影の愛

【みこと視点】

お医者さんからは、 「もう2度と、子供を産むことはできない。」と。

お互い心から子供を願っていたけれど、そんなことが必ずしも叶うことはないし、それが叶うことはもうない。頭がぐるぐるしているとすちが咳き込んでしまった。

「げほっ、げほｯ、ｶﾋｭｯ､ﾋｭｰｯﾋｭｰｯ、 」

「すちっ、！」

お医者さんは急いで吸入器を取ってきてすちにつけてくれたおかげで少し落ち着いたけれど、すちが悲しいのには変わりがなかった。

病室からは吸入器を吸うすちの音しかなく、なんとも言えない時間やった。その空気を変えたのはらんらん達やった。

こんこんっとノックされ、返事をするとらんらん達が来てくれた。

すちが起きたことは一応連絡していたため急いで来てくれたんやろう。

「すちｯ！！」

「起きてる、よかったぁｯ（ｸﾞｽｯ､」

「…らんらん、ひまちゃ、ｯ、（ﾎﾟﾛｯ」

「…ｯ、辛いね、」

「…ごめんみんな、ちょっと女子だけで話させて」

…きっと、女子でしか話せんこともあるんやろうな、。いるまくんとこさめちゃんは納得したんか、俺の肩に手を置いてドアに向かう。俺もそのままドアに向かった。

【LAN視点】

みことから連絡が来て、めちゃ嬉しかったよ。

急いでなつとかに連絡して、こさめに運転してもらったからすぐにつけたけど、すちの目は普段よりも暗かった。

怖かった。すちはなんで暗い目をしてるのか分かんないし、めちゃ不安だったよ。だから、みんないると話しにくいと思って女子だけにしてもらったけど、なにを話せばいいかわかんないや。

「…すち、どうしたん？」

静かな空気を変えたのはなつだった。

「…私さぁ、ｯ、子供、産めないんだって…（ﾎﾟﾛｯ」

「「…は？」」

なんで？

なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？なんで？

ｯなんでなの、？

なんですち？？なんですちは、子供が産めないの？、

「…なんで、？（ﾎﾞｿｯ」

「…ぇ、？」

やば、ｯｯ、声に出しちゃった、、。

「…実はね…、ｯ、？」

すちは全部話した。辛くて、もう2度と思い出したくもないような、残酷な内容。

みほ、とか言うやつのせいで？？

…あいつぶっ◯してやる

「…すち、お疲れ様。ほんとに頑張ったよ。」

「ひまちゃｯぁ、（ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ」

ぎゅっ

「らんら、ｯ、、」

「大丈夫、大丈夫、ゆっくりしてよ、？」

もう2度と、すちにはそんな辛い思いさせないよ。だから、だから。

復讐してやる。