テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ねぇ、類ってさ……Mでしょ?」
ふと、思ったことが口からこぼれた。
何気ないひと言のつもりだったのに、
自分でもわかるくらい、ちょっとだけ悪戯っぽい笑みが浮かんでいた。
「M代類、なんてね。」
軽口のつもりで笑ってみせる。
けれど、類は何も言わない。
いつもなら軽く笑って流すのに、今日は妙に静かだ。
「ねぇ、何か言ったらどうなの──」
言いかけた瞬間。
背中がソファに沈んだ。視界いっぱいに類の瞳。
いつものふざけた色じゃない、少しだけ熱を帯びた視線だった。
「ふふっ、散々言ってくれたね。」
唇の端を上げて、彼が囁く。
「じゃあ──本当はどっちなのか、確かめてみる?」
「ふぇ……? ちょ、ちょっと待って……!」
その声も掻き消すように、類の影が近づいてくる。
……あ、やっちゃった。