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・何処かの森林
???『無駄無駄無駄無駄ァー!』
???「ゴハァァァァァァァァァ!!」
森林の中で“無駄“という言葉を何度も口にして男に攻撃を叩き込む音が響き渡っていた。
???「さてと、あの養護施設に手を出そうとした代償だが、謝られても許せないな」
派手な男「そ、そんな〜。た、頼む許してくれいや許してください!もうしないと約 ???「それは本当か?」
派手な男「ほ、ホントです!」
???「わかった。その謝罪に免じて許してやろう。最も、お前が施設に近づかなければな」
派手な男「(このガキィィィィィィ!!高1ぐらいのくせに俺様をコケにしやがって!こうなったら後ろから仕留めでやるぜ)隙だらけだ。ソフト・マシーン!!」
???「ゴールド・エクスペリエンス!!」
G・E『無駄ァ!』
ズバッ!!
後ろから不意打ちを仕掛けようとした男は悪霊らしき者のストレートパンチを受けた。
派手な男「ゴハッ!」
???「やっぱりそう来ると思ったよ」
G・E『無駄無駄無駄無駄ァー!無駄ァー!』
派手な男「グハァァァァァァァァ!」
再びゴールド・エクスペリエンスの連続攻撃を受けた男はそのまま動かなくなってしまった。
???「命乞いからの不意打ちは醜いよ。時間の無駄だから嫌いなんだ」
・養護施設
日我「あら、戻ってきたのね。襲ってきた男は倒したの?」
陽斗「はい、バッチリですよ。しばらくは動けないと思います」
日我「あのまま逆襲に来なければいいんだけどね」
陽斗「それフラグになりますよ」
日我「あ、またやっちゃった?」
陽斗「はい、思いっきりです」
日我「アハハ、それは失礼しちゃったわね」
陽斗「ホントにそのとおりですよ」
日我「そんで話の内容変えるけど、明日からあなたにやってもらいたい仕事が来てるわよ」
陽斗「想像はできますがどんな内容ですか?」
日我「被怒山議員の汚職が総理大臣に知れ渡ったわ。その総理から暗殺指令が届いたのよ」
陽斗「市民の方々は認知していますか?」
日我「いいえ、信者が多いから事故死に見せかけたほうがいいみたい。だからあなたのスタンド能力に期待しているのよ」
陽斗「なるほど。あの人の行きつけであるイタリアン料理店で行ったほうが手っ取り早いですね」
日我「えぇ、開始時間は12時50分きっきりでいいらしいわよ」
陽斗「了解です。では明日に仲間を集めて出発しましょう」
・死塾月閃女学館
雪泉「・・・」
ガチャッ!
四季「雪泉ちん、起きてる?」
雪泉「うわっ!?ちょっと、部屋を入るときはノックをしてください!」
四季「アハハ、ごめん。あれ?ねぇ、ノートに何書いてたの?」
雪泉「こ、これは・・・その・・・///」
四季「・・・グフフフフ〜」
雪泉「な、なんですがその表情は!?」
四季「あ、黒影お祖父様が化けて出てきた!」
雪泉「えっ!?」
四季「隙あり!」
雪泉「あ、待って返してください!」
四季「さてと何を書いてたのかな〜?」
雪泉が隠すように手に持っていたノートをかすめ取り、ページを開くと顔が黒く塗りつぶされた少年とその隣にいる異形の形をした何かの似顔絵らしきものが描かれていた。
四季「あれあれ?この人は彼氏かな〜雪泉ちん」
雪泉「ち、違います!///」
四季「えぇ?じゃあ理想の嫁さんかな?」
雪泉「それも違いますって!」
四季「じゃあ何なの?」
雪泉「あの学炎祭以来夢の中でいつも出てくるんです」
四季「夢の中に?」
雪泉「えぇ、それに夢に出てくる少年の隣にいる存在なのですが、“無駄無駄無駄ァー!“と叫びながら私の腹部に攻撃を仕掛けたんです。私はその攻撃で腹部を貫かれました」
四季「え〜、怖すぎ!でも夢でしょ?」
雪泉「はい、腹部を貫かれた瞬間に飛び起きはしました。起きたときはしっかりと自分の部屋に・・・」
四季「うんうん、だから別に気にする必要なんてないよ」
雪泉「フフッ、そうですね。変なことで心配させてしまい申し訳ありません」
四季「別に気にしなくていいよ〜。雪泉ちんが元気そうならそれでいいし」
雪泉「ありがとうございます」
四季「あ、もうこんな時間じゃん。あたしもう部屋に戻るね」
雪泉「はい、おやすみなさい」
・イタリアンレストラン:グラッチェ!
