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「竜胆」


俺を呼ぶ声がする

しっとりとした低音で、それでいて透き通っている

おれはそんな兄ちゃんのことが好きだ

でも、兄ちゃんは



竜「なーに?」


蘭「任務あるから準備しろだってさ」


竜「はーい」


蘭「あ、三途もいるから」


竜「おっけー」


三途、三途春千夜

長いしろのまつげに、口元に目立つひし形の傷跡

青の光を双眸に宿した、まるで人形みたいに端正な顔立ち

俺はこいつが大嫌い

いっつもじろじろ見てくるくせに、話しかけると突き放してくる

何考えてんのかわかんないし、常習的に薬をキメてることが多いからなにするかわかんないし

とにかく、嫌い



蘭「おい竜胆、行くぞ」


竜「まってよ兄ちゃん」


春「早くしろよ」


竜「ちっ、分かってるって」


春「は、年下のくせにほんと生意気」


竜「うるせー」


蘭「はいはいそこ喧嘩しない」


竜「…ごめん」


春「お前蘭になんか言われたらすぐ言う通りにするんだな」


竜「は?」


春「蘭のおもちゃじゃんw」


竜「あーもうほんっと嫌い」


春「嫌いで結構」


蘭「早くしろ」


竜「うん」


春「……ちっ」













しゅーりょー

続きはのびたら

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