人に挨拶をする。
「おはよ」
「うん。おはよう」
颯人はそう言った後、明日香と目を合わせないまま言う。
「俺のことなんてほっといていいんだよ。俺はもう友達失格だし」
「何言ってるの。颯人は俺の大事な友達でしょ。颯人が友達じゃなくなったら俺友達いなくなっちゃうんだけど」
明日香がそう言うと、颯人は明日香の方を見て言う。
「明日香ならできるよ。友達の一人や二人くらい。だから俺なんていなくても大丈夫だよ」
「やだ。例えそうだとしても俺は颯人がいいの。颯人が話しかけてくれたあの日から俺の友達は颯人だけなんだから」
明日香はそう言って微笑む。
「あのさ明日香。そういうこと言われると俺明日香のこともっと好きになっちゃうんだけど」
「なってよ。まぁ、俺は晃河のだからあげれないけど」
明日香がそう言ってニヤッと笑うと颯人はハハッと笑う。
「なにそれ。無責任だな。明日香のことなんて好きにならなければよかった」
「そんな寂しいこと言わないでよ。ちょっと傷つくんだけど」
「うっせぇバーカ」
そう言った後、ふふっと微笑む颯人に明日香もふふっと微笑み返した。