竜春
モブ女喋る
🔞
夜遅く動き出す。身を潜んで、自分の手配書のポスター前を堂々と通るという矛盾を抱えながら。自慢の鴇色の髪をネオン色の街で靡かせながら、目的地にある一人と向かった。そいつら異質なオーラを出しながら、煙草を吸って歩いていた。この街は臭い。女のキツイ香水の匂い、道路の端っこにいる酔っぱらい、そして人を騙して金を稼ぐ奴。ゴミも、街の色鮮やかな看板やらライトに混ざって身を潜んでいたが、よく下を見たら缶ビールやプラスチックなどのゴミが散乱していた。治安は最悪。しかし、俺らはそれよりも治安の悪い職。誰よりも汚れており、誰よりも騙していた。騙された方が悪い。この言葉は反論する声もあると思うが、俺らは賛成の声をあげる。だってその通りだろ。何も考えずに、もしくは考えが足らずに此方に着いてきて騙されたのだ。足らない脳で、自身で判断して後悔しているのだ。俺らはただ「これはどうですか?」みたいに絶対を要求していないのに。自身が着いてきて俺らのせいになるのは如何なものか。俺らが不満の声を上げたいものだ。
そして今。俺は灰谷竜胆との合同任務であるパーティーとやらに潜入している。本当は竜胆とその兄である蘭が一緒にやる任務の筈だったのだが、どうやら急遽スクラップ案件が丁度来たらしく、俺が代理で行く事になった。何故俺が選ばれたのか。仕事の切りが良かったというのもあると思うが、一番の理由は顔だ。そもそも灰谷兄弟を指名された理由が顔面偏差値の良さ。今回の任務には女が多い。ならばあちらが顔の良さを求めるのは当たり前の条件だろ。そして蘭が行けなくなった代理はどうする。勿論、面が良い奴を選ぶだろ。そもそも梵天の奴らはまあまあの顔面を持ち合わせている。だが、その中でも顔面のランキングはある。それで三途春千夜である俺は灰谷と互角の顔面だ。互角。つまり蘭の代わりには非常に丁度良い存在だ。という経緯で俺が今回選ばれた。多分、いや絶対ではあるが、これでもう一人の奴が灰谷蘭の方だったら断っていた。彼奴は何かと一緒にいると嫌な事に巻き込まれそうだし、何よりあのサイコパス野郎と一緒だなんて考えただけで無理だ。ならばまだマシである灰谷竜胆が良い。
女物の香水が鼻につく会場に着き、俺らは各々分かれて情報集めのために女と親しくなり、お得意のお誘いやらで情報を貰う。女の酒の誘いは大体了承される。勿論、理由は顔が良いから。多分それ以外ほぼないと言って良いだろう。
各自、女と酒を飲んで大体一時間ほど経っただろうか。そろそろ女共が酒が体内に回り始め、口も滑りやすくなる。うまくいけば、酒のおかげでポロッと情報を吐いてほしいが…まあ、そううまくいかないのが人生だ。
「春千夜さ〜ん…私酔ってきちゃった。」
「大丈夫ですか?」
女は胸を主張させながら此方に寄ってくる。酒やら香水やらで俺の鼻は今にも曲がりそうだ。しかし、接待というものはそれが付きもの。我慢も大切なこの業界だ、仕方のない事だと思えば少しは気が楽になる。
すると他の女が一升瓶の酒を持ってきた。重そーと軽い感想を心で述べながら、爽やかな笑顔で心配を装う。持ってきた女は結構酔っているのか、可憐とは程遠い飲み方だった。一升瓶ごと酒を喉に通して、此方に渡してくる。いやいや、流石にヤバい。
「いいですよ、俺はこのワインで充分です。」
女はそれに少し癪に触ったのか、俺にズカズカと近づいてきて、無理やり飲ましてきた。マジでやばい。流石に何か良からぬ危機が近づいてきたのを察知して、俺は女を思わず突き放した。一気に酒を飲まされたものだから頭が鈍器で殴られたように痛む。それと同時に酔いが直ぐに回ってきて、少々吐きそうになってしまう。
「ハア…ハア……オェっ…」
流石にここで吐くのはまずすぎる。俺はギリギリまで耐えて、その場に立ち尽くした。視界が眩む中、一人目立つ髪色をした者と目が合った気がした。紫色のクラゲみたいな奴。心当たりしかない。俺はそいつに助けを求めようとただひたすらに見つめた。すると気づいたのか、一緒に話していた女に離れる許可をとって此方に近づいてくる。ほんとにヤバい。気持ち悪い。俺はその場に立てなくなるほどに酔ってきてしまい、フラフラと不安な足取りでそいつに出来るだけ近づいた。
「おっと…大丈夫か三途。
めっちゃ顔赤いけど。」
「うぅ〜……」
竜胆の匂いが鼻に通ってきた。どうやら俺が倒れそうになったのに気づいて俺を支えてくれたらしい。竜胆の肩を少し借りて、そこに額を乗せる。優しさ故なのか、俺の背中を摩り、声が聞こえるように耳元で話してきた。
「もうやめとく?
