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「い゙っ……」
身体の痛みと喉の違和感で目が覚める
ゆっくりと体を起こすと後ろから抱きつかれた
「……ゲン」
「おはよう、千空ちゃん」
「身体痛い?ごめんね、昨日優しくできなくて」
「千空ちゃんの身体、大切にしたかったんだけどね」
「…構わねえ」
千空ちゃんの身体を見ると、俺ががっついた跡が残っていた
罪悪感と、ちょっとの背徳感を覚える
「改めて見るとやばいね、昨日の俺…」
「千空ちゃんの身体痣とキスマ、噛み跡だらけ…」
自分でも身体を見ると、昨日の痕跡がくっきりと残っていた
ゲンに言われて付けられたキスマもちゃんとある
別に、悪い気はしなかった
「千空ちゃん、本当に俺で良かったの?」
「……千空ちゃんが、気持ちいいとか、好きって言ってくれたのは、すごい嬉しかったんだけど…」
「無理、してない?」
「……」
2人で昨日のことを思い返す
初めてのキスも、ゲンのあの目も、言葉も、
千空ちゃんにしたキスも、甘い声も、千空ちゃんから聞けた「好き」という言葉も、
全部、心地が良かった
ゲンの言葉で、自分も一緒に気持ちよくなることができた
初めての感覚で、慣れないことはあったけど
「……嫌とは、思わなかった」
「好きだ、ゲン」
「……!」
頬を赤くして、千空ちゃんが言う
「俺は、恋愛脳に1ミリも興味は無かった」
「男同士の恋愛なんて、ありえねえと思ってた」
「でも……違った」
「ゲンだから、許せた。ゲンだから、身を委ねた」
「ゲンだから……こんなに好きなんだ」
「……ゲンは、俺じゃだめか?」
「……ダメな訳、無い」
自然な笑顔で、ゲンが答える
それを聞いた千空ちゃんが、優しく微笑む
「ゲンを、こんなに好きだとは思わなかった」
「……大好き、ゲン」
「俺も、宇宙一大好きよ。千空ちゃん」
2人きりで、好きと言えるこの空間が、
幸せと呼べる場所
終