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見えるあの子と…
「ゆ…ゆあ…結愛!」その瞬間結愛はハッと布団から起き上がる。「私の名前なんで…」頭が追いつかないのか、ぼんやりと部屋の天井を眺めている。しばらく夢の事を考えていると「結愛ー!まだ寝とるのー?遅刻するよー!」と結愛の母の声が微かに1階のキッチンから聞こえる。「分かってるー!今降りるから」パジャマを脱ぎ捨て素早く制服に着替える。「夢なんてただの夢だし気にする必要は無いよね…」少しどうでもいいやという気持ちになりながら1階へと駆け下りる「結愛今日の弁当卵焼き入れとるからちゃんと食べてやね」結愛の弁当箱を布巾に丁寧に包みながら囁く「ほんと?ありがと!お礼に洗い物帰ったらしとくよ」いつもの決まった朝ごはんの食パンをかぶりつきながら礼を言う「うんその代わり今日帰り遅いかもやから冷蔵庫にカレー入れとくよ」「はーい」
朝の新鮮で優しい風がリビングの窓の隙間から入ってくる。「行ってきまーす!」自転車に乗りながら後ろを一瞬振り向きまた前を向き自転車をこぎだす。見慣れた景色だがやっぱり絶景に感じる結愛は太陽の眩しい光を誇らしく思いながら学校え向かう。「やっほー風花」風花は結愛の友達だ「結愛!おはよーてか眠いのウチだけー?」風花は目をこすりながら言う「夜更かしでもしたんやろ自業自得ー」そう風花に言う「あ!そーいや、そーいや今日転校生来るらしいね。はよ見てみたいなー」「そうなんやーこんな田舎にも転校生とか来るんやねーどんな子やろう…」