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1 - cishp

♥

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2024年03月19日

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はじめに

・この作品はcishpです

・実在する方のお名前をお借りした作品になります。ご本人様とは一切関係ございません。

・腐向け作品、nmmnとなっております。こちらが苦手な方、理解のない方は閲覧をご遠慮くださいますようお願い致します。

・素人の書くものですので口調等おかしなところがあるかと思いますが、目をつぶって頂けますと幸いです。

・思いつきで書いたものなので話のまとまりがありません。暖かい目で見ていただけると嬉しいです

・あとがき有(飛ばしていただいて大丈夫です)






























外向的で人と関わるのが上手な君。

誰とでもニコニコと楽しそうに話しているその姿が、笑顔が大好きだ。

だけどその明るい笑顔を俺以外に見せているのが気に入らない。

君を一番好きなのは俺なのに。

俺だけに色んな顔を見せてくれればいいのに。
















「なんて思うの、めんどくさいっすよね…」



最近彼のことが好きすぎるあまりに独占欲がどんどんと強くなっていっている。

彼の全てを俺のものにしたい、そう思ってしまうくらい。



「まぁ、周りから見たらめんどくさいやつやけど」


「っすよねぇ…」


「いやでも自分の恋人がそんなふうに思ってるとか可愛いと思うけどな?」



なんてutは言ってくれるけど実際面倒くさそうって言うのは間違いないんだなぁと。

その考え方で言うとこんなことを思っているワイにciは可愛いと思ってくれるとは正直思えない。

これに関してはワイが我慢するしかないんやろか…

と、思考を巡らせていれば



「shpがそんなふうに悩むとは思ってなかったなぁ」



utが言う



「え?どゆことっすか」


「いやshpって結構サバサバというか冷めてるっつーかそんな相手に執着するタイプやないと思っとったから」


「あー、、」



まぁたしかにワイはあまり人に興味が無いタイプ。

自分のことで手一杯な人間だから他の人になんか構ってる時間は無い

だけどciは違う。

ciは自分より優先したくなってしまう

唯一ワイのペースを、人生を狂わせる人

出会ったその瞬間から何か引かれるそのオーラ

話していればどんどんペースを持っていかれる。



「なんというか、特別なんすかね」



こんな人と出会うことなんてなかったから彼といるのは新鮮で楽しい。

だからこそ独占欲が強まって行く。

別に彼が他の人に取られてしまうとかいう心配はない

あんなに分かりやすくワイに溺愛しているciが他の人に目移りなんてできっこないと思う

だけどその笑顔を他の人に見せられるとciがワイだけを特別に思っていると思えなくなってしまって不安になってしまう


とか言い訳のようなことをつらつらと頭の中で語っていながら飲んでいれば夜も更けてきた。

そろそろお開きにしようと席を立ち会計を済ませた



「今日はありがとうございました」


「ええんよ、ciに素直になれるとええな」


「はい…」



俺がciに素直になれる日なんて来るのだろうか

なんて考えながらトボトボ家に向かうため足を進める。


家に着き風呂に入る気力もなくベッドに雪崩込む

寝る前にも思い浮かんでしまう彼の顔

その無邪気な笑顔に胸が苦しくなる



「すなお、なれるんかな」



なんて一言呟いて目を瞑ったその時スマホが震えた



『夜遅くにごめんな』

『今から会えたりできんかな』



送り主はciだった。

こんな時間に連絡するのは珍しく何かあったのかと少し不安になったが



『ええよ』



と、ひとまず返事をして酔いに酔いまくって眠たそうなこの顔を冷水で洗い目を覚ます



『家向かうな』


『りょーかい』



彼は俺の家に来るらしいので一応軽く部屋を片付ける。

彼との家の距離は割とある方で30分はかかるだろうから今のうちにシャワーを浴びてしまおう。

そう思い脱衣所へ向かう。


俺は風呂に入ると色々考え込むタイプで今からciに会うためciのことについて思考が持っていかれる。