時を同じくして、陽斗はギャング内での仕事仲間であるホラード、プレンとペルシオたちでターゲットが入店するまで料理を食べながら待っていた。
店員「お待たせいたしました。プロシュートとペペロンチーノのお客様」
陽斗「はい」
店員「ごゆっくりご堪能ください」
プレン「おい、またペペロンチーノかよ。ここに来るたびに頼んでるよなジョジョ」
陽斗「いいだろ好きなんだから。この赤唐辛子を使ったソースがたまらないんだよね〜」
ホラード「ヘヘッ、たしかに最高だよな」
呑気な話をしていたその時、被怒山議員が入店してきた。
被怒山「よし、明日に向けておしゃれなものでも食べようかな」
プレン「ターゲットが来たぜ」
陽斗「よし、トイレに行く流れで近づこう」
ペルシオ「え、トイレに?」
プレン「バカ野郎、そのほうが自然にターゲットの席に怪しまれず近づけることを知らねぇのかよ」
ホラード「まぁ、それが一番適した暗殺方法なんだよな〜」
そしてトイレに行く流れで被怒山議員が座った席に近づき、ゴールド・エクスペリエンスで被怒山議員が付けている腕時計を殴り生命を与えることに成功した。
プレン「おぉ、ついでと言わんばかりにマジでトイレに行きやがった」
ホラード「マジかよw」
〜3分後〜
プレン「行く流れでって言いながらまじで行くやつがあるかよ」
陽斗「アハハ、途中でほんとに行きたくなっちゃってね〜。それはそうとして新入り、こんな所まで来てミルク?」
ペルシオ「でもさぁ、アメリカンコーヒーって一口飲んだだけでも胃もたれするのよ」
プレン「まったく、そんなんじゃあいつまで経ってもひよこどころか羽化する前の卵だぜ。飲めなくてもいいからコーヒーくらい同じテーブルに置いとけや。オフの時間帯ならまだ良いとして、抜け忍としての忍務中は連れがミルク飲んでると格好がつかねぇだろうがよ。そっから直していけよ」
ペルシオ「は、は〜い」
〜15分後〜
被怒山「美味しかったよ」
店員「ありがとうございました」
ホラード「お、店を出る気だ」
陽斗「よし、仕上げといこうか」
パチンッ!
被怒山が店を出たタイミングで陽斗は指を鳴らした。
被怒山「ふぅ、明日は何処かの密輸ルートを確保だな。・・・腕時計が不審な動きをしているぞ。何なんだ?」
次の瞬間、腕時計はマムシに生まれ変わり被怒山の舌に噛みついた。
被怒山「ウギャァァァァァァァァ!!」
マムシに舌を噛まれた被怒山は白目をむきながら倒れ、息を引き取った。
陽斗「ターゲットは始末したな。さっさと帰るとしよう」
ペルシオ「(ʘᗩʘ’)」
プレン「ペルシオ、お前腰抜かしてんのか?」
ペルシオ「ヒッ !?」
・ビリヤードハウスジャドー
リリス「おぉ、戻ったか。ターゲットは?」
陽斗「パーフェクト。バッチリ始末してきた」
リリス「わかった、総理にも伝えておく」
ギルス「おいジョジョ、このヤマ報酬はいくらだよ」
陽斗「12万だ」
ギルス「おい、安くねぇか?」
陽斗「ターゲットが身分の低い議員さんだったから仕方ないだろう。次に期待しよう」
ペルシオ「はぁ〜、恐ろしかった」
プレン「お前もいつかあの仕事を引き受ける日が来ちまうんだ。常に気を正常に保てるよう努力しろよ」
ペルシオ「え、私もなの!?」
ホラード「おう、お前も善忍育成学校で嫌な思い出ができちまってここにいるんだろ?」
ペルシオ「あ、当たり前です!」
ホラード「だったらこっちでも嫌な思い出ができないように努力しろ。そうでなきゃこの裏社会では生きていけねぇからな」
プレン「まぁ、お前もまだここに入って3週間しか経ってないんだ。地道に経験を積めよ」
ペルシオ「は、はい!」
彼らは政府の管理下に置かれ、裏で社会の治安維持のために動くギャング組織“レイチェル“のメンバーで浅草支部の治安維持が目的で活動している。レイチェルのメンバーの殆どが忍養成学校をやめた抜け忍で構成されており、 主な忍務は密売組織の撲滅や街の治安に害をなす汚職を行う警官や政治家の暗殺などがメインで、その存在は善忍や悪忍の間柄でも噂が絶えずに広がっている。