俺は情報吐かせる事に成功したから今離れても全然収穫はあるけど。」
竜胆はここから離れることを推奨してきた。一番それが良いのだろう。俺はまともに今は話せなかった為、コクリと一つ頷いた。竜胆はそれに応えるように俺の頭を撫でて、俺を抱き抱えた。
「すみませんお嬢様方。
今日はここまでにしますね。
良い夜を過ごせました、ありがとうございました。」
いつもの竜胆は何処へやら、まるで別人のような振る舞いでお別れの挨拶をした。そして、この挨拶で何人の女を落とせたのか、顔が良いやつはこれだから恐ろしいものだ。
外に出るとやっと嫌な匂いから解放されて少し気が楽になれた。それと同時にこの姫抱きから解放されたいとも思ってしまう。しかし、これは仕方のない事、仕方のない事なのだ。うん。
「…もうそんなんじゃ帰るのも苦労だろ
今日は泊まろうぜ。」
「……ぜってぇやだぁ…」
「声ちっさ。
とにかく、どっか近くのホテル行くぞ。」
竜胆は俺の承諾なんて聞かずに近くのホテルを調べてそこに足早で向かった。人が多い街の中、良い大人が姫抱きされるなんて恥晒しだ。酒がなけりゃ俺のプライドがもたなかっただろう。
ホテルに着いたのだろうか、ホテル特有の高級感のある匂いがフワッと鼻に通り、目を薄く開けると竜胆のネクタイが先に目に入った。俺の髪と似た色だなーと呑気に思いながらフワフワな頭を抱える。やっとベッドに下ろされ、シーツに沈み込む。働かない思考でただぼーっとしていると何かが俺を覆ったのか、俺に影が落ちた。空な目で上を見るとそこには竜胆の顔。どうやら俺に馬乗りしてきたのは竜胆らしい。………なぜ?
「…なんらよ…」
「呂律回ってなくてくさ〜
なんだよって、うーん…襲う為?」
「……は?」
働かない頭で精一杯処理をした。襲う?何を。俺を?…なぜ。考えても考えても意味がわからなかった。
そもそも昔からこいつの考えは毎回読めなかった。実の兄以外、全く人に興味をもたずで有名な灰谷竜胆という人物は、俺にとって難しかった。不良時代、俺は猫被りをして過ごしていた。理由は、まあ、今はどうでも良い事だ。猫被りをするにあたって、相手を刺激させないようなことが大切である。その為、相手が嬉しがることや、逆に嫌なことを事前に把握しておかないと会話は俺にとって困難であった。大体の奴は言動でなんとなくの人間観察が可能だ。しかし、竜胆だけ他のやつと違かった。何を思って行動しているのか、今はどんな感情なのかが読み取るのが難しかった。だから会話をするのを不良時代の頃は避けてきたのだ。
そして、今。またコイツの考えが読み取れない。もうコイツは本当は人間ではないのかと思ってしまう。そのくらい分からない。竜胆は退く気配は全くなく、ただ俺に馬乗りして俺の顔を見て頬を骨張った手で撫でてくる。それが少々擽ったく、小さく反応した。
「んぅ……」
「はっ…やっぱ三途って可愛いよね」
「…なにいってんら」
「昔からずっと思ってたんだよ。
お前口は悪いけど、でもそれも可愛く見えてきてさー。
なんか簡単に言うと幼稚園児の喧嘩みたいな?」
竜胆は笑いながら俺のよく分からん分析結果を語る。俺が可愛いとか、等々目でも腐ったんじゃないのか。てか昔って事は、不良時代の頃だろ。あの時、そんな事考えてたのか。
俺は熱くなった体を起こして、馬乗りしてきてる竜胆を退かそうと必死に抵抗した。しかし、力量では圧倒的に竜胆の方が上。直ぐに押し倒されて、最初に元通りだ。異様で緊張の空気が暫く続く。すると、唇に柔らかい感触がきた。竜胆の顔が近い…キス?
