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〈2月22日〉
今日は天竺と東京卍會が戦う日だ
そして私の姉、お兄ちゃんの妹でもあるエマを殺す日でもある
お兄ちゃんは喧嘩の前に真一郎のお墓参り行くといい私も連れていかれた
真一郎のお墓の前に行くと先客がいた
お墓に向かって何か話しているようだ
「黒龍創設の日に11代目誕生か」
「!」
「アリアちゃん!?」
「アリア?こいつらと知り合いなのか?」
『(頷く)』
「ふーん、おもしれー。お前がアリアと知り合いで黒龍総長の花垣武道か」
お墓には花垣武道と乾青宗がいた
「イザナーー!!」
乾がお兄ちゃんに殴りかかろうとした
「てめぇ、ココをどうするつもりだ、ごらぁ!」
「おいおい、どうするも何もあいつの方からうちに入ってきたんだぜ?」
「っく!」
「離せよ。俺達は兄貴の墓参りに来ただけだ」
「ちょ、ちょっと、イヌピー君!」
「九井が手に入った今、てめぇには興味はねぇよ、乾」
「てめぇ!!」
「やめとけ、イヌピー」
乾がお兄ちゃんを殴ろうとしたとき声が聞こえ止められた
声の主は”佐野万次郎”だ
この前会ったときはわからなかったがエマを殺すと聞きその周辺を少し調べてみたことで分かった
「マイキー君!?」
「え?何々?」
「マイキー….」
「へぇ真一郎の墓参り?」
そこでエマと目があった
これから何をされるか知らない純粋な目をしていた
「タケミッチ、エマ連れて離れてろ」
「今夜20時、横浜第7埠頭に東卍総動員で来い。天竺対東卍総決戦だ。全部終わらそうぜマイキー」
「「….」」
2人は無言のままお兄ちゃんを睨んでいる
そんなとき物凄い音が近いづいてるのが聞こえた
「オラァァァーーー!!!」
ドンッ!!!
エマが殺されたのだ
万次郎と乾がエマの方へと行く
「エマ?」
「ごめん…マイキー君…俺…」
「何があった?」
「バイクが突っ込んできて…エマちゃんを…、き、稀咲が…」
「はぁ?」
唖然としている万次郎にお兄ちゃんに声をかける
「てめぇーの大事なもんはてめぇーで守っとくんだったな」
そしてそのままお兄ちゃんはアジトへと歩み始めた
『お兄ちゃん、エマ…』
「いーんだよ、俺の家族はお前と真一郎だけだ」
———————————————
〈横浜第7埠頭・21:55〉
「今宵、ここで歴史が変わる」
お兄ちゃんは東京中の不良達を歴史が変わる瞬間を見せつける為にボコボコにした
そんなお兄ちゃんを私はコンテナの上から見つめる
身寄りのない奴を全員国民にする国・天竺
私は昔、お兄ちゃんとカクちゃんと約束した
その夢を叶える為にお兄ちゃんが何をしようとも着いていくと決めたのだ
『(お兄ちゃんは間違ってない)』
もう約束から2時間も経ち東京卍會は来ないと思っていたとき無数のバイクの音が聞こえてきた
東京卍會だ
「アリア、ちょっくら行ってくるから待っとけ」
「全員整列!!!」
その声で天竺も東京卍會も整列をする
「この圧倒的な人数差。楽しませろよ東卍」
「まずはお前がでろ…獅音」
「今日の”魁戦”は俺が引き受けた!」
そして東京卍會からも1人でてきた
すると獅音が一発でやられた
『(魁戦で負けた…いやお兄ちゃんがいるから天竺は大丈夫だ)』
「行くぞーー!!!」
「「「オォーー!!!!」」」
ついに動き出した
———————————————
お兄ちゃんがカクちゃん達を引き連れて戻ってきた
「東卍は勝てない。天竺の勝ちは保証されている」
そう言い私の腰を持ちお兄ちゃんは私を抱き寄せた
お兄ちゃんは自分が守りたいと思ったものは自分で守ると。だから私のことを抱き上げたりしている。
エマが死んだのはお兄ちゃんのせいではなく自分で守らなかった万次郎のせいなのだ
東京卍會は魁戦で獅音を倒した子が勢いに乗っている
「ぶち上がってんなー東卍」
「おい、獅音。イキって前にでた結果がこれかよ。このままじゃ天竺まで舐められちまう」
そう言ってお兄ちゃんは獅音を倒して勢いに乗っている子の前へと行った
「相手してくれよ」
「!….大将首ーーーー!!!」
ドカッ!ドーンッ!ド、ドン!