正直俺がひねくれた感情を持ち出してから面と向かって話すことが上手く出来ず接触を避けていた。

だからciと2人きりで話すのが久々なために緊張している。



「ほんま、なんでやろなぁ…」



この気持ちまでもがシャワーのお湯と共に流れてしまえばいいのに…と、くさいセリフを頭の中にうかべながら黙々と身体を洗ってゆく。










風呂から出て髪も乾かさずソファでボーッとciのことを考えていればピンポーンと軽快なインターホンの音が鳴る



「はーい」



外に聞こえるか知らんけど何となく返事をしながら玄関へ向かう

玄関のドアを開ければ大好きなciが立っていた。



「どーも」


「どーも、こんな夜遅くにごめんな」


「んーん、中入り」


「お邪魔しまーす」



ciの顔はいつもより幾分か暗い気がした。

だけど喋り方や声の高さはいつもの元気な彼そのもの。

彼の些細な変化に気付けるのは俺くらいやろと、謎のマウントをとって彼を部屋まで招き2人とも適当に座った。



「で、どうしたんや?」


「んやぁ、俺の気持ち正直に言ったろ思て」



ciの本音、その言葉に体に力が入る。

もしかして本当に俺に飽きていたのか、なんて想像もしたくないようなことばかりが思い浮かぶ。

だがそんな俺を見てかciは



「あ、そんな暗い話やないから悲しそうな顔しやんで笑」


「ッ…びびるわほんま…」


「んはは、ごめんて」



今向けられたその笑顔。

今この時だけは俺だけのもの。

だけどこれがずーっと続くことは無い。

外に出ればみんなのもの。

いつまでもこの時間が続けばいいのになんてないものねだりをしてしまう。

この少し強ばった空気感が俺は嫌でなかなか声をかけられずにいるとciが気を使ってくれて



「なんか、緊張するしベランダで吸いながら話さへんか?」



と、手にはタバコを挟むようなジェスチャーをして問いかけてくる。


「おん、ええな」



そう返事をして立とうとすればciが



「と、その前にshpはドライヤーな」

「俺がしたるからちょっと待っとき」



と言いながら俺の頭にぽん、と優しく大きな手を乗せ脱衣所までドライヤーを取りに行く彼。

しれっとそういうことをしてくるから心臓に悪い。

恐らく俺の顔は今真っ赤だろう。

心做しか体温も少し上がった気がする。



「あっつ…」


「俺に頭ポンポンされて恥ずかしくなっちゃった?」


「はっちがうわ!」



いつの間にか彼は帰ってきていたようで後ろから急に話しかけられる。

俺の赤くなった顔も見られてしまい逃げ場なんか無いクセに否定の言葉が出る。

俺がワタワタしてればciはドライヤーの準備をしていて



「はいはーい、ここ座って」


「え゛」


「いーから」



ciは膝をトントン、と叩いている。

誰が素直にそこに座れるか、と思ったがそういう素直じゃないところが飽きられる原因になるんじゃないかって怖くなって素直に座る



「えっshpが座った。」


「いーからドライヤーしろよ」



座ったら座ったで有り得ない!とでも言うように口に手を当て目を見開くciだが、俺が急かせばドライヤーをし始めてくれる。

彼の手付きはとても優しくてドライヤーの温度が暖かいのもあり段々と眠たくなってくる。

本格的に寝そうになりコクコクと頭が揺れてきた頃、風は止んだ。



「はいっおしまい」


「んぅ…」


「眠たなってもうたか」



あまりにもciが優しい口調で話すから本当に寝そうになるがciから話すことがあるということを思い出しどうにか目を覚ます



「んん、、ciいっぷくしよや」


「んー、眠そうやけど…」


「ciのおはなしききたい」


「あー、せやったな。」

「ベランダ出るか」



そう言い俺を支えながら一緒に立ってくれるci。

その些細な優しさが心に染みる。

俺がだいすきなところ。

2人でベランダに出れば少し肌寒い気温と夜風に当たり風呂上がりの俺は身震いをした。

すかさずciは着て来ていた上着を俺に掛けてくれる



「ci寒ないの?」


「俺はええねん」

「お前風呂上がりやねんから風邪引くで」


「ありがと」


「なんや、今日素直やな」



もしこの関係が今日壊れてしまったら、と一度考えたらさっきも言ったが素直じゃないところが壊れてしまう原因なのではと思ってしまいなるべく素直に返事をしてみたりしたがciはなにか違和感があるようで、問い掛けられるがこんな気持ちをバレてしまうのは嫌だから