「ン”ん~っ‼︎」
柔らかい感触の正体は竜胆の唇だった。開けろと言わんばかりに自身の舌を押し付けてきて、それに断るかのように俺は下唇を噛んで口を封じた。それに不満を持ってしまったのか、竜胆は頬を触っていた親指で俺の唇をこじ開けてくる。精一杯の抵抗をしたものの酒のせいなのか上手く力が入らず、抵抗は無駄と化した。薄く口を開いた瞬間、一瞬の隙も見逃さない竜胆。舌を俺の口内に捩じ込んできて、徐々に荒らしていく。歯裏をなぞるように一周して、俺の舌と絡ませる。無駄に舌が長いせいか、口内は弄り放題だ。粘着質な音と、わざとなのかリップ音を鳴らして部屋に響かせる。
「ん”、ぅっ…ふ、…ん、ぁ、あ」
そろそろ息が続かなくなり、竜胆の背中をトントンと叩く。しかし一向に止める気配がなく、竜胆にとって少しもの慈悲なのか一瞬唇が離れ、角度を変えて再度唇を重ねた。そんな一瞬で息が吸えるか馬鹿。竜胆の唾液が舌を伝って喉へと流れてくる。喉にきたなら人間というものは無意識に受け入れて飲んでしまうもの。喉をゴクッと動かして竜胆の唾液を体内へと案内した。
やっと満足したのか、唇が離れてその間に何方の唾液か分からない白い糸が橋を作り、一定の距離になるとプツンっと切れた。
「は、ぁ…はあ…ん…はぁ」
「あは、エロい顔出来上がってんじゃん。」
竜胆は舌なめずりをして、自身のネクタイを解き、俺の両手首を手慣れた手つきで縛ってきた。俺は息を整えるので精一杯だったため、その時は抵抗が出来ずじまいだった。竜胆の手が俺のシャツの中へと移動してくる。そしてもう片方で俺のベストとシャツのボタンを一つ一つ俺を誘うかのように外してきた。暖かい骨張った手が俺の肌に触れる。
「んっ…さわん、なぁ…」
「わりぃけど、それは無理。
諦めな、さーんず」
やはりヤリチンは流石、肌に触ってくるだけでもただ触るだけでなく、手の甲を滑らせ、俺の腰をなぞるように手の平で撫でてくる。それがなんとも擽ったく、そして小さな快感の隠し味となっていた。
「ん、ふ…やめ、ろ」
抵抗できないのが最大の欠点だ。頭はまだ正常に機能していなく、クラクラと脳の中で小さな地震が起きてるようだ。竜胆の手は腰を触り、腹に行って、最終的に胸の突起に人差し指で触れてきた。それに対して俺は少し驚き、肩を跳ねさせてしまう。
「感じる?」
「ん、なわけ…」
「そ、なら良いよね」
竜胆は俺のことなんてお構いなしに乳首を抓ったり、爪でカリカリと引っ掻いたり、たまには面白さも入れたいなと思ったのかピンっと弾いたり。暫く弄られていると、そこは先程よりも主張していて顔を可愛く出していた。カリカリと弄ぶように引っ掻くと快感が腰まできて、身を捩らせてしまう。
「乳首気持ちいの?
変態だなー」
「ちがっ…んッ」
否定をしようとすると少々強めに抓ってきて、俺に言葉を発せさせないよう邪魔してくる。…いや、多分発せさせないためじゃない。求めていた答えじゃなかったのだろう。そんな顔をして俺の顔を見てくるから間違いない。親指で突起部分を押しつぶして、俺の反応を見て遊ぶ。俺にとって屈辱でしかない。すると竜胆は胸に顔を近づけてきて、乳首に舌を触れさせて舐めてきた。
「ぁ、、やめッ…は、ぅッ、ん…」
暖かくて、ぬめぬめと粘着質な液が俺の乳首を包んでくる。舌のザラザラとした感触が俺を快感へと導いてくる。徐々に下が疼いてきて、腰を無意識に揺らしてしまった。チュッとリップ音を鳴らし、唇が離れていく。
「も、いいだっ…ろ……」
「良い訳ねぇじゃん。
まだまだこれからだし。」
竜胆はそう言って、俺のズボンと下着を脱がしてきた。俺のモノは露わになってしまい、冷たい空気が触れる。竜胆は何処から出したのか分からないローションを手に垂らし、少し手の平で温めた後、俺の性器に触れてきた。最近溜まっていた為、掴まれただけで少々感じてしまう自分を今すぐにでも殴りたい。竜胆はニヤニヤと兄貴似の笑顔を浮かべながら、俺の性器を容赦なく扱き始めた。一気に快感が全身に響く。
「あ”、ぁッン”、…やめっ、んぅ~ッ」
「はっ、きもちいい?」
態とらしく俺の気持ちを聞いてくる。俺は答えるほどに親切じゃないし、それどころではないのを知ってるくせに。扱く手は止まる気配がなく、すぐに達してしまいそうになる。