お兄ちゃんが蹴りを一発入れると吹き飛んで倒れた
「うん、勢いは止めた」
『(お兄ちゃんはやっぱり強いな)』
「さぁ、極悪の世代。てめぇーらの出番だ」
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「イザナ、潰れかけの東卍相手にずいぶんと苦戦してるじゃねぇかよ天竺」
「年少にいた頃ちょっとイラついて暴れてさ、受刑者連中も監修も全員ボコボコにした」
「そのとき最後まで立っていられた奴らがいたんだ。たまたま全員が13歳」
「それが極悪の世代」
「モッチーの罪状は公務執行妨害。当時川崎を仕切ってた川崎のチームを1人でぶっ潰した」
「それって公務執行妨害じゃなくね?」
「ついでに駆けつけた警官ともやり合ってボコボコにした。修羅ってんだろ?」
「おもろw」
「ムーチョの罪状は傷害」
「モッチーに比べて普通じゃん」
「やられた相手は総合格闘家崩れのヤクザ。脊髄付随で下半身付随だ」
「え?車で跳ねた?」
「コンクリートに投げつけたんだ」
「柔道か」
「灰谷兄弟の罪状は傷害致死」
「それは知ってる。有名な六本木灰狂戦争だろ?」
「当時都内最強だった六本木の狂極。そのトップ2人と灰谷兄弟がタイマンをはった。結果、兄の蘭が総長を一発で仕留め竜胆と副総長のタイマンに割り込んだ。竜胆の関節技でやられた副総長の顔面を必要以上に殴りつけた」
「そうして六本木のトップにたった訳か」
「極悪の世代が揃った天竺。東卍なんてどうあがいても無駄だ」
「この抗争、天竺の勝ちだ」
そう言ったお兄ちゃんは見たことないような闇に染まった顔をしていた
そんなお兄ちゃんが私の元から離れていくようで不安になりお兄ちゃんの服を掴んだ。お兄ちゃんはそんなの私の手に自分の手を重ねた
しばらくすると灰谷兄弟と戦っていたアングリーが泣き出した
そして竜胆の顔を殴り一発で倒した。その後も蘭、モッチー、ムーチョと1人で倒してしまった
どんどん東京卍會の指揮が上がっていく
『お兄ちゃん…』
「大丈夫だ、アリア」
「待ってごらぁ!」
ムーチョが起き上がった
その手には短刀を持っていた
「まだ…終わってねぇ、終わらせねぇ、終わらせてたまるかよ」
『…….』
「まだ始まってもいねぇ。やっと、こっからなんだよ、俺たちの…てめーら世代に潰させねーぞ!!」
アングリーに向かって短刀を振るった
「アングリー!!」
それを庇うように武道が前にでて刺されそうになる
しかしそれを止めた人がいた
『…カクちゃん』
「イザナぁ!!この咎めは後で受ける」
「……..」
「ありがとうカクちゃん」
「勘違いするなよ武道。お前らを助けた訳じゃねぇ」
「命を預けた男の行き先がたとえ地獄であろうとついて行く、あの頃の俺じゃねぇぞ武道!」
「天竺四天王筆頭鶴蝶だ!」
すると一瞬で武道以外の東京卍會の人達を倒していった
「他の四天王の分まで働いてくれるならそれでもいいか」
———————————————
カクちゃんはそのまま残った武道を殴り続けた。なのに武道は何回も起き上がってくる
「何にも変わってねぇな、カクちゃん…。小2の、ガキのパンチじゃねぇか」
その後も何度倒れても立ち上がる。そんな武道を見て千冬が止めに入ったが何故か諦めない
「カクちゃんじゃ、俺を倒せねぇよ」
「あ?」
そんなとき稀咲が武道の前へと現れた
“手に拳銃を持って”
「じゃあてめーにはあんのか?タケミッチ」
そして武道に銃口突きつけた
『!』
「その死んでも負けられねぇって覚悟がよぉ」
「おいっ!なんだよそれ!ガキの喧嘩だろ!?」
「……」
武道は銃口を目の前にしても諦めないという顔をしている。そんな武道を見て稀咲は少し動揺している
「稀咲、お前何ビビってんだよ」
「!」
ドンッ!!!
銃声が聞こえ、武道の足が撃たれた
なのに武道は倒れない。起き上がったのだ
それを見た稀咲は何を思ったのか武道を拳で殴りつけた
殴られた武道はもう立てないと思ったが何と他の東京卍會の人達が武道に肩を貸して立たせた
そして武道が稀咲を殴りつけた
「アリア、ここで待ってろ」
『え?』
武道がもう一回殴りろうとしたときそのパンチをお兄ちゃんが受け止めた
そのままお兄ちゃんは武道を殴り、蹴り、ボロボロにする。だが武道は起き上がる
武道が反撃のパンチをしようとしたとき動きが止まった
「おせぇよ…オレ….負けなかったッスよ…総長」
なんと万次郎がこの場に現れたのだ
それに続けもう1人龍のタトゥーをこめかみに入れた男と後ろから女の子がやってきた
『(エマが死んで喧嘩なんかできる状態じゃないのに…)』
万次郎が武道と話終わると天竺を煽り東京卍會の指揮を上げた
『(お兄ちゃん…)』
「計画が崩れちまったなぁ稀咲」
お兄ちゃんは万次郎に向かって走り蹴りを入れた
「どうだ?空になった気分は?」
「黒川…イザナ…」
「真一郎もエマも亡くした気分はどうなった聞いてんだよ!!佐野万次郎!!」
「カタつけようぜ、兄貴」