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海月
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『episodes4 何もわからないまま』
昨日の夕方の出来事から1日経った。
俺は紗夜という名の少女の死体を元の場所に返し、警察に通報した
そして何事もなかったかのように
次の日を過ごした
【秘密裏ミライの家】
秘「…」
ベットに寝っ転がり、宙を仰ぐ
疑問が浮かんでは止まらない
美空は本当に死んだんだろうか、少女を殺したのは誰?、ライフってなんだ
…そして、願いを叶える権利、命懸けで戦うって…なに?
秘「…はぁ………」
ダメだ、 何もわからない
何も手掛かりがない
せめて…せめて少しでも情報を知っている人がいれば…
…
秘「…あっ」
俺はあることを思いつき、インターネットを開いて
こう検索した
『愛舞マイン』
【次の日 カフェ】
愛「いや〜…びっくりした」
愛「まさかライブに来てくれるなんて!」
秘「いや、全然…」
どうやら引退したと言っていたものの、地下アイドルをしているらしく
運が良く定期的にやっているライブで会うことができたのだ
それより少し気になったのが…
秘「…一児の母系アイドルって、なんですか?」
愛「そのまんまよ、私子供がいるの」
秘「えっ!いいんですか?それ…」
愛「ファンもそれを知ってついてきてくれてるから…大丈夫!」
愛「最近4歳になったばっかりで可愛いのよ、ほら!」
愛舞さんが見せてくれた写真には、可愛らしいワンピースを着た女の子が写っていた
秘「名前はなんて言うんですか?」
愛「マユっていうの」
秘「へぇ…」
すごく母親似だ
きっと将来は愛舞さんに似た、美人に育つんだろうな
店員「お待たせいたしました。コーラとミルクティーでございます」
愛「ありがとうございます。……それで、何か聞きたいことがあったんでしょ?」
秘「はい、その…」
秘「あそこってなんなんですか?」
愛「…なんだろう…電子世界のようなものって言ってたけど」
秘「誰がですか?」
愛「随分昔に死んだ先輩が」
秘「死んだ…」
愛「私たちが選ばれた理由も、あそこがなんなのかわからないの」
愛「私も…」
秘「…」
愛「ただ唯一わかるのは、あそこである程度ポイントを貯めれば願いを叶えることができること」
秘「それって…本当なんですか?」
愛「うーん…わかんないけど、変に戦い続けるよりもご褒美があるって信じた方が楽じゃない?」
それって、もしかして願いなんか叶わないかもしれないってこと!?
愛「頼ってくれて悪いけど、私がわかるのはここまで!」
秘「…ありがとうございます」
愛「もしこれ以上のことが知りたかったら、一人すごい子がいるからその子でも呼ぼっか?」
秘「いいんですか!?」
愛「勿論!今日休みだから電話すれば…「アイツはこねぇよ。」
?
あっ
夢「電話に出ないと思ったら…男と密会か?」
夢「しかも紗夜殺しの犯罪者と」
昨日の男だ!
愛「なーんでここのいるのよ…」
夢「大体ライブ後はいつもここのいるだろ?」
秘「…ストーカー」
夢「ストーカーじゃねぇよ!」
男は無理矢理愛舞さんの横の座り
店員さんにブラックコーヒーを頼んだ
愛「それで、なんで来ないって?仕事?」
夢「音信不通、ずっと電話にもメールにも出ない」
愛「ついに死んだんじゃない?」
夢「そんなやつじゃないだろ」
秘「…その、その人ってどんな人なんですか?」
愛「うーん…ロボット?」
ロボット?
夢「クソ野郎。」
クソ野郎?
愛「あとあれ!酷い!」
夢「俺の言ったクソ野郎とほぼ同じじゃねぇか!…連絡が遅い」
愛「絶対返信にAI使ってるよね」
ロボットでクソ野郎で酷くて返信にAIを使ってる??
今の所 印象最悪だ
愛「まぁ今日の夜もあるし、そこで会えるかもね」
夢「だな」
秘「今日の夜も…?」
愛「うん、2日ごとにあるの」
秘「……………え」
愛「2日ごとに、きっかり夜12時にあそこに飛ばされるの」
2日ごとに…
てことは2日に一回あんなことを…………
愛「まぁたまにない時があるけど、ほとんどそうかな!」
秘「…………」
夢「………せいぜい役に立てよ。」
秘「…………」
俺はただ、何も考えたくなくて、コーラを飲んだ。
【夕方】
愛「はー!飲んだ飲んだ!」
夢「酒じゃねぇんだけど…」
秘「…」
愛「じゃあ、また今日の夜の12時に!」
秘「…はい、今日はありがとうございました」
俺は深々とお礼をして、歩いて帰っていった
夢「…なぁ、アイツに話してないのか?」
愛「…なんのこと?」
夢「とぼけんじゃねぇよ。…武器のことだよ」
夢「見た限り、アイツ……」
愛「………大丈夫だよ」
愛「きっとなんとかなるよ。」
コメント
1件
うわあ、すごく気になる展開ですね…!主人公が何もわからないまま手探りで進んでる感じがひしひしと伝わってきました。愛舞さんが明かしてくれた情報の断片も、全部が謎を深める方向に働いてて、読んでて息が詰まりそうでした。最後の「武器のこと」って会話がすごく気になる…!優しい空気の裏に何かが潜んでる感じがして、次の話が待ち遠しいです🌷