リリス「それはそれとして、密売を行う他の組織を始末しに行ったイラードから救難信号が届いている。ジョジョ、戻ってきてすぐで申し訳ないがお前が合流してくれ」
陽斗「ほ〜い、わかったよ」
・何処かの森林
陽斗「救難信号はこの辺りからだったかな?」
しばらく周辺を見渡していると、地面に白いクローバーの形をした時計が落ちていた。
陽斗「これはイラードが持っていた時計か。こんなところに落とすということは余程の緊急事態なのだろう。・・・ゴールド・エクスペリエンス!生まれろ、新しい命よ!」
陽斗はイラードが落とした時計を拾い、ゴールド・エクスペリエンスでその時計を殴った瞬間アシナガバチに生まれ変わり、一定の方向へものすごいスピードで飛んで行った。
陽斗「よし、あっちの方向に行けばイラードがいるんだな。待ってろよイラード」
・薄気味悪い森の中
イラード「そんでよぉ、黒影の孫娘さんがこの俺になんのご要件なんだ?」
雪泉「簡単な答えてす。あなたがギャング組織の者だからです。ギャングはつまり、悪の根源に近いもの。ならば生かしておくわけにはいきません」
イラード「へぇ、なるほどな。お前が黒影のジジイと瓜二つで頭の硬いやつだってことは理解できたぜ。だったら・・・」
雪泉「でしたらなんですの?」
イラード「互いに全力でいこうぜ。手を抜いたら勝とうが負けようが許さねぇからな」
雪泉「いいでしょう。こちらも全力でいかせていただきます」
イラード「そうこなくちゃな。ムーディー・ブルース!」
雪泉「スタンド!?」
イラード「ふん、噂では聞いていたがやはり特別な力を生まれつき持っている忍にもスタンドが見えちまってるか。だが関係ねぇぜ!」
ムーディー・ブルース『ウリャァァァァァァァァァァァァァ!』
ズバババババババババババババババッ!
雪泉「クッ、ハァァァァァァ!」
ムーディー・ブルースのラッシュ攻撃に少し怯んたが、すぐに体制を立て直して黒氷を作りイラードに発射した。
イラード「殴れ、ムーディー・ブルース!」
ムーディー・ブルース『オリャァァァァァ!』
ズバババババババババッ!
イラード「俺のスタンドは戦闘向きじゃあないんだ。だが、相手のあばらにヒビを入れるまたはてめぇの氷を砕くくらいのパワーはある。殴る距離でも負けてねぇ」
雪泉「随分と口が減らないのですね。真面目に戦う気があるのですか?」
イラード「これでも真面目にやってんだ。ギャングらしい真面目な戦い方でな」
雪泉「それは不真面目の間違いでは?」
イラード「はぁ、頑固娘もここまでくるとため息しか出ねぇな・・・まぁいいぜ。とことん倒れるまでやり合おうや!」
雪泉「では、参る!」
再び雪泉に接近するムーディー・ブルースは顔面めがけてストレートパンチを繰り出す。雪泉もそれに対して扇子で受け流しながらムーディー・ブルースに連続攻撃。お互いに譲らぬ攻防戦が続く。
雪泉「あなたがなぜ同じ場所にいたのかは分かりません。これもまた運命だとしたら、私は受け入れ前へ進みます」
イラード「なに方苦しいこと言ってんだ?運命は自分で探して切り開くことに価値があるんだよ。それに今の御時世、絶対正義だなんてそんな曖昧や概念は世界中どこを探したって見つからないさ」
雪泉「そんな異論、私は認めません」
イラード「異論だぁ?これは今の現代社会に通じる正論だ」
プップーッ!
そこへ車のクラクションの音が森の中に響き渡った。
雪泉「今の音は一体・・・」
イラード「・・・ま、まさかもう動きやがったのか!わりぃな雪女、勝負はお預けだ」
雪泉「ま、待ちなさい!」
クラクションの音が聞こえた方向へ走り出したイラードを雪泉は引き止めようとした。
ブウゥゥゥゥゥン!
