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何だ何だ?
はいどうも〜みなで〜す。
今回はぴのちゃんが予告していた通り、「探偵チームKZ事件ノート恋物語」を書かせていただきます。
ちゃんとした作品を書くのはめっちゃ久しぶりだけど頑張ります、では、どうぞ!!(1章ずつ書きます)
1,立花彩のモノローグ
KZと書いて、KZ(カッズ)と読む。
今、最高にかっこいいサッカーチーム。
秀明ゼミナールっていう進学塾が、体も鍛えないと受験に勝ち抜けないからという理由で、自
分の塾の生徒たちの中から希望者を集めて作った。
KZ高等部、KZ中等部、KZ初等部の3つのチームがある。
秀明ゼミナール自体が、かなり難しい塾で、入塾テストで落ちる人も結構いるんだけど、そ
の高(ハイ)レベルの秀明の中でも、偏差値が70以上でないとKZには入れない。
つまりKZは、エリート集団なんだ。
同時に、県主催の小・中・高のサッカーリーグで優勝したスポーツ集団でもある。
全員が素早くピッチを走り回り、流れるようにボールをつないで優勝を決めた時には、とても
カッコよかった。
ゴール前にみんなが駆け寄ってきて、飛びつくようにして抱き合って、それまで緊張していた顔が
一気に笑顔になってね。勉強もできてスポーツもできるKZに、お母さんたちもお父さんたちも、もちろん私達も
皆が夢中!
でもKZは、とても遠い、手の届かない存在だったんだ。
つまり、憧れの集団
それが、ねぇ。
ある日、突然ハプニングが起こって、私は、彼らの中の3人と知り合いになった。
若武と、上杉君と、それから黒木君。
初めは、
「うわぁ、この子たち、KZだぁ!こんな近くにKZがいるっ!!」
と思って胸がドキドキしていたんだけれど。
一緒にいる時間が長くなるにつれて、その実態がわかってきて、幻滅した。
もう最低、すっごく嫌なやつ、って思ったこともあったよ。
でも、その中から少しずつ、3人の本当の姿が見えてきて、私は次第に皆が好きになった。
あこがれって、自分の想像で相手をカバーして、心のなかであれこれ考えて、1人で夢見ている
ことだよね。
その人を知って、それを認めて、関わっていくこととは違うと思う。
そういうやり方でしか、本当に人を好きになることはできないんじゃないかなって、私は、こ
の頃思うんだ。
KZの皆と付き合うようになってから、特にね。
今、私は、その3人に小塚くんや翼、それから七鬼を含めた合計7人で、探偵チームKZを作っている。
持ちこまれた事件を解決するんだよ。
リサーチ料も取る予定。
活動には、いろいろと費用がかかるから。
それを払ってもいいからわたしたちに事件を解決してほしいっていう人が出てきたときこそ、私達
KZが本当に認められたときなんだって、私は思ってる。
残念ながら、まだ一度も、支払ってもらったことがないんだけどね。
それでも、学校と家と秀明を往復している私にとって、探偵チームKZの活動は、とても刺激
的で楽しい。
今の私の生きがい、と言ってもいいぐらいに!
では今回、私が出くわしたすごい事件を紹介します。