『……一緒に住むってタイミングで、旅行かよ……』
昨日から同棲を始めた隈取と◯◯……。
だったのだが、◯◯が同棲前から約束していた友達との旅行で数日、家にいないと言う事に、隈取は肩を落としていた。
『……禁欲しろって事か……』
そんな隈取の呟きから、数日後……
夜、隈取が帰宅をすると、部屋の明かりがついていた。
『!!帰って来たのか?』
足早に部屋に入ると、部屋の奥からパタパタと、足音が近付いて来た。
『隈取さん!お帰りなさい!』
『……あぁ……ただい……!?』
出迎えてくれた◯◯の姿を見て固まる隈取。
『!?◯◯……何て格好してんだよ……』
『えっ?……あっ……これ、ベビードールって言うので……下着でも部屋着代わりにもって感じので、可愛いくて、お気に入りなんです!!』
見ると、◯◯はベビードールの上にカーディガンを羽織ってる姿だった……。
『一人暮らしの時から愛用しててって……隈取さん?』
黙ったまま、立っている隈取を下から覗き込む◯◯。
すると、ハッとした隈取は、そのまま◯◯の横を通り過ぎていった。
『……悪い、風呂入ったら、寝るわ……』
『えっ…….いつもより、大分早いですけど、身体大丈夫ですか?』
心配した◯◯が隈取に触れようとすると、その手から逃れる様に、隈取は◯◯から離れた。
『……別に、大丈夫だ……』
『……そうですか……分かりました……』
そして、隈取はお風呂から出ると、本当に寝室へと向かい、ベッドに横になった……。
『……はぁ……男ってのは、本当に、厄介だな……辛ぇ……』
隈取が、そうベッドで呟いていたら、寝室のドアが開いて、◯◯がベッドに入ってきた。
背を向ける隈取。
すると、◯◯が背中に引っ付いてきた。
『!?……何だよ……』
『……私、何かしましたか?……訳も分からずに、避けられるのは……寂しいです……』
隈取の部屋着を、キュッと掴みながら小さな声で、そう言った◯◯。
『……っ……あのなぁ!そんな格好して、んな事言ってくんじゃねぇって!!……俺が耐えてんのが分かんねぇのか?』
『!えっ……』
そう言って振り向いた隈取は、身体を起こした。
それに合わせて、◯◯も身体を起こす。
『……自分でも笑っちまう……好きな女が……こんな姿でいるだけで、理性なんか無くなっちまうんだから……俺なんかより小さいお前を壊しちまわない様に、耐えようと思えば思うほど、辛ぇ……』
苦しそうに、隈取がそう言うと、◯◯は隈取の手を取り、言った……。
『……いつも大事に大切にしてくれてる隈取さんです……私なら……大丈夫ですから……ですから……我慢しないで下さい……それで、避けられてしまう方が、辛いです……』
『!?……そっちの方が、辛いのか?……今の俺がお前を、抱くと、どうなるか分かんねぇぞ?……良いのか?』
隈取が、そう言うと◯◯は頷いた……。
頷いた◯◯を見て、隈取は押し倒した。
そして、隈取の大きな手は、◯◯の顔を包み、
◯◯にキスをする……。
それは、深いキスになっていく……。
『……ふっ……んんっ……』
唇を解放され、潤んだ瞳で隈取を見つめる◯◯。
『……あぁ……いつも……この顔に、やられちまう……今日は……特に……』
『あぁっ……んあっ……隈……取さん……』
『……んな声を、出しながら……名前呼ぶな……
……もう、歯止めが効かねぇ……』
◯◯を激しく突きながら、言う隈取。
しかし、自分の下で息も絶え絶えな◯◯を見つめる……。
『……どうしようもねぇぐらいに……好きになっちまった……だけどな?……こんなに好きになった女が、お前で、本当に、良かったって……柄にもなく思ってる……』
『!?……嬉しい……私も……大好き……です……』
◯◯が、そう言って微笑むと隈取も優しく微笑んで、
今度は、優しいキスをした……。
自分の隣で、幸せそうに眠る◯◯を見つめる隈取。
『……ダチから彼女との話を聞いたりしても、我慢出来るだろとか思ってたけど……んなの無理に、決まってんだよな……好きな女の前じゃ……理性なんて、どうしようもねぇくらいに脆くなるもんなんだから……好きだぜ……◯◯……我慢強い俺が……脆くなるくらいにな……』
『……ふふ……私もですよ……』
『!?聞いてたのかっ!?……んのバカ!』
隈取は、そう言うと、乱暴に掛け布団を◯◯の顔めがけて、掛けた。
掛け布団と隙間から見えた隈取と目が合うと、少し照れた様な顔をした隈取の手が、◯◯の頭を優しく撫でた……。
コメント
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ド、ドライヤー中に口角が...😇ポパ組が楽しみ🫣
うぁ…団長ッ…🫶口調と言葉があってないですよ団長……優しすぎるよ団長…💞もうだいすきすぎる、ありがとうございますですよほんとに🥹🥹