そんな雪泉のもとにアシナガバチが飛び込んできた。
雪泉「な、これは!?」
イラードのもとへ行ったアシナガバチは白いクローバー型の時計になった。
イラード「おぉ、この能力は・・・」
???「ふぅ、間に合ったみたいだね」
雪泉「!?」
2人が気配を感じて上を見上げると、陽斗が上から舞い降りるように着地をして現れた。
イラード「ジョジョ、来るのが遅いぞ」
陽斗「それはお互い様だろ?とにかく僕はこいつを引き受けるから、アンタは組織の連中をなんとかしてくれ」
イラード「ヘヘッ、わかってるよ」
笑みを浮かべてサムズアップをして応答し、イラードは森の奥へ去っていった。
陽斗「さてと、僕の仲間に手を出したのはアンタなのかな?」
雪泉「貴方もあの者とはお仲間という関係でしょうか?」
陽斗「もちろん、僕にとっての大切な仲間だ。そして君はその仲間を傷つけた。きっと組織内でも目をつけられるだろうけど、僕の方から言っておく。だからこれ以上僕らには関わるな」
雪泉「関わるなと申されましても、私としてもこれは任務であり見回りとしての一環です。とても無理な話です。渡してしての正義を貫き通すためでもありますので」
陽斗「・・・はぁ、君じゃ話にならないね。口を開けばくだらない正義節ばかり・・・おっとちょっと口が悪かったねw」
雪泉「・・・」
陽斗「まぁ、冗談はここまでにしよう。とりあえず指がロクに動かせないほどは再起不能にしてやる」
雪泉「わかりました。ではこの雪泉、鎮魂の夢に沈みましょう」
陽斗「ゴールド・エクスペリエンス!」
G・E『無駄ァ!』
雪泉「くっ」
陽斗「今のストレートよく防げたね。かなりの修行を積んだみたいだけど、僕のゴールド・エクスペリエンスの方がスピードが上だ。パワーは武闘家並みしかないんだがね」
雪泉「ご丁寧にご説明なされてもいまいち親近感などありません。戦うのなら真剣にやってもらわなければ・・・」
陽斗「まったく、黒影のお孫さんは頭が氷のように硬くて嫌になっちゃうね。こっちはこういう戦いの方が気に入ってるんだ」
G・E『無駄ダァー!』
さらにゴールド・エクスペリエンスは雪泉に拳によるラッシュを繰り出す。 雪泉はそれを防ぎつつ攻撃の隙を伺いながら扇子に氷を纏い攻撃する。
陽斗(まだ時間が必要だな)
雪泉「(まだ本気で攻撃を打ち込んでくる気配すらしない。延々と連続攻撃を続けている気がする。ただの時間稼ぎなのか何か考えがあるのか)いつまでそんな攻撃を続けるつもりなのですか?」
陽斗「さぁて、いつまでかな?」
雪泉「!?」
突然扇子が不審な動きをはじめ、次の瞬間ラーテルに生まれ変わった。
雪泉「こ、これは!?」
陽斗「さっき扇子を殴ったときに生命エネルギーを与えておいたんだ。だから扇子はラーテルに生まれ変わった」
ラーテル「シャァァァァァァァァァァ!」
ガブッ!
雪泉「痛い!」
ラーテルは雪泉の腕に噛みつき、あまりの痛さに無理やり引き剥がして投げ捨てた。
G・E『無駄ァ!』
雪泉「くっ」
ゴールド・エクスペリエンスはこの隙を逃さずストレートパンチを雪泉の腹部に打ち込み、ヒットさせた。
雪泉「!?」
ゴールド・エクスペリエンスのストレートを受けて怯み、再び目を見開いた雪泉の前に、もう一人の自分が陽斗の目の前に立っているという目を疑う光景が待ち受けていた。
雪泉「め、目の前に私が!?・・・いや、あれは私自身の身体でここにあるのは知識だけということですか。さらにその意識は周りの動きがゆっくりに見えている・・・しまった!身を守らないと」
そう考えて動くも時すでに遅し、自分の顔面にゴールド・エクスペリエンスのストレートパンチを受けてしまった。
雪泉(い、痛い。鋭い痛みがゆっくりと伝わってくる。これがあの人のスタンド能力・・・侮れない!)