「あッ、ア、イくぅ~ッ…ン”ぅッ」
「勝手にイっちゃだめ。」
すると竜胆は扱いていた手をピタッと止めて、俺の快感を何処かへ逃した。なんで。後少しでイきそうだったのに。俺は息を荒くして、頭にクエスチョンマークを浮かべた。
「一人で気持ちよくなんないで。
イクなら最初は俺と一緒に…な?」
コイツは鬼畜な事を言ってるのに自覚はあるのだろうか。どう考えても、いつか壊れてしまう。しかしそんな事は多分竜胆にとってはどうでも良い事なのだ。ただただ自分が楽しめればそれで良いと思ってるだろう。
竜胆は性器を指でなぞり、後孔に指を置いた。ツプッと中指がキツく絞まられた後孔に入っていく。違和感でしかない異物感と、圧迫感で俺はできるだけ逃げようと精一杯後ろに下がろうとする。しかし、それを竜胆は許してくれるはずもなく、もう片方の手で腰を持ち自分の方へ寄せてきた。
「は、ぁッ…ン”ぅ、う~…」
「力緩めて。
締めたらもっとキツくなっちゃうぜ。」
いらないアドバイスをされる。骨張った指が俺の中を容赦なく入っていくのに、俺の身体はそれを快感と認識してしまう。馬鹿だな俺の身体は。指の根元まで入ったのか、竜胆は「大丈夫?」とまるで他人事のように俺の安否を聞いてきた。俺は横に首を振る。
「じゃあ、動かすな。」
どうしてコイツは俺の意見を聞かないのか。また求めていない解答をしたのか。大丈夫かどうか確認するなら、俺の意見を聞けよ。竜胆はそんな事など気にせずに指を動かした。最初はゆっくりと、痛くないように。彼なりの優しさなのだろう。痛くはないが、優しくない。竜胆は何かを探るかのように俺の中で指を折り曲げを繰り返していた。するとある一点を押された瞬間、他の場所よりも桁違いの快感が押し寄せてきた。
「え、はッ、そこ…なんかッぁ」
「…みーっけ❤︎」
悪い事を企んでる時の顔だ。嫌な予感しかしない。それは勿論、すぐに的中した。竜胆はそこを見つけるとそこを重点的に推したり、撫でたりと悪趣味な悪戯をしてきた。無意識に甘い声を出し、腰を捩らせてしまう。快感を逃そうとするも両手は動けないし、両足は竜胆ご本人に固定されてしまっている。逃す先が見当たらず、俺はただただ気持ちの良い快感を精一杯に受け入れることしかできなかった。
「きもちーなー
でもイくなよ?」
竜胆は常備してあるヘアゴムを取り出し、俺の性器の根元を縛る。キツくて、イクにもイケなくなってしまった。この状況は非常にまずい。
「こ、えッ、とって…ぇ~ッ…アぅッ」
「ダーメ
俺と一緒にイクって決めたんだからそれまで我慢な
三途は良い子だから我慢できんだろ?」
初めて性行為するには鬼畜すぎる。イケると思っても精液は性器の根元で強制ストップさせられて、まるで…。
「あは、メスイキみたい」
「イ”きだいッ、りん、ろ”ぅ~、♡」
「仕方ねぇなー。
早いけどもう挿れるか…っと、その前に」
竜胆はレジ袋の中を探し始めた。そこから赤ワインのボトルを片手で取り出す。なんだ?と頭にクエスチョンマークを浮かべながら見ていると、竜胆はワインの栓を手慣れた手つきで開けて、匂いを嗅ぐ。すると楽しそうな顔で俺に再び近づいた。
「これ、俺のオススメのワイン。
んで、このワインを三途に飲んで欲しいんだよねー…勿論、ココの口で❤︎」
怖くて酷く身震いした。竜胆がココと示した場所は先程指を入れていた後孔。そこからワインを入れるなんて正気じゃない。しかし、竜胆の目をちゃんと見ると嘘ではないらしく、それに対しても怖かった。嘘であってほしい、ただそう願うしかなかったから。
「俺からのお酒、飲めるよな?❤︎」
「ア”、ぁッ♡♡むぃ、だから”ぁあ♡あっ♡あ、ぅ♡とまっへ、ぅん”ッッ♡♡」
粘着質な音と肌が打ち合う音、そして俺の女みたいな淫らな喘ぎ声が部屋に響いた。先程、ワインを後孔に入れられたせいで頭と視界は朦朧としていてただただ喘ぐ事しかできないのが辛かった。粘膜からの液体等の吸収は口から飲むよりも効果が早く、強いらしい。そのせいだろう、一瓶のワインですらこんなにも酔ってしまうのは。竜胆は俺の事なんか気にせずに自身のモノを使って奥を抉るように腰を振ってくる。運が良いのか悪いのか、前立腺が丁度良く擦られて此方の頭は気持ちいい事ばかりで埋め尽くされる。
「ここ攻められるのそんなに好きなの?
