テラーノベル
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あかん、なんも思いつかん
夜の終電が過ぎた頃、Omrはスマホの画面をぼんやり見つめていた。
「今日、来る?」
短いメッセージ。
相手は男。同じように、軽い関係で始まった“セフレ”。
最初は本当にただそれだけだった。
欲しいときに呼んで、適当に過ごして、朝には解散。
深い話なんてしないし、名前だってどこか他人行儀に呼び合う。
Omrはどちらかといえば受け身だった。
相手に引っ張られて、流されるままに抱き寄せられて、終わる。
それでいいと思っていた。
――思っていたはずだった。
ある日、いつものようにベッドで横になっていたとき。
「寒くない?」
不意に、相手がそう言ってブランケットを引き寄せてくる。
何気ない仕草。優しさなんて、いらない関係のはずなのに。
「別に…平気」
そう答えながらも、Omrは少しだけ体を寄せた。
そのまま自然に腕の中に収まる。
鼓動が近い。
体温も、呼吸も。
(なんでこんなに落ち着くんだろ)
ただのセフレのはずなのに。
その日以来、少しずつ何かが変わっていった。
会うたびに、触れられるたびに、
ただの行為じゃなくて、もっと別の意味を感じてしまう。
帰り際、「じゃあね」と言われるのが妙に寂しい。
次の予定を聞きたくなる。
でも聞けない。
ある夜、Omrは思わず口にしてしまった。
「……今日、帰らないでほしい」
相手は一瞬だけ驚いた顔をして、それから静かに笑う。
「珍しいこと言うじゃん」
軽く流されると思った。
でも、Omrは引かなかった。
「なんかさ…最近、変なんだよ」
視線を逸らしながら続ける。
「こういうの、ただの遊びでいいって思ってたのに…」
言葉が詰まる。
でも、もう止められなかった。
「好きになってるかもしれない」
部屋が静まり返る。
終わるかもしれない。
この関係も、今までの距離も。
怖くて、少し震えた。
すると、相手の手がゆっくりとOmrの顎を持ち上げる。
「…気づいてないと思ってた?」
低くて、少し優しい声。
「お前、わかりやすすぎ」
そう言って、額に軽くキスを落とす。
「俺も、とっくに同じだよ」
その瞬間、胸の奥に溜まっていた不安が一気にほどけた。
今まで曖昧だった関係が、少しだけ形を持つ。
ただのセフレじゃなくて、“好きな人”として触れられる感覚。
Omrは小さく息を吐いて、相手の胸に顔を埋めた。
「…ずるい」
そう呟くと、頭をくしゃっと撫でられる。
「お前のほうがな」
その夜は、いつもより少しだけ長く、
そして少しだけ優しかった。
これ以上は無理💦
しんどい今日はもう寝ます
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