G・E『無駄ァ!』
雪泉「グハッ!」
陽斗「わかったかな?触れた物体に生命を与える・・・これが僕のスタンドの能力。生命を持っているものに殴るとその力に肉体がついていけず感覚が暴走するんだ。その状態で殴れば本来よりもっと痛い感覚を味わうこととなる」
雪泉「くっ、・・・こんなところで、やられたくありません。私が絶対正義に近づくために、やられるわけには・・・」
陽斗「はぁ、全然言葉のキャッチボールが成立しないねこれは。本当に黒影そっくりの頭でっかちじゃあないか。このまましばらくの間だけ喋れなくしてあげるよ。ゴールド・エクスペリエンス!」
G・E『無駄無駄無駄無駄ァー!』
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
G・E『ウォォォォォ、無駄ァァァ!』
ズドンッ!
雪泉「ゴハッ!」
ゴールド・エクスペリエンスの渾身のラッシュ攻撃が直撃した雪泉は勢いよく吹っ飛び動かなくなった。
陽斗「・・・まぁ、因果応報だな」
そこへ雪泉と同じ制服をした四季と夜桜が駆けつけてきた。
四季「えっ、雪泉ちん!?」
陽斗「はぁ、応援が来ちゃったか・・・」
夜桜「貴様、雪泉に何をしおった!」
陽斗「そっちから喧嘩をふっかけられたから返り討ちにしただけだよ。命を奪ってはいない」
四季「それでもこれはやりすぎだって!」
陽斗「でもこれで彼女はわかったはずだよ。政府の管理下に置かれたギャングの一味に喧嘩を売るとどんな目に遭うのかがね」
夜桜「な、もしかして貴方レイチェルの一味ということですか?」
陽斗「そのとおり。さすがに知ってたみたいだね」
四季「えっ、雪泉ちんは知らずに襲撃したってこと!?うわ〜、やばいじゃん絶対に政府の人たちに目をつけられちゃうやつじゃん!」
陽斗「そこは大丈夫。こっちもそれ相応の対応をしただけだから。こんなことでボスは総理に報告したりはしないよ。でも僕らレイチェルが君たちを監視対象にするかもね」
四季「うわ〜、オワタ」
陽斗「でも彼女は知らず知らずのうちにだったから、僕がうまくごまかしておくよ。でも次にこんな事が起こったのなら、総理に行き届くように仕向けるからね」
夜桜「わかりました。そちらには絶対に攻撃を仕掛けないと約束しましょう」
四季「うん、絶対にね」
陽斗「それならこの件についてはボスには報告しないでおいてあげる」
四季「ありがと」
夜桜「はい、ありがとうございます」
陽斗「それじゃあ、そろそろ様子を見に行こうかな」
陽斗はスタンドを解除し、鬱蒼とした森の中へ姿を消した。
夜桜「ふう、行きましたか。しかし雪泉をここまで追い詰めるとはかなりの実力の持ち主のようですね」
四季「もしも本当に敵に回ってあたしたちの前に現れたら・・・いや、ここまで考えるのはやめとこ。怖くなってきた」
夜桜「とりあえず雪泉さんの傷の手当をしなければなりません。四季さん、あなたも手伝ってくださいね」
四季「オッケー!」
・小川が見える草原
密売組織の下っ端「ひ、ひぃぃぃぃぃ!ゆ、許してくれぇぇぇ!」
イラード「ダメだな。きっちりと落とし前つけてもらうぜ。ムーディー・ブルース!」
ムーディー・ブルース『オリャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』
ズバババババババババババババババババッ!!
密売組織の下っ端「ハグァァァァァァァァ!」
イラード「リリス、密売ルートを確保して組織の奴らも蹴散らしておいたぞ。早いところ警官隊を向かわせてくれ」
リリス『了解した。すぐに伝えておく。ご苦労だったな』
イラード「ヘヘッ、これも仕事のうちだぜ。そんじゃあ、俺もそっちに帰るからな」
リリス『わかった』
通話を終えたイラードのところへ陽斗も到着しイラードと合流した。
陽斗「お、そっちも片付いたみたいだね」
イラード「まぁ、そんなところだ。お前もあの雪女も退けてきたみてぇだな」
陽斗「うん、返り討ちだよ」
イラード「やるじゃねぇか。それならすぐに引き上げるぞ。そろそろおまわりさんがやって来ちまうからな」
陽斗「そうだね。前ほど嫌われてはないけど、早いところ退散しよっか」
これこそが陽斗と雪泉の最初の出会いである。この出会いの先に待ち受ける運命とは一体何なのか。それは・・・2人にしかわからない。
To be continue.