変態じゃん、三途。」
「ちがっ、ぅうぅ♡♡あっ♡へんたぃ、じゃな、ぃッ♡ひぅッッ♡らめ、やらぁッ♡♡」
良いところばかり攻められて本当に気持ちいい事しか考えられない。仕事の事、薬の事、マイキーの事ですら俺の頭には入る事が許されなかった。
「イきゅッッ♡♡イ”きた”ぃい~ッ♡んぇ♡あっ♡し”ぬ”ッ♡♡」
「俺もそろそろイきそ…三途、やっとイけるぜー❤︎」
「あ”、ぇ?♡♡イけゆッッ?♡んっ♡も、イきたッぃ♡♡り”んど、とイきたいぃ♡♡♡」
「可愛い事言えんじゃん❤︎
ほら、我慢できたご褒美…❤︎」
竜胆は俺の耳元で囁きながら性器の根元につけてたヘアゴムを解いてくれた。外すのと同時に精液が上がってくるのがわかる。やっと出せる、気持ちいい。
「あ”、ぁあ”あぁぁぁ~~ッッ♡♡♡」
「ん、くっ……♡」
何方も沢山の欲を思うがままに出した。我慢していた分、欲は止まらずにビュッと俺の体内から出て行く。出る度に俺は肩を震わせて痙攣していた。竜胆の精液がお腹に溜まってくるのがわかり、暖かさを感じる。それと同時に眠気にも襲われた。俺はぐったりとベッドに身を委ねる。竜胆が何かしら言葉を発しているのは分かるが、俺の脳内で言語化出来ずにその言葉は俺の勝手で無意味と化した。おやすみ、竜胆。
「ん”、ぅ……喉いて”…」
目が覚めて、カーテンを眺めながら咳払いをすると驚くほどの喉の痛さで無意識に声を出してしまった。昨日何があったっけ?ただ女と飲んで、それで…。思い出そうとしても思い出せない。ただの飲み過ぎだろうか。俺は溜息を出し、時間を見ようとした。スマホを探し始めようとすると、横には今居てほしくない人物が寝ていた。
「は、…??」
なんで、竜胆が上裸で寝てるんだよ。意味がわからない……いや、思い出した。思い出したくもない昨日の事を今思い出したのだ。
「ん、…あ、おはよ、三途…」
「てめ”っ、けほっ…ゲホッ」
「あーあ、昨日あんなに可愛く喘いでたからそりゃ喉も痛めるよ。」
「なっっ!!」
「可愛かったぜ、昨日の三途。」
苛つく笑みを貼り付けながら、そう述べてきた。昨日の自分を殴りたいし、コイツも今直ぐに殴りたい。しかし二日酔いがあり、そんな気力が早々に出てこないのだ。腰も痛く、頭も勿論痛いためコンディションは最悪。
「お前、実際のところ俺の事甘く見てたでしょ?」
「は?」
「コイツなら兄貴よりも安全だって思ってたりしてなかった?
俺にはそー見えたけど。」
「……。」
「兄貴もやばけりゃ弟もやべーよ。
少しは学習しろよ。」
ベーッと舌を出してきて、俺からしたら可愛げなんて一ミリもないただの煽りにしか見えなかった。竜胆が言っていた事はほぼ合っている。蘭よりも少しは常識人で蘭よりも少しは冷静な奴だと勝手に思っていた。「勝手に」が駄目だったのだろう。偏見なんて当てにならないのは今まで何回も思っていた事なのに何故俺は今回当てにしてしまったのだろうか。
「騙された方が悪いんだよ。」
最初に言ったことを訂正しよう。俺はこれからこの言葉に対して反論の言葉をあげる。
コメント
7件
ご馳走様、、美味しい竜春をありがとうございます
はッッッッッッッッッッッッッッッッッッ💥💥💥💥💥💥いやもうさぁぁぁぁぁぁぁいこう過ぎない?!!!!!!!!😇😇😇😇😇😇😇もうほんとに最高のディナー用意してくださってありがとうございましたって感じだわ笑笑😊😊