「素直で悪いかよ」



なんて、可愛げもない返事で誤魔化す。



「悪ないよ。可愛い」

「そんで、本題やねんけどな」



ゴクリ。

ciが発するこの先の言葉が怖くて喉を鳴らして唾を飲み込む。

暗い話では無いと言っていたけれどその面持ちで話されるとなにか良くないことを想像してしまう



「俺、最近shpが他のやつに笑ったり楽しそうに喋ってるの見てて気分悪いんよ。」


「え?」



想像してた言葉なんかじゃなくて間抜けな声が出る。

そのままciは喋りだした



「勿論shpの声も笑顔も全部大好きやからその顔を見れるんはええんやけど俺だけのshpやのにって、思ってまうねんな」

「誰よりもshpのことを好きなのは俺やから、shpの全てを俺のものにしたいって、」

「shpはさ、こんなこと思っとる彼氏、どう思う?」


「…嬉しい…」



そう反射的に声が出ていた。

ciが誰よりも俺を想ってくれているその事実がただただ嬉しかった。



「そっか。」

「じゃあshp。俺も嬉しいよ。」


「?」



彼が何を言っているのか俺には理解できなかった

何故ciも嬉しいのか。



「shpが俺にも同じこと思ってくれてること。」


「え、は、」

「なんで知って」


「なんでやろーねー」



なんてスマホを見せてくる。

その画面にはutとのトーク画面。



『ciが誰よりも好きなのは俺、俺だけのciにしたい』

『ciは特別、なんて言ってますけど』


『え、』

『かわいい』



そんな会話が繰り広げられている。

勝手にciに全て伝えているutに多少腹が立ったがそんなことよりも「嬉しい」と言ってくれたり『かわいい』と思ってくれている事実が嬉しくて恥ずかしくて思わず顔を逸らす。



「そーいうshpの顔を見れるのって俺だけなわけやし、俺のいつもと違う顔を見れるのはshpだけなんよ。」

「多少なりとも他の人が知らないお互いを知ってるわけで、俺はshpのことを特別やと思っとるしこの関係も特別やと思う」



ciからいっぱい嬉しいことをぶつけられて多幸感に見舞われる。

俺の不安を全て解決してくれた。

やんわりと俺の思っていること全てに返事をしてくれてそれ以上の言葉もくれて悩んでいた俺が馬鹿馬鹿しい。



「ありがと、」


「なんもしとらんよ。」


「おれにとってはありがたいんや」


「そっか」

「なぁ」


「ん?」



話が終わって煙草もそろそろ尽きる頃、彼に呼ばれて振り向けば煙草の煙を吹きかけられる。

俺の顔は真っ赤に染まっているだろうか。

恥ずかしいけど正直期待していた俺は



「べっど、、つれてって」



そう返事をするのであった。




















カーテンの隙間から入る日光に眩しさを覚え瞼を開けると目の前にはciの寝顔があった。

今の時間を知りたくてスマホを探そうと起き上がろうとするがciに強く抱きしめられているためそれは諦め布団に潜り込んだ。

普段はメガネで隠れている綺麗な目、キラキラ輝く睫毛、高く筋の通った鼻、全てが愛おしくて彼の頬をするりと撫でる。

少し髭が伸びていて触り心地は良いとは言えないがそんなのはどうだっていい。


しばらく彼の顔で遊んでいればつい悪戯心が行き過ぎて彼の唇にそっと自分の唇を合わせる。

俺は満足して彼の胸に潜り込もうとした時



「なに、可愛いことしてくれるやん」


「な゛」


「ふはっ声酷!」



俺のしていたことがバレた恥ずかしさと急に目を覚ました彼に驚いて声が出たがあまりにも掠れた酷い声でそれにも驚く。

喉を終わらせた張本人に笑われるのは気に食わないためいつもの如く寝起き早々仕事を課してやる。



「み゛ず」


「はいはい、ついでに朝ごはん作ってこよか?」


「お゛ね゛がい゛」


「はーい」



と返事をしながらベッドから出るci。

下着しか身にまとっていなかった彼は目の前で着替え始める。

完璧に鍛え上げられている訳では無いが少し筋肉のついた体を見ていると



「見すぎ」



なんて声をかけられて布団を被る。



「み゛て゛な゛い゛。」


「そーですか」



と、言いながら俺の頭をわしゃわしゃと乱して部屋を出ていった。

腰も痛いし喉も痛いしで翌日は悪いことばかりだけれどゆったりした朝を過ごせるのは次の日にしか味わえない。

痛みなんてどうでもいいくらいに幸せな一日を過ごせるから大好きだ。












あとがき

約4700文字お読み頂きありがとうございます (՞ . .՞)”

新作を出すのがだいぶ時間がかかってしまいました💦

長めのお話となってしまいましたね

次のお話が投稿されるまで時間がかかると思いますがぜひ目を通していただけると嬉しいです🙂


六弥

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