にじさんじBL
ふわ×あきな
ご本人様関係なし
ただ単に私の妄想を書いただけ
暗い、暗い。長い
どぞ
目を開くと、空は綺麗な青空だった。
「ぁ…」喉から漏れ出る声はカスカスで、頭がぼおっとする。というかくらくらする。
それにズキズキと痛む。これ二日酔いのやつだ。
何かに埋もれているのか全身が包み込まれてるような感じがした。
手を動かすと、ビニールのような感触。
…まあ、とりあえず体起こすか。
「っよいしょ、、」
よろよろと立ち上がると、ズキンと鈍器で殴られるような痛みが襲う。
うぁ”ぁ、っ、と声にならない声をあげた。
酒、飲みすぎだよ俺
さっきまで埋もれていた場所に視線を映す。
誰かの家のゴミ袋が俺の形に潰れていた。
あぁ、俺ゴミに埋もれてたんや
…てか俺なんでこんなとこにいるんだ?
ふと、自分の服に目をやった。
「ホストの服、着てるじゃん」
汚れに汚れた、そして異臭のするホスト服。
…俺、昨日なんかしたっけ
ホストの服着て、ゴミに埋もれて。
…だめだ、なーんも覚えてないやぁ
まぁ、なんも覚えてないからどうしようも無い
家に帰るか。家言うてもおんぼろアパートにだけど。
二日酔いで死ぬほど痛む頭を抑えながら、おぼつかない足どりでゆっくりと歩を進めた。
家帰ったら、シャワー浴びて寝てそれで、昨日起きた事もっかい思い出そう。
——————-‐
「は!?!?」
「いやだからぁ、お前の部屋じゃ無ぇんだよ」
がしがしと頭をかいて舌打ちをする男は、心底面倒くさそうな顔で俺を見下ろした。
俺はただただ訳が分からなかった。
お前、誰だよ。なに当たり前のように俺の家にいんの、だめだ意味がわからない。
「こ、ここは俺の」
「なぁにー?なんかあったの?」
部屋の奥で女の声が聞こえた。
「ぃやなんかヤベェやつ来たわ、適当に追っ払っとくから」
「ぇー?気をつけてよ?」
なんて会話をぼーっと聞いていた。
いやただ耳から耳へ流していた。
「きめぇんだよ、くそが。」
腹に激痛が走り、体がよろめいて地面に倒れ込む。
「ぅ、ぁ”、、?」
「チッ…次また来たら警察呼ぶからな」
ガチャ、と目の前で扉が閉まる。
なんだよ、これ、
いった、ぃな、くそッ…
腹蹴るとか頭イカれてるだろ
腹を抑えて、晴れわたる空の下、ずるずると体を引きずる。
今何時だ、俺どこに向かってんだろ、どこも行くとこなんて無いんだけど…家とられてたし
「もぉ、つかれたわ」
体はもう疲れ切っていた。限界だった。
ねたい…
近くにあった電柱に背中を合わせずるり、と身体を下に下ろした。
眠い、ねたい、今はそれしか考えられない
まぶたが落ちる。ゆっくり、ゆっくり。
いつの間にか俺の意識は途絶えた。
——————-‐
いや、疲れた〜!!!
やっと授業終わったわ。話し出すと長いんだよなあの教授。
絶賛大学生の俺は、うーんと伸びをしながら夜道を歩いていた。
一人暮らしにも慣れて、友達も沢山できた。
それなりに順風満帆な生活を送れていると思う。
「けどなぁ、なんか物足りない気がする…」
毎日の生活に慣れて、少し飽きている節もあった。なんか面白いこと、起きないかなぁ
家に着くあと少しで、俺は足を止めた。
電柱にもたれ掛かる男。
普通ならちらりと目にやって、そのまま通り過ぎるこの場面。
ただの好奇心だった。面白いこと起きるかなって。
「あの〜、大丈夫っすか?お兄さん」
なんと声をかけてしまったのだ。好奇心は猫をも殺すと言うが、本当に自分が恐ろしい。
ホストか?服は結構汚れていて臭いもする。
腰を下ろして顔を覗くと、整った顔がぼさぼさの髪の間からちらちらと見えた。
あまりにも綺麗で思わず見とれる。
体を少し揺らしてみたが、起きそうになくまぁいいやと、俺は腰を上げた。
「なに、おまえ」
思わずビクッ、と体が震える。
だるそうに薄く開いた紫色の目が、俺を捉えていた。
あぁ、起きたんだ。
「ぃや、ぇと」なにと言われてもただ好奇心で
「なんやねんお前、起こすなや」
そう言ってまた目を閉じようとする男に、咄嗟に声を出した。
「あっ、あの、俺ん家来ます…か?」
なに、言ってんだおれ…。好奇心旺盛もいいとこだぞ。
「はぁ…?」目を見開く男の目は街灯の光に反射してきらきらとしている。
「家に住まわせてくれんの.」
あっ、ぇ?これ会話続いてる感じ?
「は、ぃ…」思わずいえすと言ってしまった。
これはやばいんじゃない、ねぇ、
「はは、ラッキー、家みつかった」
弱弱しく、微笑んだかと思うとゆっくりと立ち上がる。
「じゃあ、家案内して?」
俺は、知りもしない道に転がっていた男を家に住まわすことになった。
まじか、よ…いや俺が最初に言ったせいなんだけどさ、こんな事になるなんて思わんじゃん?
後ろで鼻歌をしながら付いてくる男にちらりと目をやる、やっぱり綺麗な顔をしていた。
「名前、なんて言うんですか?」
「んぇ〜?みなとだけど。君は?」
「明那です。」
にゃはは、あきなね。ほんまありがとな〜
声はそれなりに明るいのに、どこか酷く疲れきった顔をしていた。
色々あったんだろうな、なんて思う。
人通りのない道で
2人の足音が静かな夜の中に溶けていった。
——————-‐
〜end〜
2話目書かないです。
続き見たいと思ってた方いたらごめん!
なかなか書く時間が無いのです🥲
そして文才が皆無
読んでくれた方、ありがとう
ではまた
コメント
1件
あのつはきちゃん!?であってるかな…?偶然見つけたんだけどコメントとかして大丈夫だったかな!?すっごい素敵な作品だったよ!!♡